雑草の言葉

 素敵な鉛筆削器

2023/01/11
人力 10
〜手動で十分シリーズ1〜電動化の必要はあったのか?〜


ローラー式鉛筆削り器
鉛筆を挟んで押す装置が付いて無い画期的な手回し鉛筆削器
 少年時代愛用していました。
 今でもたまに鉛筆を使うときには使っています。


 上の写真は、私が中学生か高校生の頃買った、手回しの鉛筆削器です。電動の鉛筆削器も売られていましたが、楽に手動でできるのに、コンセントに繋いで電力を使う電動の鉛筆削器は、無駄なお馬鹿な装置だと思っていました。「文明の利器」好きの親戚の家に電動鉛筆削りが置いてあって、重いしコードが出てコンセントに繋がってて運びにくいし、使ってみて、ますます要らないと思った記憶があります。

 当時は、鉛筆を入れる部分の前に取り付けられた、鉛筆を削る穴の中に引き込む装置を伸ばして出して、鉛筆を挟んで、ハンドルを回して鉛筆を削る手動鉛筆削り器が殆どでした。

手動鉛筆削器 当時、主流であった、
鉛筆を挟んで削る穴に引っ張り込む装置がついた手回し鉛筆削器


 しかし、私が文房具屋さんで見つけて買った鉛筆削り器は画期的で、鉛筆を挟む装置は付いていなくて、その代わり回すハンドルと連動するローラーが鉛筆を入れる穴の中に付いていて、ハンドルを回すと鉛筆がローラーに導かれて中に入っていって削られる・・・という優れものでした。つまり、電動鉛筆削り器のように、はじめから終わりまで、片手で鉛筆を削れたのです。電動式のように重々しくなく、デザインも美しく優れもので、ハンドルを回すのも快感でした。素晴らしい発明だと思いました。

 ただ、現在はローラーの連動が機能しなくなっていて、右手でハンドルを回して、左手で鉛筆を押し込んで削っています。まあ、購入してから半世紀近く経っているわけですから、まだ削れるだけで十分でしょう。親戚の家の電動鉛筆削器は、とっくの昔に廃棄している事でしょう。


 以前、小学生の頃から使っていた、鉛筆を挟む部分を伸ばして鉛筆を挟んで押す装置が付いた手動鉛筆削り器は、鉛筆を挟む部分が、しっかり挟む為のギザギザの金属になっていて、鉛筆の側面に歯形のような傷が付いて、何度も削るうちに鉛筆の側面が、細かい傷だらけになっていました。父がそれを見て、私がストレスかなんかで鉛筆を歯で噛んでいるのかと勘違いしたそうです(笑)。しょうもない鉛筆削器でした。ローラー式の鉛筆削器は、鉛筆の側面にも全く傷が付かず、ストレスが無いどころか、削るのが快感でした。

我家の鉛筆削り器3つ
 写真右側の一番小さなものが、ドイツ製(?)の携帯鉛筆削器
真ん中が、その携帯鉛筆削器のような仕組みに、カモの人形を被せたもの
カモの鉛筆削器は比較的新しいけれど
両側の二つは購入後半世紀近く経っています。


 超小型の銀色の鉛筆削り器は、消しゴムより小さくて、筆箱に入れて、学校に持って行っていました。これまたよく削れる優れものでした。確かドイツ製だと記憶していますが、100円か150円くらいで、横に替え刃も付いていて、そこそこ流行っていたような記憶です。机の中の片隅で長年眠っていましたが、他所で売られているのを時々見掛けるたびに手に取って、懐かしくなった記憶があります。
小型鉛筆削器の裏側  
裏側から見ると、刃が付いているのが分かります。
小型のドイツ製のは、机の中の片隅から見付けました。
流石に経年で歯が錆びていますがいまだに使えます。
 
スタッドラーの携帯鉛筆削 
1月12日追加の写真:超小型の携帯鉛筆削器の裏面
Anthony氏からのコメントにより、
ドイツのSTAEDTLER社の製品と判明。
たった100円程度の小さな素晴らしい製品です。



