雑草の言葉

一人バケツリレー

2023/08/31
作物、畑 4
 今年は梅雨明けも早く、猛暑が続いています。私の住む地域では、7月の末からまとまった雨が降っていません。天気予報の週間予報等では、数日後に降る予報になっていても、その日になると、晴れの予報に変わっています。その日の夕方から降ると言う予報でさえも、その時刻になっても降り出さずに終わってしまう事が度々です。未来予測の天気予報は当てにならないとは思っていましたが、当日でさえもこんなに何度も外すとは・・・。  夕立も殆ど降らず、降っても「夕立」とは呼べないような小降りです。数十分で止んでしまい、数mmしか降らないので、この猛暑の中では、焼け石に水状態で、翌日には地面は乾き切ってしまいます。農作物が心配です。

 私が同じ町の中に借りているキウイ棚は、毎年梅雨明けまでは水やりの必要はありませんが、梅雨が明けて日照りが続くと水やりが必要になります。
キウイ棚23年8月
上の方の葉が枯れかかってしまったキウイ棚

 夏場、厚い葉に覆われたキウイ棚の下の地面は、何重もの葉に遮られてあまり日が当たらず乾燥を免れています。
 数年前、暑い日が続いた時期に、1週間くらい水やりしないで、久々に様子を観に行ったら、大量の葉が地面に枯れ落ちて、キウイの木(蔓)は透け透けに蔓が剥き出しになっていて、キウイ棚の下まで強い日差しが差し込んでいました。それでも、落ちなかったキウイの実は収穫できましたが、追熟しても不味いキウイでした。葉でしっかり光合成して糖分(炭水化物)をたくさん作らなかったので、甘くならなかったのでしょう。
キウイが実るキウイ棚その1
 今年はここまでは、間引きしなくても順調に育っています。

 ・・・と、言うことで雨の降らない猛暑の今年は、2日に1回くらい水やりに通っています。7月末に、3日間間を置いたら、上の方の葉が枯れて落ち始めていたので、こりゃまずいと思いました。それからは、3日以上間をおかないことにしています。水の補給なしに日中太陽を浴びる日が2日続いたら、その日の夕方か、翌朝に水やりに通っています。
 水はそのお家の外にある水道水を使わせて頂いています。数年前に、巻き取り式の長いホースを設置してくれたので、長い蔵の先の道を挟んだ先の舗装した駐車場まではホースが届きますが、そのまた先にあるキウイ棚までは届きません。だから、満杯で15ℓ入るバケツを家から2つ持っていって、ホースが届くギリギリの所から一人バケツリレーをしています。

一人バケツリレー1
 いっぱいいっぱい伸ばしたホースの先のこのバケツの位置から、奥に見えるキウイ棚まで一人バケツリレーします。

 手を離すと閉まってしまう水の出口のレバーに石を詰めて、レバーを摘んでいなくても水が出続けるようにしてバケツに水を溜め、その水をキウイ棚まで持っていって撒いています。
一人バケツリレーの為に水が止まらぬように石を詰めて、


その間、もう一つのバケツにホースを入れて水を溜めていきます。水を撒いて往復している1分前後の間に、水を溜めているバケツに水が、容量の3分の2くらい、10ℓ前後溜まります。それを運んで撒いています。
一人バケツリレー2
 水をキウイ棚の下にまんべんなく(・・と言ってもバケツで撒くのでかなりムラがあります・・・)十分に撒くと、20杯になります。すなわち
 10ℓ×20杯=200ℓくらい撒くことになります。
キウイ棚の敷地はおよそ
3m強×3m強≒10㎡ です。

200ℓ×1000㎤/ℓ=200000㎤  の水を
 およそ 10㎡×10000㎠/㎡=100000㎠
の土地に撒くわけですから、2日分で、2cm=20mm の雨と同じくらいの水を撒く事になります。1日あたり10mmの雨と同じ量ということです。
 しかし、雨と違って一気にドバッ・・っと撒くので、土が固まってしまうきらいもあります。

