21世紀になっても箱物行政〜万国博?〜

国民の過半数が殆ど関心を持っていなっかった大阪万国博です。私自身、殆ど意識になかった万博ですが、こんな不要で無駄な万博は開催すべきではない・・と言う意味においてのみ関心がありました。こんなことに国民の税金を使って欲しくはありません。21世紀にもなって箱物行政を推進している自民党政権や大阪維新の会は旧態依然とした20世紀のバブル時代の思考、もしくは更に前の、高度経済成長時代の悪しき流れを断ち切れない政党のようです。
東京オリンピックも「世界一コンパクトなカネのかからない五輪にする」などと言いながら、実際は予算の何倍も湯水のように使って、そこから高額のお金をねこばばするという利権を作り出していました。しょうもない連中です。結局大阪万博も東京オリンピックも、主催者の一部の人々の利権のためにゴリ押ししているように見えます。
決めた予算をオーバーしそうな場合、なし崩し的に予算を増額するのはフェアなやり方ではありません。もし予算を追加したいのなら、また議会で議論して了承を受けるべきです。そうでなければ予算内で済ませるように規模を縮小すべきです。
思い出すのは、東京都知事が青島幸男氏の時代の世界都市博覧会中止です。それまで青島幸男氏については「いじわるばあさん」の俳優だと知っていたくらいで、それ以上殆ど知りませんでしたし、好きでもありませんでした。青島氏が都市博の中止を公約に掲げ東京都知事に当選して、各省庁を回って頭を下げて都市博中止の要請に回って歩いていた姿をテレビで観て、その時、彼が都知事になってよかった、都知事として相応しい人物だ・・と思った記憶があります。


これは20世紀末の事でしたが、もうそれからの日本社会は、箱物行政の時代では無くなってよかったと思ったものです。この頃でさえ、遅すぎた感がありました。それなのに、その後も全国で箱物行政は続きました。そして21世紀に入ってかなり経った現在も東京オリンピックだとか大阪万博だとか、箱物行政を推進しようとする旧態依然としたどうしようもない政治家が溢れていることにはうんざりです。
格差、貧困問題をはじめ、税金を優先して使うべき問題は山積みなのに、やれば赤字が決定的な万国博を「経済効果がある」とか言って国が出費を増額してまでやれなんて言っている大阪維新の会や自民党政権の連中は、日本をこれからますます劣化させることでしょう。
共産党大阪府委員会は9月30日に、開催の中止を求める声明を発表したそうです。極めて妥当な声明です。
<いま決断すると傷が浅い」共産大阪、万博中止求め声明発表>
私は現在無党派です。脱成長を掲げるまともな政党がないからです。(地方自治体レベルではあります。)しかし、最近は日本共産党の主張が一番真っ当だと感じております。この愚かな万博の中止を求めない政党は信頼できません。これからどれだけの政党が開催の中止を求めるのでしょう?
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