雑草の言葉

乾き切った大地

2023/09/03
作物、畑 4


 今年の夏は35℃超えの猛暑日が続いています。私の住む地域は、8月中はほぼ毎日猛暑日だった記憶です。そして、先の記事【一人バケツリレー】2023/08/31   にも記した通り、雨がほとんど降りません。
 いつもは、鉢の作物には毎日水をやりますが、畑の畝には毎日は水やりはしません。しかし今年は、畑の畝に水やりをしなかったら、作物が萎れてきたので、8月に入ってからは毎日のように水やりをしています。(その拘りの方法については機会があれば書こうと思います。)
 しかし、「すでに遅し」で、キュウリやミニトマトの多くが枯れてしまいました。

枯れてしまっったキュウリ
    枯れてしまった、網に這わせたキュウリ↑

一方、午前中は日陰で、西側に面するキュウリとゴーヤ(自生しているアサガオも)↓
  まだ枯れていない貴重な作物なので、最近は毎日水やりしています。

水やりで未だ元気なキュウリとゴーヤ(と朝顔)


 我が家の家庭菜園は、毎年梅雨の中頃から、雑草が伸び放題で、梅雨明けの除草が追い付かず(頻繁に除草しないからでしょうが・・・)、夏場は雑草の狭間に作物がなっている感じです。しかし今年は違います。8月上旬に、畝間全部を除草して整備してからは、ほとんど除草作業をしていませんが、畝間にはあまり雑草が生えてきません。
 畝には水やりしても畝間には水を撒かないからです。
畝間に雑草すら生え無い23年夏
 雑草も生え無い乾き切った畝間
乾き切った畝間に落ちた食用鬼灯
  食用鬼灯の実が乾いた畝間にこぼれています。

 雨が降らずに乾き切った大地では、雑草さえ生えにくいのです。「ぺんぺん草も生えない」という表現が、比喩的意味ではなくて、そのままの意味で通じそうです。

 クローバー敷とプランター
 ↑7月には、こんなにクローバーが生えていた前庭も 【丈の低い雑草と除草剤】2023/07/29

 ↓8月末にはこの通り、クローバーも枯れてしまいました。

前庭のクローバーも枯れてしまった


 家庭菜園の被害など知れたものですが、農家はさぞ大変でしょう。
 親しくして頂いている、有機農業をされている方の家に行って猛暑の影響を聞いてきました。
 7月の上旬までは、米も順調で、例年よりもいい米がたくさん取れそうだったとのことです。それが、8月になると、気温が高い上に雨が降らなくてとても困っているとのことです。米粒も例年ほど大きくならないかも知れないとのことです。かなりまずい状態になるかも知れないとの事です。


 この猛暑で日本の農業、農作物、食糧事情は大変なことになるかも知れません。現在の温暖化は深刻です。

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Comments 4

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干ばつ

私が家庭菜園を始めた時、NHKのテキストに
「トマトの原産地はアンデス高地、やせて乾燥した土地だから水はけの良い場所で育て、水のやりすぎはNG」とあり、それを実感してきました。
いただいたミニトマトの良い苗のおかげで、今年も8月半ばまでは順調だったのですが、急に枯れ始めました。今年の猛暑で「水のやりすぎ」が通用しませんでした。

> この猛暑で日本の農業、農作物、食糧事情は大変なことになるかも知れません。現在の温暖化は深刻です。家庭菜園の被害など知れたものですが、農家はさぞ大変でしょう。

雑草さんは深刻さを目の当たりにしていらっしゃいますが、米は「干害」レベルなのでしょうか?私たち消費者への影響も大きいですね。
温暖化で記憶にあるのが「京都議定書」ですが、調べてみると1997年のことでした。このブログの過去の記事にもありますが、今後の温暖化の深刻さの要因と対策を少しずつまとめてくださったらありがたいです。

2023/09/05 (Tue) 08:11

河内山宗俊

今年の暑さは

過去に類を見ないものですね
約30年前にも天候不順により
米の収穫量が激減して
タイ米などを輸入したりなどということがありました

米の消費量が当時よりも落ちているせいか
米の輸入という話は現在のところありませんが
やはり食料の自給は重要だと
改めて思っています

当時は曲がりなりにも稲作をしていたので
米に関しては心配なかったというのが
現在との大きな違いですけども

2023/09/05 (Tue) 13:20
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 干ばつ

>今年の猛暑で「水のやりすぎ」が通用しませんでした。

そうでしたか。日本中そんなことがあったのかも知れません。

>米は「干害」レベルなのでしょうか?

今は灌漑設備も整っているので、ある程度の日照りはなんとかなるかと思いますが、猛暑による成長不良は否めないそうです。
これから稲刈りまではまだある程度日がありますので、それによって「干害」レベルになるか免れるか・・・でしょうか。

>今後の温暖化の深刻さの要因と対策

対策は、科学技術だけでは無理でしょう。温暖化が人的原因だとして、科学技術でCO2削減を目指してもたかが知れてます。エネルギー消費を桁違いに減らし、経済成長をやめて経済活動をダウンさせなければ無理だと考えます。
その事はこれまでも記事に書いて来ましたが、ちょうど昨日アップした記事にも書きました。

2023/09/06 (Wed) 07:26
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 今年の暑さは

 30年ほど前の米不足は、冷夏が原因でしたが、今年は逆ですね。調べてみますと、米の収穫量が前年比74%ほどだったようですし、この年(1993年)だけで何年も続きませんでした。
 今年の米の収穫量がどうなるかはわかりませんが、今年は米以外の農作物にも大きな被害が出そうですし、日本だけではなく、世界的な傾向でかつ今年1年で済むことでもなさそうですので、これから食糧不足は深刻になるでしょう。ウクライナの戦争も食糧輸入に大きく響くでしょう。戦争などしている場合ではありません。
国の防衛戦略は高い武器を大量に購入することではないでしょう。先ずは食糧です。食糧の自給もできずに「安全保障」などと言っていられないと思います。現在の日本は砂上の楼閣です。

>当時は曲がりなりにも稲作をしていたので

それは素晴らしいですね。私は家庭菜園レベルですが、稲作は敷居が高く感じて手が出せません。やろうと思えば耕作放棄地を借りる事はできるようですが・・・。

2023/09/06 (Wed) 07:41
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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作物、畑