雑草の言葉

ジェノサイド防止命令

2024/01/29
パレスチナ問題 6
1月26日、ICJ:国際司法裁判所は、南アフリカがイスラエルを提訴したジェノサイド訴訟の最初の判決を下し、イスラエルに対し、パレスチナ地区ガザでの大量虐殺を防ぐために必要なすべての行動をとるよう命じました。
南アフリカ共和国国旗 イスラエル国旗1

 しかし、判決に、「ガザに対するイスラエルの軍事行動を即座に中止する」という措置は含まれませんでした。即時停戦が判決に入らなかったことは非常に残念な事ですが、イスラエルとその後ろ盾であるアメリカの数々の圧力、妨害工作にも屈せずに、国際司法裁判所[ International Court of Justice]が、この判決を出した事は評価に値すると思います。
国際司法裁判所
 
 ICJの判決は最終的で法的拘束力を持っていますが、それを執行する手段はありません。イスラエルは守らないでしょう。それでも、このまま酷い軍事侵攻を続けたら、イスラエルは孤立すると言うことの国際的圧力とメッセージにはなった筈です。
 ユダヤ人大虐殺のホロコーストが「ジェノサイド条約」締結のきっかけとなりました。その「ジェノサイド」をユダヤ人自身が行なっているのです。ユダヤ人の多くは認めたく無い事実でしょう。この南アフリカの請求と判決を、イスラエル政府は、例によって「反ユダヤ的」と言って非難しています。彼らの何でもかんでも「反ユダヤ」攻撃には辟易です。

 南アフリカが申請した「イスラエルがジェノサイトを行なっている」という主張を裏付ける8つの申し立ては、みんな事実でしょう。多くの報道・映像が裏付けています。

1。パレスチナ人を殺害する事を目的としている。
2。パレスチナ人に対し深刻な精神的・身体的危害を加えている。
3。ガザのパレスチナ人を強制退去させ移住させている。
4。包囲されたガザのパレスチナ人に対する必要な人道支援を妨げている。
5。パレスチナ人の避難場所を日常的に標的にしている。
6。パレスチナ人に対する医療提供の妨害をし、医療システムを破壊している(病院などへの攻撃、医師、看護婦の殺害)
7。ガザの生活基盤施設(学校、公共施設、教会、商店、道路・・)を破壊して生活をできなくしている。
8。パレスチナ人の子供を産ませない為の方策、出産の阻止をしている。(女性、新生児、乳幼児、出産、育児に関する暴力、妨害)


 これらは、否定できない事実でしょう。世界中の人間がマスコミやネットを通して見ています。裁判ではこれらに関する聞くに耐えないイスラエルの残酷な行為が次々に証拠としてあげられたようです。
 ネタニヤフ政権は、「全く根拠がなく虚偽であり、言語道断だ」と言っていますが、何をか言わんやです。何の躊躇いもなく嘘をつくことを是としているネタニヤフ政権の言うことを信じる人が世界にどのくらいいるのでしょうか? 
 連続殺人犯よりも重い罪を犯し続ける殺人狂のような人物が閣僚の多くを占めるネタニヤフ政権を一刻も早く排除すべきです。

ネタニヤフ3

 最後にもう一つ、新たな朗報と言うか、南アフリカの弁護団の勇気ある行動を書きます。彼らはICJにイスラエルを提訴した後、イスラエル軍によるパレスチナでの戦争犯罪に加担しているとして、アメリカ、イギリス両政府を相手に提訴する準備を進めているのです。イスラエルがガザ地区に対するジェノサイドをおこなうことを可能にしたとして、ジョー・バイデンも戦争犯罪の共犯者として起訴するのです。
バイデンアメリカ

