民主選挙の大きな落とし穴
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体が、推薦確認書に署名させて、候補者と事実上の政策協定を結んだ・・というとんでもない内政干渉まで起こっています。

これまでも、民主的な選挙には、タレント議員とか、ポピュリズムとか、さまざまな問題がありましたが、カルト教団と自民党が政策協定を結ぶって、政治モラルも何もあったもんじゃありません。「保守・右翼」のプライドも捨てているんじゃないでしょうか?・・というか、彼らにはそんなプライドもはじめからないのやも知れません。
選挙で勝つ為だったら反社会的な団体と手を結ぶのもやぶさかでは無い・・・と言うような候補が沢山いたのですから、不正選挙よりもタチが悪いかも知れません。そして、実際に、そんなカルトと癒着した候補者が勝った・・・と言う結果が多々あるのです。脱力的な事態です。
これは、民主的な選挙の欠陥、大きな落とし穴でしょう。
民主主義が成熟していると言われてきたアメリカでは、かなりな金持ちでなければ、大統領をはじめ、議員には中々なれません。つまり、民主的な選挙といいつつ、金権政治でもあるのです。・・・そしてアメリカの共和党も旧統一教会と癒着して、支援を受けた選挙を行なってきました。

何故こんな癒着が起こるのか?・・・と言えば、ひとえに選挙制度でしょう。選挙で勝たなければ、当然議員になれません。候補者は必死です。だから、危険な団体、反社会的な団体とも癒着する人も出てくるのでしょう。
議員、候補者は、選挙に多大なエネルギーを使い過ぎです。あたかも、「選挙で勝つこと」が最大の目標であるかのような議員も少なく無いように見えます。
海外はいざ知らず、日本の選挙の仕方はレベルが低過ぎるようにも思えます。
選挙カーで、ただ名前を連呼して「やる気があります。お願いします。・・・」と、大音量で繰り返す・・・これって名前を潜在意識に刷り込む為の洗脳、マインドコントロールの一種では無いでしょうか?
選挙運動を縮小して、シンプルで意味のある方法に絞るべきです。
選挙カーで名前を連呼したり、名前と顔写真だけアップしたイメージだけのポスターを貼るのは禁止にしてもいいでしょう。
各自治体が選挙広報誌を配り、各候補が政見、主張や公約を書いた選挙公報を配ることは従来通り行い、TVでも従来通り政見放送を流し、場合によっては、ネットでも、各候補者の主張を公平に流せばいいでしょう。公約違反は罰してもいいかも知れません。
現在、選挙に多大な労力とお金をかけられる候補者が有利で、そんな人が沢山当選してきたから、しょうもない政治が行われているのでは無いでしょうか?
選挙はもっと有意義な方向に転換しなければならないでしょう。果たしてできるのか・・・?

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