素敵な鉛筆削器

鉛筆を挟んで押す装置が付いて無い画期的な手回し鉛筆削器
少年時代愛用していました。
今でもたまに鉛筆を使うときには使っています。
上の写真は、私が中学生か高校生の頃買った、手回しの鉛筆削器です。電動の鉛筆削器も売られていましたが、楽に手動でできるのに、コンセントに繋いで電力を使う電動の鉛筆削器は、無駄なお馬鹿な装置だと思っていました。「文明の利器」好きの親戚の家に電動鉛筆削りが置いてあって、重いしコードが出てコンセントに繋がってて運びにくいし、使ってみて、ますます要らないと思った記憶があります。 当時は、鉛筆を入れる部分の前に取り付けられた、鉛筆を削る穴の中に引き込む装置を伸ばして出して、鉛筆を挟んで、ハンドルを回して鉛筆を削る手動鉛筆削り器が殆どでした。

鉛筆を挟んで削る穴に引っ張り込む装置がついた手回し鉛筆削器
しかし、私が文房具屋さんで見つけて買った鉛筆削り器は画期的で、鉛筆を挟む装置は付いていなくて、その代わり回すハンドルと連動するローラーが鉛筆を入れる穴の中に付いていて、ハンドルを回すと鉛筆がローラーに導かれて中に入っていって削られる・・・という優れものでした。つまり、電動鉛筆削り器のように、はじめから終わりまで、片手で鉛筆を削れたのです。電動式のように重々しくなく、デザインも美しく優れもので、ハンドルを回すのも快感でした。素晴らしい発明だと思いました。
ただ、現在はローラーの連動が機能しなくなっていて、右手でハンドルを回して、左手で鉛筆を押し込んで削っています。まあ、購入してから半世紀近く経っているわけですから、まだ削れるだけで十分でしょう。親戚の家の電動鉛筆削器は、とっくの昔に廃棄している事でしょう。
以前、小学生の頃から使っていた、鉛筆を挟む部分を伸ばして鉛筆を挟んで押す装置が付いた手動鉛筆削り器は、鉛筆を挟む部分が、しっかり挟む為のギザギザの金属になっていて、鉛筆の側面に歯形のような傷が付いて、何度も削るうちに鉛筆の側面が、細かい傷だらけになっていました。父がそれを見て、私がストレスかなんかで鉛筆を歯で噛んでいるのかと勘違いしたそうです(笑)。しょうもない鉛筆削器でした。ローラー式の鉛筆削器は、鉛筆の側面にも全く傷が付かず、ストレスが無いどころか、削るのが快感でした。

写真右側の一番小さなものが、ドイツ製(?)の携帯鉛筆削器
真ん中が、その携帯鉛筆削器のような仕組みに、カモの人形を被せたもの
カモの鉛筆削器は比較的新しいけれど
両側の二つは購入後半世紀近く経っています。
超小型の銀色の鉛筆削り器は、消しゴムより小さくて、筆箱に入れて、学校に持って行っていました。これまたよく削れる優れものでした。確かドイツ製だと記憶していますが、100円か150円くらいで、横に替え刃も付いていて、そこそこ流行っていたような記憶です。机の中の片隅で長年眠っていましたが、他所で売られているのを時々見掛けるたびに手に取って、懐かしくなった記憶があります。

裏側から見ると、刃が付いているのが分かります。
小型のドイツ製のは、机の中の片隅から見付けました。
流石に経年で歯が錆びていますがいまだに使えます。

1月12日追加の写真:超小型の携帯鉛筆削器の裏面
Anthony氏からのコメントにより、
ドイツのSTAEDTLER社の製品と判明。
たった100円程度の小さな素晴らしい製品です。
以上2つの鉛筆削器は、私が子供の頃に買った優れものです。一緒に写っているアヒルの鉛筆削り器は、いつどこで買ったのかは記憶にありませんが、大人になってから買ったものです。子供の頃に買った先の2つの鉛筆削器ほど愛着はありませんが、それなりに素敵な鉛筆削り器です。
私は中学時代まで鉛筆派だったので、鉛筆削り器は必需品で毎日使っていましたが、いつの間にか、シャープペンシル(や万年筆、ボールペン)にシフトして、鉛筆も鉛筆削り器もあまり使わなくなってしまいました。
この記事は当初、私が常々、手動で十分と思っている様々な器具について、一度にまとめて書こうと思っていました。しかし、手回し鉛筆削器の記事だけで長くなってしまいました。だからまとめずに、これからときどき、1種類くらいずつ『手動で十分』シリーズを書いていこうと思います。



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