雑草の言葉

人体は丁度いい発熱体

2023/03/05
人力 6
 〜手動で十分シリーズ4〜
     〜寒い時は体温保持〜


 記事【人体は、最高の暖房装置】2023-2-17 の続きです。 
 そう言えば、私は、母にはドーピングばかりさせられてきたと思います(ちょっと大袈裟な表現かもです)。子供の頃、母は冬場は布団に電気アンカを入れてくれました。その為、電気アンカはある時期まで、冬場は普通に使うものだと思っていました。勿論、子供のことを思っての事だったのでしょうけれど、そのままではひ弱な子供になってしまいます。
 小学校の教科書に「少年駅伝夫」と言う話が載っていました。話はよく覚えてはいませんが、今でも印象強く覚えている箇所があります。それは、
「客と一緒に吹雪に遭って、馬車の中で一晩寝ることになったのですが、非常に寒い中で、少年が作ってくれたワラを敷き詰めた寝床で暖かく眠れた」
と言うような内容です。それを読んで、「自分もワラの中で眠ってみたい」「暖房なんか使わなくとも、布団などをたくさん掛ければポカポカ暖かく眠れるんだ」と思いました。
 その後、電気アンカを使わずに冬のいつ頃まで過ごせるか試してみたら、一冬使わずに過ごせました。
 私は子供の頃、岩手県に住んでいましたので、冬はかなり寒かった筈ですが、我慢したのは最初の年くらいで、あとは冬場も寝る時には暖房を使わないのが普通になりました。中学に入ると、布団も少なくていいんじゃないかと、せんべい布団を敷布団、掛け布団各1枚だけ。ただし掛け布団は重めの布団を1枚敷いて、更に、足の方にその掛け布団を包むように(ホテルのベッドメイキングのように、)もう一枚の掛け布団か毛布、若しくはタオルケットを巻きました。だから、掛け布団は2枚と言えます。それで一冬を十分に越せました。岩手県の冬の明け方は、家の中でも氷点下になり、朝起きると足の血が引いて感覚がなくなっていることもありましたが、これも慣れれば大したことではありませんでした。

 月日が流れて、何時の間にか、真冬は掛け布団1枚では耐えられなくなりました。暖かい職場で長年働いた事(私が暖房の温度を下げることは他の方に迷惑でした)と、長い期間、家族と共に同じ部屋に寝ていた為でしょう。そんなこんなで寒さへの耐性と基礎代謝が減ったのかも知れません。
 現在も真冬でも暖房は使いませんが、掛け布団3、4枚+足を包む布団一枚になってしまいました。

冬の寝床2
冬場は、足元を包んで眠ればぬくぬくで、暖房は要りません。
 中学時代より一人で寝る時の定番です。
中学生時代と違うのは、足を包む布団(毛布)以外に掛け布団の数が増えた事です。


 かなり以前から、朝はタイマーで暖房が点くようにして、温まってから起きるようになりました。寒さには自信のあった以前とは、かなり変わってしまいました。人間はこうやってドーピングされていくんだと思います。ドーピングされていない人間ほど災害には強く、サバイバルを生き抜くのでしょう。
 でも、猫のように炬燵で丸くなってはいられません。おそらく一生、寝てる間は暖房を使うことは無いだろうと思っています。
 母はよく、人体は炬燵1個分の発熱量があると言っていました。それをずっと実感してきました。

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Comments 6

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たっきー

こんにちは

発熱体と保温、断熱材を適切に組み合わせることで、無駄なエネルギーを使うことなく快適に過ごせるのかと思います

幼い頃、祖父母の家に泊まった時のこと、掛け布団2枚に毛布に炬燵

布団の重さで寝付けなかったように記憶しています

現在は敷布団に掛け毛布に羽毛の掛け布団で真冬は過ごしました。春になったので、毛布はそろそろ不用になりました

2023/03/05 (Sun) 13:38

guyver1092

古代の人類

 人類がまだ火を自分のものにしていない時代は、自分の体の発熱だけで過ごしていたことから考えると、現代人は軟弱ですね。
 雑草Zさんが暖房なしで過ごせるようになったことは、人類の能力がまだまだ落ちていない証拠とも言えますね。

2023/03/05 (Sun) 21:43
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: こんにちは

また早々のコメント有難う御座います。
確かに、発熱体と保温、断熱材の組み合わせが大切ですね。そして、眠る時の発熱は体温で十分だというのがこの記事の主張です。
まあ、屋内でも氷点下10℃以下とかなるとそうもいかないでしょうが・・。
そして、家と部屋の断熱は別ですが、布団の断熱には、足元を包むのは効果的ですよ!

