雑草の言葉

発芽、次々どんどんと・・

2023/04/07
作物、畑 6
 3月上旬にポットに蒔いた種がなかなか発芽しませんでした。後からプランターに蒔いたミックスレタスが先にどんどん発芽したので、ちょっと焦ってきました。ポットに水をやらなかった日もあったから、種が死んでしまったのかと心配しました。発芽には沢山の水が必要で、発芽の最中に水を切らすと種は死んでしまうのです。ポットに蒔いたタネが全滅したことなんて今までありませんでした。
発芽サンルーム23年4月
 一昨年暮に苗作り用として作ったサンルームに置いたのですが、中々発芽しなくて危機を感じたので、それ以前に使っていた小型簡易ビニルハウスを中に置いて、ナスなど早く発芽して欲しいポットのトレイを入れました。

 マズイかなと思い始めた3月24日にようやくキュウリとミニトマトがいくつか発芽しました。そして翌日から他の種も次々と発芽し始めました。例年より早く種を蒔いたので発芽温度に届かなかったのでしょう。
発芽ホオズキ&ミニトマト23年4月
  右の黒いポットが赤ミニトマト、左の桃色のポットが食用ホオズキ。
 共に何年も採種して遺伝子を繋ぎ、我が家の畑の土に馴染んだ固定種です。
 種はいつもたくさん採るので、一つのポットに複数蒔いて間引きします。
 下↓の計算にもありますように、4粒も蒔けば、少なくとも一つは発芽します。
 これから間引きしますが、せっかく生えた芽を抜くのは毎年一寸心が痛みます。


 しかし、育つのが遅いので一番早く発芽して育って欲しいと思っていたナスは、残念ながら翌日もその翌日も発芽しませんでした。3月27日になってようやく一つ二つ発芽し、この日から続いてどんどん発芽しました。
発芽ナス23年4月
   ナスは昨年採種し損なったので、固定種専門の野口のタネから購入し直しました。__Orz.......、
  だから、それほど種の数に余裕が無かったので、一つのポットに2粒ずつ蒔きました。
  苗屋さんの苗に負けないように早く大きく成長して欲しいものです。

 
4月4日現在、未だ一つも発芽していないのは、ゴーヤ2種類とF1スイカ1種だけとなりました。
発芽キュウリとゴーヤ23年4月
 左の緑ポット:キュウリ・・育つの早過ぎで定植前に窮屈になりそうで心配です。
 右の黒ポット:ゴーヤ・・・一つも発芽してませんが、毎年のことです。
        発芽後の成長も早いので心配していません。


ゴーヤは暖かい地方の作物なので、いつも発芽は遅いので心配はしていません。発芽した後は、カボチャと共に、ポット狭しと早くどんどん成長するので、まだ発芽しなくていいのです。(リクエストが多いので、その意味では心配です。)

発芽カボチャ23年4月
  カボチャの双葉は既に大きくなりました。ポットも大きいのに蒔きましたが、
 それでも直ぐに窮屈になるでしょう。
 今年は早目に定植して、注文された方にも早くお渡ししようと思います。
 2つ双葉が出てる下のポットが発芽してませんので、1つ植え替えようと思いますが
 後から発芽する場合も多々あります。
 (左にちょっと写っている緑のポットはキュウリ)


 F1スイカは種がたった8粒くらい入った袋が500円以上もしたのに、いまだに一つも発芽していません。昨年スイカの実を食べた後、取って置いた同じ品種のF1スイカ(このスイカの品種、個人的に一番好みですので固定化したいと思っております。)の種を冷蔵庫の奥に見付けたので、遅れて3月13日に6個蒔いてみました。これは4月4日の時点で1つ発芽しました。よって、現時点で種屋さんで売ってる種よりも、直接スイカから取った種の方が発芽率がいいことになります。

 まともに保存した種の発芽率は、経験上最低8割は超えます。このF1スイカ種の袋にも、発芽率85%以上と記されていました。
少なく見積もって80%としても
少なくとも一つが発芽する確率は
   2個で96% (1ー0.2^2)
   3個で99.2%  (1ー0.2^3)
   4個で99.84% (1ー0.2^4)
 ・・・・・・・・・・・・・
   8個で99.999744% (1ー0.2^8)

ですから、まともな種ならば8個も蒔けば一つも発芽しないことはほぼ無いでしょう。もしこのまま発芽しなければ、何らかの原因で死んでしまった種を売っていたのでしょう。地元の種屋さんでは殆ど種を買ったことがありません。この地元の種屋さんはいい感じの種屋さんで、地元の有機農家さんも推薦していたし、固定在来種も売っていたので買ってみたのですが、このまま発芽しなければ、ちょっと残念です。でも、もう少し待てば発芽する可能性も低くないでしょう。これも興味深い実験です。種の発芽に関しては、少しまともにデータを蓄積しようかと思います。
発芽皮被り23年4月
 右上の日に照らされた芽は、種の殻を付けたまま発芽してしまったものです。
 蒔いた種の上の土の圧縮が足りないとしばしばこのように発芽します。
 このままでは双葉が開きませんので・・

発芽皮取り23年4月
  ・・左手で茎を抑えて、右手でそっと殻を取り去りました。
 取り去った種の殻を、2つの芽の間に置いてみました。
 カボチャやゴーヤの種は大きいので、種の殻を取り去るのは簡単です。