 確かにアメリカやイギリスがイスラエルの後ろ盾になって援助しなければ、イスラエルの残忍な行為は、ここまで助長されなかったことでしょう。アメリカ、バイデンには大きな責任があります。
 バイデンを有罪にはできなくても、イスラエル贔屓の多いアメリカ国民の認識も変わるでしょう。アメリカの援助で、このジェノサイドが行われているのですから。アメリカ国内でもこの南アフリカの弁護団と強力してパレスチナへの蛮行を抑えようとする動きもあるようです。応援しましょう。

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Comments 6

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たっきー

こんばんは

ジェノサイドという単語は聞いたことがありましたが、意味がよく分らず検索してようやく意味を知りました、勉強不足でお恥ずかしい限りです。
また南アフリカという国の事も、人種差別政策とダイヤモンドくらいしか思い浮かびませんでした・・・

両国は付いたり離れたりしていた経緯があるようですね、アパルトヘイトとジェノサイド・・・
惨い人種差別を行い、その後悔い改めた南アフリカと、惨い人種差別を受けて、その仕返しをしようとしているイスラエル・・・何とも愚かな行為だと思わないのが、私には理解できない思考です。

にわか仕込みで付け焼刃の私の知識では、核心に至るコメントはできませんが、政府間に軋轢や衝突が有ったとしても、国民は争いなどは望んでいないのではないかと思います。
一刻も早く平和な日々が戻ってくる事を祈ります。

追伸
薪の水分量の日記にコメントありがとうございました。
木材の含水率は、人工的に熱をかけるなどして強制的に乾燥させたとしても9%前後までが限界で、雨などの影響を受けない場所で乾燥させた場合で15%程度が乾燥しきった状態といわれます。燃料の薪として使用する場合に適した含水率は概ね20%以下が適していると云われています。私が使っている簡易な水分計はネットショッピングで購入したもので、3000円程度だったように記憶しています。
安価な水分計ですが、まずまずの信ぴょう性が有るかと思いますので、入手されてもよろしいのではないかと思います。

2024/02/02 (Fri) 19:07
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: こんばんは

おはよう御座います。
私も南アフリカは極端な人種差別・隔離政策の「アパルトヘイト」で有名な国だと言う印象が強かったです。20世紀末にマンデラ大統領が選挙で選ばれて、アパルトヘイトは「過去」になったとは言っても、まだまだ人種差別意識は根強く残っているのかと思っておりました。だから、今回の南アフリカの提訴は意外でした。でも、南アフリカはマンデラ氏以外でも黒人が政府要職に就いており、今回提訴の南アフリカ共和国の外相も黒人の女性で、非白人が堂々と活躍する国になり、南アフリカのアパルトヘイトは完全に過去のものだと知りました。
今は「アパルトヘイト」もイスラエルの代名詞に変わって、パレスチナのアラブ人を人とも思っていないような仕打ちを続けています。

>惨い人種差別を行い、その後悔い改めた南アフリカと、惨い人種差別を受けて、その仕返しをしようとしているイスラエル・・・
と言うたっきーさんの言葉が、今回の提訴の本質をしっかり表現していると思います。
それも、ホロコーストを実行したのはドイツで、アラブ人ではありません。イスラエルのユダヤ人は、当時強かったドイツにジェノサイド政策をされ沢山殺害されましたが、ドイツと関係のない弱いパレスチナのアラブ人から土地を奪ってジェノサイドを実行していると言う道理の通らぬ事をやっています。許されざる事です。酷過ぎます。


追伸
薪の水分量の情報有難う御座います。
>雨などの影響を受けない場所で乾燥させた場合で15%程度が乾燥しきった状態
と言うのは意外な感じでした。早速お使いになっているような簡易な水分計を調べて購入を検討しようと思います。
色々と使えそうです。教えて頂き有難う御座います。

