長い物に巻かれるだけの総理

2011年の福島第一原発事故以来、日本ばかりではなく、世界的に急速に進んでいた脱原発の方向を岸田内閣は政策転換し、原発推進の方向に舵を切りました。ウクライナ危機は丁度その言い訳で、ここぞとばかり、原子力関係の利権におもねた感じです。そして4月27日に、原発の60年超運転を可能にする束ね法案「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法案」が、衆院本会議で自民、公明、日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決されました。原子力政策の大転換となるのにもかかわらず、審議は不十分なまま1カ月足らずで衆院を通過させました。岸田首相は原発がどのようなものかもよく分からず、原発関連産業・電力会社・経団連に言われるがままに、原発政策を推し進めているようです。GXは本当に酷い代物です。
これに少し遡る4月15日には、ドイツで最後の原子炉3基が発電のための運転を停止し、脱原発が完了したのとは対照的です。ドイツは福島の原発事故を教訓に脱原発を決めたと言うのに、前代未聞の3基もメルトダウンしたその日本が、原発推進に舵を切るなんてとんでもない愚挙です。この福島第一原発事故での大気への放出量は、チェルノブイリ原発事故の数倍と見積もられ、チェルノブイリを凌ぐ世界最悪の原発事故になったのにも関わらずです。

戦争法案然りです。【日本を崩壊させる事が目的か?】2023/04/23
にも書きました通り、岸田首相が首相としてやっている様々な政策は、日本を貶めて崩壊させそうな事ばかりです。
さて、ところで、

旧統一教会の解散問題はどうなったのでしょうか?昨年、統一教会と自民党との訣別を宣言し、質問権行使に踏み切った岸田総理は、年明け、遅くとも昨年度内(3月まで)には解散請求をするような姿勢を見せていました。しかし、岸田首相は、今回の統一選挙でも旧統一教会問題を封印し、選挙協力を黙認したようです。口先とは裏腹に、自民党が勝てれば、旧統一教会も利用したいようです。総理の座を守る為に、自民党内の旧統一教会と関係の深い議員に配慮しているとしか思えません。

旧統一教会に対する質問権の行使や解散請求に関して、現在、岸田総理は官僚に丸投げの状態で、自ら先に進める気はないようです。ここまで口先だけの首相とは思いませんでした。本当に支持率確保の為にその場だけ取り繕う首相です。
元々岸田首相には、まともな信念、イデオロギーは無いようで、自民党が議席を確保し、支持率を得られればそれだけでいいのでしょう。あとは権力者におもねていくだけのようです。
岸田首相の愚策は数ありますが、これから、特に原発に絞って多く書いていきたいと思います。 ここの<雑草の言葉>では、原発に関しては、2011年の福島原発震災の前から書き溜めていました。更に、福島第一原発事故後にもまた書いて来ましたので、原発に関しては一旦終了した感じでした。しかし、この期に及んで、あろうことか、岸田内閣が原発推進に舵を切って邁進しているので、また反原発に関して書く必要が出て来ました。
これからは、10年以上前に読んだ原発関連の本を読み直ししたりして、「書評」という形などで反原発の記事を書いて行こうと考えています。

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