一人バケツリレー
私が同じ町の中に借りているキウイ棚は、毎年梅雨明けまでは水やりの必要はありませんが、梅雨が明けて日照りが続くと水やりが必要になります。

上の方の葉が枯れかかってしまったキウイ棚
夏場、厚い葉に覆われたキウイ棚の下の地面は、何重もの葉に遮られてあまり日が当たらず乾燥を免れています。
数年前、暑い日が続いた時期に、1週間くらい水やりしないで、久々に様子を観に行ったら、大量の葉が地面に枯れ落ちて、キウイの木(蔓)は透け透けに蔓が剥き出しになっていて、キウイ棚の下まで強い日差しが差し込んでいました。それでも、落ちなかったキウイの実は収穫できましたが、追熟しても不味いキウイでした。葉でしっかり光合成して糖分(炭水化物)をたくさん作らなかったので、甘くならなかったのでしょう。

今年はここまでは、間引きしなくても順調に育っています。
・・・と、言うことで雨の降らない猛暑の今年は、2日に1回くらい水やりに通っています。7月末に、3日間間を置いたら、上の方の葉が枯れて落ち始めていたので、こりゃまずいと思いました。それからは、3日以上間をおかないことにしています。水の補給なしに日中太陽を浴びる日が2日続いたら、その日の夕方か、翌朝に水やりに通っています。
水はそのお家の外にある水道水を使わせて頂いています。数年前に、巻き取り式の長いホースを設置してくれたので、長い蔵の先の道を挟んだ先の舗装した駐車場まではホースが届きますが、そのまた先にあるキウイ棚までは届きません。だから、満杯で15ℓ入るバケツを家から2つ持っていって、ホースが届くギリギリの所から一人バケツリレーをしています。

いっぱいいっぱい伸ばしたホースの先のこのバケツの位置から、奥に見えるキウイ棚まで一人バケツリレーします。
手を離すと閉まってしまう水の出口のレバーに石を詰めて、レバーを摘んでいなくても水が出続けるようにしてバケツに水を溜め、その水をキウイ棚まで持っていって撒いています。

その間、もう一つのバケツにホースを入れて水を溜めていきます。水を撒いて往復している1分前後の間に、水を溜めているバケツに水が、容量の3分の2くらい、10ℓ前後溜まります。それを運んで撒いています。

水をキウイ棚の下にまんべんなく(・・と言ってもバケツで撒くのでかなりムラがあります・・・)十分に撒くと、20杯になります。すなわち
10ℓ×20杯=200ℓくらい撒くことになります。
キウイ棚の敷地はおよそ
3m強×3m強≒10㎡ です。
200ℓ×1000㎤/ℓ=200000㎤ の水を
およそ 10㎡×10000㎠/㎡=100000㎠
の土地に撒くわけですから、2日分で、2cm=20mm の雨と同じくらいの水を撒く事になります。1日あたり10mmの雨と同じ量ということです。
しかし、雨と違って一気にドバッ・・っと撒くので、土が固まってしまうきらいもあります。
今年は7月下旬から8月末まで既に15回、 10ℓ×20杯×15回=3000ℓ くらい撒いたことになります。約3tの水です。
今まで10年以上、この棚のキウイを育てて来ましたが、こんなに水を撒いた年は初めてです。これまでの最高は、せいぜい多くとも1000ℓ=1tくらいだったと思います。昨年は、早く梅雨明け宣言されましたが、その後も雨がたくさん降って、梅雨明け宣言が取り消されましたが、一人バケツリレーは1、2回しかしなかった記憶です。
今年は、9月になってからも水を撒くことになりそうです。これから先、何リットル撒くことになるのでしょう?先が思いやられますが、ここまで来たら、収穫するまで続けるしかありません。
いつもは初夏に受粉してからキウイの実が大きく育つ前に1000個くらいは間引きしていますが、今年は間引きもしていません。堆肥を沢山入れて、間引きしなくても美味しい大きめのキウイが生るかどうかの実験も兼ねています。

間引きしなくて実が多いのにも関わらず、
今のところは例年よりも早く大きくなってきた感じです。

今年入れた堆肥は、有機農家から頂いてきた、色々混ぜ合わせた有機堆肥、買ってきた牛糞、そして自動精米所から頂いてきた(取ってきた)米糠を日にちをずらして入れています。この夏は専ら米糠を、自動精米所から頂いてきてキウイ棚の下に撒いて、土と混ぜ合わせています。
さて、今年はどんなキウイをどのくらい収穫できることやら。
私は家庭菜園のレベルですが、この猛暑で、プロの農家の耕地は大丈夫なのでしょうか?これからの日本の食糧供給は非常に心配です。その事に関してはまた近々書こうと思います。


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