2024/02/03 (Sat) 08:43

guyver1092

市井の人間

 市井の人間であれば、イスラエルの目的はジェノサイドと言い切ることはたやすいことですが、国家がこれを言うのは、国対国のパワーゲーム、パワーバランスがあり、このような主張は相当難しいと感じます。
 その上でこのような訴えを起こし、また、国際司法裁判所もこのような命令を出したということは、人類の理性はまだ残っているという素晴らしいことと考えます。
 おっしゃる様にイスラエルがこれに従わないという予想に私も賛成です。これは、私の予想が、これらの一連の紛争等が文明崩壊の前兆と感じており、前兆であれば、止めたくても止まらないであろうからです。

2024/02/05 (Mon) 19:11
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 市井の人間

>国家がこれを言うのは、国対国のパワーゲーム、パワーバランスがあり、このような主張は相当難しいと感じます。

仰る通りです。そしてその国がまさかのアパルトヘイトの南アフリカであった事が更なる驚きでした。
南アフリカがBRICSと呼ばれた20年くらい前に、前の4カ国に”S”が追加された事が、不思議でした。前の4カ国に比べれば、面積も人口も大きく無く、前の4カ国のように他の国から注目(期待?警戒?)されている事に違和感がありました。しかしそれは私の無知だったようです。
 南アフリカ共和国は、人種隔離政策から完全に脱却して先住民に開かれた国に生まれ変わったようです。
 更に、今年に入って、インドネシアもICJにイスラエルに対して新たな訴訟を起こしたとのことで、嬉しく思います。この運動が広がって、イスラエルのジェノサイドに歯止めがかかって欲しい者です。(アメリカの腰巾着の日本政府には無理でしょう。日本国民として恥ずかしい限りです。)
仰るように
>人類の理性はまだ残っているという素晴らしいことと考えます。
ですね。アメリカやイギリスの政権に入り込んで操っているシオニスト達は非常に危険だと思われます。これを機会に封じ込めないと大変だと思われます。彼らの行動はパレスチナに止まらず、世界征服を狙っているように見えます。

>私の予想が、これらの一連の紛争等が文明崩壊の前兆と感じており、前兆であれば、止めたくても止まらないであろうからです。
それも当たっていそうで怖いです。「止めたくても止められない」制御不可能状態に陥るということでしょうけれど、そこを何とか、どうすればいいと考えられますでしょうか?

2024/02/06 (Tue) 08:15

guyver1092

方法

 まず、人類がやる気にならないとどうにもなりませんね。
 雑草Zさんも同じことを考えているのでしょうが、「文明崩壊」にも書かれていた「享保の改革」が参考になるのではないでしょうか。
 まず、倹約により消費を減らすこと、及び産児制限をして人口増加を抑える等を行い、破滅が迫ることを遅らせます。その上で、植林等の資源増加政策をすることと考えます。
 現在の地球の人口支持力がどこまで残っているかにもよりますが、生態系を食いつぶしてのイースター島化をどこまで食い止められるかということですね。

2024/02/06 (Tue) 20:52
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 方法

>「文明崩壊」にも書かれていた「享保の改革」が参考になるのではないでしょうか。

最近「文明崩壊」を部分的に何度か読み直ししましたが、イースター島のように滅びた文明のところが主でした。
言われてみれば、享保の改革」のように、成功した事例も見直す必要がありますね。成功例を読み直ししてみます。ヒントとなるコメント有難うございました。
ただ、著者のジャレド・ダイアモンドは、考え方が甘い気もします。そして、彼は気候変動を抑えるために原発が必要だと言ってました。文明論や生物学、生態学のオーソリティかも知れませんが、物理。化学的な素養はなく、環境問題の論じ方は、参考にならないと感じております。

>生態系を食いつぶしてのイースター島化をどこまで食い止められるかということですね。

仰る通りです。残念ながら、今からでは犠牲は抑えられないでしょうけれど、出来るだけ犠牲を少なくしたいものです。

2024/02/07 (Wed) 19:51
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
無理に経済成長させようとするから無理に沢山働かなければなりません。あくせく働いて不要なものを生産して破局に向かっているのです。不要な経済や生産を縮小して、少ない労働時間で質素にゆったり暮らしましょうよ!「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト。
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