選民思想の極み
それは彼らの信じる宗教にも如実に表現されています。宗教には詳しくない私ですが、キリスト教にも選民思想はあるでしょう。私の知る限り選民思想の入っていない宗教は仏教くらいでしょうか?

イスラエルによるガザ地区爆撃 毎日新聞より

パレスチナ難民 パレスチナ子供のキャンペーンHP より
さて、現在パレスチナに対して民族浄化とも言えそうな極端な報復措置に出ようとしているイスラエルですが、彼らの信じるユダヤ教、特にその教典(聖典)とも言えるかも知れない?「タルムード」にはその極端な選民意識が散りばめられているようです。一般のイスラエル人が信じているかどうかは別として、「タルムード」はユダヤ人の極端な選民思想のステレオタイプの塊と言ってもいいでしょう。このタルムードは、「聖典として認められるのはあくまでヘブライ語で記述されたもののみであり、他の言語に翻訳されたものについては意味を正確に伝えていない可能性があるとして聖典とはみなされない」との事ですが、翻訳でも「タルムード」のアバウトな内容は把握出来るでしょう。

バビロニア・タルムード全集 Wikipediaより
そこで、タルムードのごく一部をご紹介します。出典元の★阿修羅「タルムード」もごく一部を切り取ったものでしょうけれど、そこから更に、極端な排他性、選民意識に言及している部分の一部を選んで、転載させて頂きます。
日本語翻訳のごくごく一部を切り取ったものなので、正確性は低くなるとしても、概要は伝わるかと思われます。とんでも無く極端な選民思想であるばかりか、極端な排他性も見て取れます。仏教などの博愛精神とは対極的です。ここまで極端に異教徒を排除した教典を信じているとすれば、とんでもない事です。カルトか極右団体の教義かと思ってしまいます。このような思想を持っていれば、他民族との共存は望めないでしょう。

バビロニア・タルムードの最初のページ Wikipediaより
以下、タルムードのごく一部の文言です。
※タルムードの文言中の「ゴイ」とはユダヤ人以外の人々の事のようです。
●世界はただイスラエル人の為にのみ創造されたるなり。イスラエル人は実にして、他の民は空なる殻皮のみ。従ってイスラエルの他に民族なし。彼等はことごとく空皮に過ぎざればなり。<イェシャヤ法師>
●人間の獣に優れる如く、ユダヤ人は他の諸民族に優れるものなり。<アブラハム・ゼバ法師>
●選ばれたる民のみ永遠の生命を受くるにふさわしく、他の国人はロバに等し。<アバルバネル法師>
●なんじらは人類であるが、世界の他の国民は人類にあらずして獣類である。(ババ・メチア、一四六の六)。
●悪魔と世界の諸民族とは、畜獣に数えらるべきなり。<ナフタリ法師>
●汝殺すなかれ、との掟は、イスラエル人を殺すなかれ、との意なり。ゴイ、ノアの子等、異教徒はイスラエル人にあらず。<モシェー・バル・マエモン>
●ゴイに金を貸す時は必ず高利を以てすべし。<モシェー・バル・マエモン>
●他民族の有する所有物はすべてユダヤ民族に属すべきものである。ゆえになんらの遠慮なくこれをユダヤ民族の手に収むること差し支えなし。(シュルハンアルクのショッツェン・ハミッバッド三百四十八)
●ゴイがゴイまたはユダヤ人を殺した場合には、その責任を負うべきであるが、ユダヤ人がゴイを殺した場合には責任を負うべきものでない。(トセフタ、アブダ・ザラ八の五)
●ユダヤ人はゴイから奪ってよい。ユダヤ人はゴイから金を騙しとってよい。ゴイは金を持つべきではなく、持てば神の名において不名誉となるだろう。(シュルハン・アルーフ、コーゼン・ハミズパット、三四八)
●ユダヤ人がラビの書物のどこかを説明してくれと頼まれたなら、ただただ嘘の説明をするべきであり、ほんとうのことを教えてこの指示を裏切る共犯者となってはならない。この律法を破る者は生かしておいてはならない。(リブル・デイヴィド、三七)
●ゴイがわれらの書物には何かゴイを害することが書いてあるのではないかと聞いたら、偽りの誓いを立てなければならない。そして、そのようなことは誓って書いてないと言わなければならない。(ザーロット・ウザボット、ジュル・ダの書、一七)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・まだまだありますが、この辺にしておきます。これを読むと嫌悪感で気分が悪くなります。
これが本当にタルムードの内容であるとするならば、究極の利己主義、カルトです。これが宗教でしょうか?極右の教義としか思えません。恐ろしい選民思想、排他主義です。
イスラエル人にこんな教典を信じる人はいないと思いたいものです。しかし、和平交渉に応じて、1993年にPLOのアラファト議長との間で「パレスチナ暫定自治協定」を締結し、中東和平を実現させたイスラエルのラビン首相を射殺した狂信的なユダヤ教徒の青年などは、タルムードに洗脳されていたように見えます。彼は「ユダヤの法に基づいて、ラビンを処刑した」と語ったとの事です。そして、イスラエルには、この青年の支持者も少なく無いようです。
ユダヤ人は、ドイツでナチスによって民族浄化をされそうになった悲惨な歴史がありますが、この「タルムード」の内容は、まさにユダヤ人がユダヤ人以外の人間を民族浄化せよと言っているような教典です。ナチスと同様、若しくはそれ以上にヤバい教典でしょう。自らの民族があんな酷い目にあったのにも拘らず、他の民族に同じことをしようとしているとするならば、とんでもないことです。
こんなことが本当にユダヤ教の「聖典」タルムードで説かれているとするならば、とんでも無く狂った恐ろしい教義です。
にほんブログ村



パレスチナ自治区とイスラエルの領地の変遷
特定非営利活動法人パレスチナ子供のキャンペーンHPより
- 関連記事
-
-
選民思想の極み 2023/10/29
-
自然崇拝 2008/01/01
-
唯物論 2007/12/31
-
クリスマスに思うこと 2007/12/25
-
アイヌ人の自然の摂理に対する洞察の鋭さ 2007/07/17
-
アメリカ インディアンの言葉 2007/07/15
-