発芽水やり23年4月
  ポンプ式に手動で空気を圧縮して置いて、
  水を噴霧する優れものの噴霧器・・というか、水撒き器
     (元々は農薬散布用かもです。)
 これだと素早く次々に水を撒けるし、土も圧縮してくれます。
 お気に入りの人力水撒き器です。
 しかし、これから双葉が開いて大きくなると、水圧で芽が倒れてしまうので、
 水圧式はそろそろ卒業で、これからは普通のジョウロなどで水遣りします。
 

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Comments 6

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夏野菜の種

いよいよ夏野菜スタンバイの季節ですね。
今年はミニトマトやキュウリなど、種から挑戦です。
>発芽には沢山の水が必要で、発芽の最中に水を切らすと種は死んでしまうのです。
知りませんでした。
昨日は雨が降ったからと、晴れの日に水を切らしたかもしれません。
ポットではなく、直播にしました。全滅するでしょうか?
蒔いた種の上の土の圧縮もときには必要なのですね。
知りませんでした。
発芽がヘンになったら人力水撒き器でチョイと手をかけると双葉が開いてくれる。
種屋さんも発芽率を根拠に商品化しているのに、発芽しなければ残念ですね。
長年の経験からは小さな道具を使うアイディアも生まれ、データの蓄積から苗屋さんの苗以上の苗ができるかもしれませんね。

2023/04/08 (Sat) 11:18
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 夏野菜の種

種から挑戦はいいですよ。本来植物は植え替えなんてしませんからね。
発芽の時には、水が気化熱を奪って蒸散する事によって発芽の時の排熱を外部に逃すそうです。
私も今回、三週間も発芽しなくて水を切らしたかと心配になりましたが、杞憂でした。
虹さんは種を蒔いてどのくらいでしょうか?直播なら1日くらいは大丈夫では無いでしょうか?

>蒔いた種の上の土の圧縮

は最初が肝心です。その後は水で徐々に固められていきます。

>データの蓄積から苗屋さんの苗以上の苗ができるかもしれませんね。

もう少しちゃんとデータを取ろうと思います。

2023/04/08 (Sat) 15:23

種蒔き

蒔いたのは5日前です。
>発芽の時には、水が気化熱を奪って蒸散する事によって発芽の時の排熱を外部に逃す
水やりもそうですが、
強風の日が2日あって野菜の名札が飛ばされていました。
土の圧縮もしなかったので小さな種も飛ばされたのではと気になります。
こんなところに芽が出た!というのはうれしいのですが、、。

2023/04/08 (Sat) 19:35
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 種蒔き

なんだ、5日前ならまだまだ心配は要りません。レタスなんかは直ぐに発芽しますが、それでも一週間前後はかかった記憶です(データ取るべきでした。)

>土の圧縮もしなかったので小さな種も飛ばされたのではと気になります。

種は砂や土よりも比重が低いですから飛ばされたかもですね。でも種を1cmくらいの深さに蒔いて置いたのなら大丈夫かもです。
兎も角、発芽するまでは水をたっぷり撒いた方がいいですよ。発芽後に水を与え過ぎると根があまり張らない弱い作物になりますけれど。
今更遅いですが、直播やプランターに種を蒔いたら、上に新聞紙を張って四方に石とかで重石を置くのもいいですよ。土も種も飛びにくいし、乾燥も防げます。あと私がやる方法は、ペットボトルを上から適当な長さに切って、種を包むように被せて土に刺しておく事です。ペットボトルの口から水を注ぎます。何センチも水が溜まるほど水を入れれば、少しずつ土に染みて、深くまで染み込みます。機会があれば写真をアップします。

>こんなところに芽が出た!というのはうれしいのですが、、。

それは非常に嬉しいですね。我が家では毎年それがあります。自然に溢れた種からや、生ゴミとして埋めた種からや。

2023/04/08 (Sat) 22:47

発芽前後

>発芽後に水を与え過ぎると根があまり張らない弱い作物になります
これは知りませんでした。


発芽するまでの工夫の一つ
「ペットボトルの口から水を注ぐ方法」はやれそうです。


木の周辺に埋めた生ごみからゴーヤが出て、その木に絡ませたりことがありました。F1種だったか、他の要因だったか、少しの実は成長しませんでした。



2023/04/09 (Sun) 07:04
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 発芽前後

>>発芽後に水を与え過ぎると根があまり張らない弱い作物になります
>これは知りませんでした。


ある程度成長して根付いたら、水はあまりやらない方がいいです。水を求めて根がどんどんとしっかり張り巡らされて、強く逞しく育っていきます。
苗の周りに浅く穴を掘って、そこに水を撒くのもいいです。その下まで根が伸びてきます。
私も定植後は根付くまでの暫しの期間は水やりしますが、後は暑い夏場にしおれそうだったら水を与える程度です。

>「ペットボトルの口から水を注ぐ方法」

文字だけの説明でも分かって頂いて何よりです。

ゴーヤはかなり強い作物だと思います。何が原因でしょうね。私の知る限り、ゴーヤはF1じゃない固定種が多い貴重な品種です。

かなり強くて、深い場所の生ゴミからも毎年生えてくるカボチャも、木に這わせようと根元に植えて、日当たりが悪くて枯れてしまったことが何度も何度もあります。ゴーヤやカボチャは日当たりが重要だと思います。大抵の作物がそうですけどね・・・。

2023/04/09 (Sun) 07:30
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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