 今年は7月下旬から8月末まで既に15回、
10ℓ×20杯×15回=3000ℓ くらい撒いたことになります。約3tの水です。
 今まで10年以上、この棚のキウイを育てて来ましたが、こんなに水を撒いた年は初めてです。これまでの最高は、せいぜい多くとも1000ℓ=1tくらいだったと思います。昨年は、早く梅雨明け宣言されましたが、その後も雨がたくさん降って、梅雨明け宣言が取り消されましたが、一人バケツリレーは1、2回しかしなかった記憶です。
 今年は、9月になってからも水を撒くことになりそうです。これから先、何リットル撒くことになるのでしょう?先が思いやられますが、ここまで来たら、収穫するまで続けるしかありません。
 いつもは初夏に受粉してからキウイの実が大きく育つ前に1000個くらいは間引きしていますが、今年は間引きもしていません。堆肥を沢山入れて、間引きしなくても美味しい大きめのキウイが生るかどうかの実験も兼ねています。

たわわに実るキウイ棚23年8月末
 間引きしなくて実が多いのにも関わらず、
今のところは例年よりも早く大きくなってきた感じです。

たわわに実るキウイ棚

 今年入れた堆肥は、有機農家から頂いてきた、色々混ぜ合わせた有機堆肥、買ってきた牛糞、そして自動精米所から頂いてきた(取ってきた)米糠を日にちをずらして入れています。この夏は専ら米糠を、自動精米所から頂いてきてキウイ棚の下に撒いて、土と混ぜ合わせています。
 さて、今年はどんなキウイをどのくらい収穫できることやら。
 私は家庭菜園のレベルですが、この猛暑で、プロの農家の耕地は大丈夫なのでしょうか?これからの日本の食糧供給は非常に心配です。その事に関してはまた近々書こうと思います。

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Comments 4

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暑さと水やり

>長い蔵の先の道を挟んだ先の舗装した駐車場まではホースが届きますが、そのまた先にあるキウイ棚までは届きません。

大量の水を遠くに運ぶのは大変な作業ですね。

この夏、ご近所ではゴーヤも例年のように実らないと聞きます。
我が家の場合はこぼれ種の植え替えもしなかったので根っこが密になって、その上、ドバッと水撒きをしたせいで土が固まってしまったようです。
しかし、お向かいの家からは毎年変わらず、良質なゴーヤをいただきます。
長年、水撒きをされるご家族は決まっているそうです。
天候に合わせた適度な水撒きは光合成や肥料と同じように野菜や果実の出来を左右するのですね。

自宅ではなく、菜園を借りている方はキュウリを夏に2度栽培するそうですが、今年はこの暑さで充分な水やりができず、不作とのこと。
また、大根や白菜の種を蒔いたけれども、例年のようには出てこないそうです。

2023/09/02 (Sat) 22:30
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 暑さと水やり

 おはよう御座います。
>天候に合わせた適度な水撒きは光合成や肥料と同じように野菜や果実の出来を左右するのですね。

おっしゃる通りでした。私は鉢の水は毎日やりますが、畑にはあまり水やりしなかったら、8月から結構枯れました。こんなに猛暑の続く日は、毎日水やりしなければダメですね。
・・・毎年、木は水やりしなくても大丈夫ですが、今年は木もヤバそうかもです。大変です。

 今年の初夏はかなりな水害がありましたが、今は猛暑で水不足の場所が多いですね。極端です。
家庭菜園も大変ですが、農家さんがより心配です。

これから一人バケツリレーに行って参ります。あまり当たらない天気予報ですが、一応明日から天気が崩れ、しばらく雨や曇りの予報なので、本日が今年最後・・とは行かないまでも、明日から暫くは、一人バケツリレーをしなくても良いかもです。

2023/09/03 (Sun) 06:19

お米も

>家庭菜園も大変ですが、農家さんがより心配です。

報道では米どころ新潟で、この暑さによる影響で不作、とのこと。
雑草さんのところも同様なのでしょうか?

明日から雨の恵みがあるといいですね。

2023/09/03 (Sun) 15:54
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: お米も

>報道では米どころ新潟で、この暑さによる影響で不作、とのこと。
>雑草さんのところも同様なのでしょうか?

はい、新潟県の北西部の下越地方と私の住む会津地方は繋がっていて、ここの土地だけ、ほとんど雨雲がやって来ないようで、日照り続きです。
 米などの状況が心配で8月末に知り合いの農家さんの家に状況をお伺いに行ってまいりました。かなり心配な状況との事です。
本日夜アップする記事に書きましたので、宜しければお読み下さい。

2023/09/03 (Sun) 18:15
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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作物、畑