「地球沸騰化」と言って対策はそんなもの?

それを受けて、国連の事務総長が、「地球は温暖化の時代を過ぎ沸騰化となった」と語ったそうです。そして、「人類が破壊を解き放ったという証拠はいたるところにあるが、それは絶望ではなく行動を引き起こすものでなくてはならない。最悪の事態はまだ食い止めることができる。」と語ったそうです。・・そこまではいいとしましょう。それに続けて「そのためには燃えるように暑い年を、燃えるような野心の年に変えなければいけない。気候変動対策を今すぐ加速させるのです」と述べたそうです。どういう「対策」をどういう「野心」で加速させると言っているのかと思いきや、続いて
”再生可能エネルギーへの移行や開発途上国への資金援助などの必要性を訴えた。”・・・との事です。
・・脱力です。その程度で解決すると考えているのでしょうか?。やらないよりは「まし」な程度か、場合によっては逆効果でしょう。そこまでの危機意識を持っているのであれば、先ずは即刻「石油の使用禁止」にすべきではないでしょうか?
再生可能エネルギーのシステムを作る時には石油を使います。石油はエネルギー源として以外にプラスチックの原料でもあります。使い古されたプラスチックは、燃えるゴミとして燃やされれば熱もCO2も出します。再生資源として利用するにも熱を加える必要があります。
愚かな日本政府は、原発の利用を進めようとしていますが、原発は熱源としては、火力発電を大きく上回りますし、原子力発電所やその燃料を作る(精錬し、濃縮する)過程で、大量の石油を使います。
科学技術を全て否定する積もりはありませんが、世界で使うエネルギーの量を変えずに再生可能エネルギーに移行したとしても、減らせる使用エネルギーは、せいぜい数10%程度でしょう。桁違いには減らせません。これも場合によっては逆効果ですらあります。
最も効果的な対処法は、エネルギーの使用量を桁違いに減らす事です。エントロピーの法則を出すまでもなく、エネルギーは最終的には熱エネルギーとなるのです。
そしてそのためには経済を縮小する事です。 そんなことが可能か?・・物理的には可能です。非常に簡単な事です。
「人間は便利なことを一度覚えたら、元には戻れない」なんて言ってるようでは、ダメでしょう。



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