雑草の言葉

百姓は元々全ての人々

2022/12/13
農業 2
 「百姓」と言えば、現在は農民を意味します。
その「百姓」の語源は、百(=沢山)の姓、すなわち「天下万民・民衆一般」を指す語であったとのことです。則ち全ての人達という意味だったのです。

百姓イメージイラスト

 この事は、歴史的な意味だけではなく、現代社会にも非常に示唆に富んだ意味があるように思えます。
 江戸時代の農民の割合は全人口の8割以上だったといいます。そして、農民以外の人々も農業に携わっていた人が多かったとの事です。・・『農民』に広く漁師や狩猟採集などの第一次産業の人々も含めると、ほとんどの職業の人が携わっていたのではないでしょうか?
 そして、その割合はそれ以前の時代は、もっと高かった事でしょう。
 江戸のような大都会の武士や商人は別としても、普通の田舎のお坊さん、神主、職人、武士・・・は、農業も兼業として行っていたと言います。若しくは、専門の職人はそんなに多くはなく、左官や畳屋などは、百姓が兼業として行っていたと言います。医者でさえ百姓が行うこともあったと言います。
百姓女性藁仕事

 現代は、分業が進んで、農業を全く営まない人が非常に増えました。そして「食料はお金さえ払えば十分に手に入る。」と安心している人が大部分かもしれません。

 しかし、分業によって農業に携わらない人間が増えた結果、1人の農民、1軒の農家が大勢の食料を生産して支えなければならなくなり、農薬や化学肥料を使った、「農作物の大量生産」という、「持続不可能」な農業が蔓延し、人口爆発も誘発しました。
 「お金さえ払えば食料は十分に手に入る」時代はそろそろ終焉を迎えそうです。・・と言うか、「お金さえ払えば食料は十分に手に入る時代」こそ、人類の歴史から考えれば、ほんの短い間の線香花火みたいな特殊な時期だったと言えるかも知れません。日本に限らず世界中でそうだったことでしょう。実際に食料の枯渇で滅んでしまった古代文明は枚挙に暇がありません。

 全ての人が兼業で農業も営んでいたら、・・・今風に言えば「半農半X」していれば・・・食料の大切さ、食糧生産と人口過剰の厳しさに関してもっと敏感になれるでしょう。 そして、ある程度は・・・少なくとも全く食糧生産をしてない人々よりも・・・食糧危機に対処できるでしょう。
 来るべき食料不足の時代に際し、少しでも〜家庭菜園レベルでも〜自分で作物を栽培すること・・出来る限り有機無農薬で、エネルギーの投入もなしで栽培する事・・・が飢えを凌ぐことにも繋がると考えます。
 その意味で、蓄財よりも先ずは、本来の「百姓=半農半X」を目指すべきだと考えます。

百姓夫婦
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Comments 2

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guyver1092

兼業

 兼業は、生活を支えるいわば柱が複数あるということですで、不況等に強いですね。まして兼業の一つが農業であれば、食料はある程度自給できますので、なお安心できますね。

2022/12/14 (Wed) 20:14
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 兼業

今、時代は、兼業の方向に向かっているようですね。終身雇用が保障されず、不安定な世の中だからでしょう。

>兼業の一つが農業であれば、食料はある程度自給できますので、なお安心できますね。

その通りだと思います。耕作放棄地がいっぱいあり、安く(場合によっては只同然で)借りられるのでチャンスでしょう。
マネーゲームなどで蓄財しようとするよりも、社会や自分の役に立つしリスクは低いでしょうし、確実に食べていけます。
そのうち、半農半Xブームが到来するのでは無いでしょうか?

2022/12/15 (Thu) 19:23
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
無理に経済成長させようとするから無理に沢山働かなければなりません。あくせく働いて不要なものを生産して破局に向かっているのです。不要な経済や生産を縮小して、少ない労働時間で質素にゆったり暮らしましょうよ!「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト。
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