>幼い頃、祖父母の家に泊まった時のこと、掛け布団2枚に毛布に炬燵

おじいさんおばあさんなら、寒くないようにたくさんかけて、暖房もしてくださるでしょうね。
愛情ですね。でも、寒さに強い子に育てることも大切ですね。

>現在は敷布団に掛け毛布に羽毛の掛け布団で真冬は過ごしました。

私同様、冬場も体温で過ごされているのですね!?お互いそこは譲りたくないですね。

2023/03/06 (Mon) 07:06

爽風上々

発熱はするが保温しづらい

筋肉ムキムキの白人などが日本に旅行に来ていて結構寒くなっても半袖という姿は目にします。
発熱はするのでしょうが、そのためにかなりの摂取カロリーが必要ですので効率的かどうかは分かりませんが。
人類の起源はアフリカにあり、6万年ほど前にアフリカを出てその後世界中に広がりました。
もともと寒冷地向きではなかったのでしょう。
シベリアやカナダに住む動物たちは毛皮をまとい保温しながら厳寒期で雪の中で暮らしていますが、人間には無理のようです。
寒冷地にずっと何万年も過ごしていればそれなりに適応して進化したのかもしれませんが、もはやそれも不可能でしょう。

2023/03/06 (Mon) 07:07
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 古代の人類

 確かに、人類が火を手にする以前の遠い昔は、自分の体温だけで過ごせた訳ですね。
現代の過剰暖房はかなり人間の耐寒性を失わせていると思います。
私も、中高生時代に数年で意識的に身に付けた耐寒性を、その後の生活習慣で、最近は「寒さに強い」という自信を失ってきました(笑)
せめて寝る時くらいは、一生体温で通そうと思います。体を壊さない範囲でですが。
野生動物は今でも体温ですね。
家猫など、こたつで丸くなって、人間同様に寒さに対する耐性がなくなってきているのかも知れません。

人類の身体は、結構適応能力があるんだと思います。

2023/03/06 (Mon) 07:17
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 発熱はするが保温しづらい

>発熱はするのでしょうが、そのためにかなりの摂取カロリーが必要ですので効率的かどうかは分かりませんが。

 そうかも知れませんが、人間が食べる分のエネルギーよりも、暖房のエネルギー(特に全館暖房)の方が、エネルギーの消費はかなり大きいでしょう。(でも、人間が食べる肉を食肉用の動物に与えるエネルギーも大きいでしょうね・・)

>シベリアやカナダに住む動物たちは毛皮をまとい保温しながら厳寒期で雪の中で暮らしていますが、人間には無理のようです。

確かに裸で過ごすのは無理でしょうが、服や布団で工夫して保温すれば結構いけると思います。
私だけの僅かなサンプルでは説得力に乏しいかも知れませんが、子供の頃は痩せこけていましたが、それでもトライしてみると、敷布団、掛け布団1枚ずつと足もとを包めば、北国の真冬も暖房無しで眠れました。ホテルのベッドメイキングのように、足元を包めばかなり保温効果があることを子供時代に実感しました。
記事にも書きましたように、今は長年の暖房生活と、基礎代謝の減少(??)で、布団一枚では真冬は眠れなくなりましたが、これも生活習慣でしょう。
 作物を種から栽培しても分かったことですが、1代でも育て方でかなり耐寒性とかも変わります。
長年の進化の過程があっても、一代だけで、体質はかなり変えらると思います。記事に書いた例のように、耐寒性も1年ほどで十分に変えられました。私一人だけのサンプルですが・・(笑)

2023/03/06 (Mon) 08:01
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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