 以上2つの鉛筆削器は、私が子供の頃に買った優れものです。一緒に写っているアヒルの鉛筆削り器は、いつどこで買ったのかは記憶にありませんが、大人になってから買ったものです。子供の頃に買った先の2つの鉛筆削器ほど愛着はありませんが、それなりに素敵な鉛筆削り器です。
 私は中学時代まで鉛筆派だったので、鉛筆削り器は必需品で毎日使っていましたが、いつの間にか、シャープペンシル(や万年筆、ボールペン)にシフトして、鉛筆も鉛筆削り器もあまり使わなくなってしまいました。

 この記事は当初、私が常々、手動で十分と思っている様々な器具について、一度にまとめて書こうと思っていました。しかし、手回し鉛筆削器の記事だけで長くなってしまいました。だからまとめずに、これからときどき、1種類くらいずつ『手動で十分』シリーズを書いていこうと思います。
我が家の鉛筆削り器  
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Comments 10

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たっきー

こんばんは

我が社の事務室には、電動の鉛筆削り機があります・・・
母が経理をしてくれていた時のモノで、少なくとも四半世紀は経っているかと思います

今は私が思い出したように使うくらいです

私は仕事柄、毎日鉛筆を使いますが、もっぱらカッターナイフで日に数回は削っては使っています

子供の頃買ってもらったのは筆入れに入れる小さなものと、机の上に固定する手回しのものでした

雑草さんの鉛筆削りはハイカラですね、そんなのがあるのは初めて知りました

昔、ふざけてチェンソーで鉛筆を削って見た事がありますが、あまり上手く削れませんでした(笑)

そんな日記を書いたような気がします

追伸
山の名前が表示されるアプリはAR山ナビという無料アプリです、なかなか優れ物かと思います

2023/01/11 (Wed) 21:29

Anthony

>ドイツ製(?)の携帯鉛筆削

 もし、古代ローマの兵士の横顔のようなマークが付いていたら、それはステッドラー社のもので、僕も愛用している物です。

 小学校に入学したてのころに、教室に置いてある鉛筆削り(もちろん手動の)が1台しかなくて、休憩時間に順番待ちするのが嫌で、文具屋さんで買いました。

 あれから、多少のサビはありますが、この52年間で、1度だけ替え刃を交換しただけですが、ちゃんと使えます。

 同時期に同級生が買ったプラスチック製のヤツは数年で変質して使用不能。(笑)

 このステッドラー社は、「effect for ecology」をスローガンにして、製造工程や製品に対して環境に配慮しています。さすが、環境先進国のドイツだなと。

2023/01/12 (Thu) 00:33
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: こんばんは

電動の鉛筆削器でも25年はもつのですね?さすが日本の電化製品の技術です。

>私は仕事柄、毎日鉛筆を使いますが、もっぱらカッターナイフで日に数回は削っては使っています

カッターナイフで削るのがかなり上手そうですね。同じ人力でも、カッターナイフで削るのが一番素晴らしいと思います。

>昔、ふざけてチェンソーで鉛筆を削って見た事がありますが、あまり上手く削れませんでした(笑)

それは超難度な挑戦ですね。できたら神技ですよ。・・丸太2本で米粒をつかむよりも難しいでしょう。
でも、怪我をしそうですので、もう挑戦しないで下さいね。

2023/01/12 (Thu) 19:23

☘雑草Z☘

Re: タイトルなし

> 古代ローマの兵士の横顔のようなマークが付いていたら、それはステッドラー社のもので、僕も愛用している物です。

ステッドラー社のものであることを願いつつ、確認してみたら、追加写真のように、ステッドラー社のものでした。本物ですよね?
Anthonyさんと同じものを使っていたのですね!
ステッドラー社と言う名前は初めて聞きました。教えて頂き有難う御座います。
仰るようにさすが、ドイツの会社です。私のもまだちゃんと使えます。

