滑莧
その記事に書いたように、8月末に、親しくして頂いている、有機無農薬の米農家に猛暑の影響を聞きに行った時の事です。
「今年の日照りの水不足で、大地が乾ききっているので、雑草さも生えにくい。畑の草取りもあまりしなくていいくらいだ。」等と、お互いに話していた時です。
彼は突然、外に面した部屋の戸を開けてかがみ込み、家の軒先に手を伸ばして、何かを抜いて見せてくれました。
「すべりひゆ[滑莧]」という名の非常に乾燥に強い雑草だそうです。直射日光を受けても枯れずに今も沢山生えているとの事です。

忘れないように、早速ノートに名前を書いて、実物を置いて写真に撮りました。
これならうちの庭にも沢山生えています。
そして、食用にもなり、山形県あたりでは野菜としてかなり食べられているとのことです。(後から調べたら、健康食でもあり、薬草でもあるようです。)
・・その辺でもよく見掛ける雑草です。我が家にもたくさん生えています。皆さんもあちらこちらで見掛ける事でしょう。

我が家の家庭菜園の畝間のスベリヒユ。
わざと抜か無かった訳では無いのに、他の雑草が枯れても生えていました。
ちょっと多肉植物のように葉が厚く、観葉植物のようにも見えます。家庭菜園を始めた頃は、松葉牡丹かなんかだと思いました。以前より好感を持っている雑草でした。数年前までは、除草作業の時も、抜き取るには忍びなく、わざと抜かずに一部残すような感じでした。この草が、乾燥に強く、食べられるばかりか、栄養価も高く、薬用植物とは意外でした。
私は、数年前から、時間的余裕ができたら、(庭に生えている)様々な雑草を、自分で食してみて記録しようと考えていました。面白そうだからです。勿論、「来るべき食糧危機に備える」と言う「大義」もありますが・・。日照りに強い栄養価の高い食用植物は、これからは重宝されるかも知れません。
これまで食してみた数少ない雑草の中では「アカザ」がほうれん草に似た感じで一番美味かった記憶ですが、「スベリヒユ」はもっと美味いかもです。期待出来そうです。今取り組んでいる事にひと段落ついたら、食してみようと思います。楽しみです。

ついこの間生えてきたであろう庭の乾き切った畝間のスベリヒユ。
言われて見れば、乾燥に強そうです。

にほんブログ村