2023/01/12 (Thu) 19:31

guyver1092

覚えているもの

 引き込む装置付きの主導鉛筆削り器は覚えがありますが、ローラーで引き込む物は記憶にないですね。超小型のものは、プラスチック製なら記憶にあります。これはあまり尖らなかったので、嫌いだった記憶があります。
 電動鉛筆削り器は、鉛筆が無駄に削れ過ぎてもったいないと感じた記憶があります。
 ちなみに、その当時は鉛筆がもったいないとは感じつつも、教室では速さから電動のものを使っていました。自宅には鉛筆削り器は超小型のものと、ナイフでした。ナイフで削るのもそれなりに練習したものです。いかに電動鉛筆削り器の削った形に近づけるかを練習しました。当然のことながら、刃の動く方向が90度違いますので、そっくりは不可能でした。

2023/01/12 (Thu) 20:44
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 覚えているもの

ネットで調べてみると、現在もローラーで引き込む鉛筆削器も何種類かあるようです。優れものですからね。

>電動鉛筆削り器は、鉛筆が無駄に削れ過ぎてもったいないと感じた記憶があります。

確かに、私もそう思いました。流石にその後は削れたら止まるように改良されたとは思います。
逆に手回しの鉛筆削器は、最初から削れたらしっかり止まるようにできていましたね。簡単な仕組みで出来ますからね。
私のローラー式は、更に止まる太さも調整できました。

>ナイフで削るのもそれなりに練習したものです。いかに電動鉛筆削り器の削った形に近づけるかを練習しました。

それは素晴らしい事ですね。職人のようです。以前子供用ナイフは安くて小さな折りたたみ式で、歯はカミソリのようなものが着いていましたね?

>当然のことながら、刃の動く方向が90度違いますので、そっくりは不可能でした。

なるほど、言われてみればその通りですね。鉛筆はリンゴの皮のようには剥けませんね。でも、このコメントからは、guyver1092さんは、かなりの鉛筆削の達人だったように思えます。

2023/01/13 (Fri) 06:44

Anthony

>本物ですよね?

 はい。本物です。 現在は1こ500円くらいするらしいです。昔、50円だった消しゴムも今や300円近くします。(苦笑)

 もともと製図器具関連のメーカーで、高級品ですが、品質は確かですから。 だって、50年以上使えますから~~

 我が家にあるステッドラーの消しゴムも元妻のもので、35年ぐらい前のヤツですが、ちゃんと使えます。

 ちなみに20年前の国産の消しゴムは劣化して使えません、、、、

 高いけれど、最後まで、長期間、使えるなんてすごいですよ。

2023/01/14 (Sat) 04:37
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: タイトルなし

>はい。本物です。

本物で良かったです。もしかしたら日本で似せて作った偽物かと思いました。

>ちなみに20年前の国産の消しゴムは劣化して使えません

確かに20世紀に買った国産の消しゴムは劣化して使えません。
ステッドラーは良心的な長持ち製品を作っているのですね!気に入りました。
情報有難うございます。

2023/01/15 (Sun) 01:06

たっきー

ステッドラーの筆記用具、ワタクシも学生の頃に使っていましたが、最近では抽斗の肥やしになっています・・・
やはりもう40年近く昔の物です

ワタクシが学生の頃はまだ手書きの図面でしたが、もうずいぶん前からCADになってしまい、手書きの図面を書く事は無くなってしまいました・・・

最後に手書きの図面を書いたのは建築士の試験だったのではないかと・・・あはは

それから、遊びで鉛筆を削った日記が見つかりましたのでリンクを貼らせていただきました、笑ってやってください
http://smilehousekm.blog117.fc2.com/blog-entry-2870.html

2023/01/15 (Sun) 14:54
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: タイトルなし

そうでしたか。ステッドラーの筆記用具は、知る人ぞ知る、愛用者が多い信用あるメーカーだったのですね。
製図用品も作っていたようですね。

チェインソーで鉛筆を削るのは無謀で危険ですからおやめ下さい・・・と言いたいところですが、
商売道具なのでしょうから、余計なお世話ですね。
自分の商売道具で色々試してみるのは技術向上にも役に立つかもですね。

2023/01/16 (Mon) 06:54
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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