雑草の言葉

大イスラエル

2024/02/17
パレスチナ問題 4
  現在、イスラエルは、パレスチナ人の居住地域であるガザ地区だけでなく、ヨルダン川西岸地区にも入植を増やし、占領して乗っ取ろうとしています。とんでもない話ですが、これは、極右政党が大きな発言権を持つ、現イスラエル・ネタニヤフ政権の方針のようです。彼らは、「乗っ取る」と言う感覚はなく、かなり以前に住んでいた「元来自分達の住む約束の地である」と認識しているようです。以前にも書きましたが、自分達の遠い祖先が住んでいた時期があったからと、現在そこに住んでいる人々を強制的に追い出して(殺害してまで)そこに住むことが当然の権利だなどと言うことは、身勝手過ぎます。かつてそこに住んでいた民族は、時代によって複数いた事でしょう。イスラエルの言う「約束の地」のようなものを認めたら、世界中大混乱に陥り、紛争だらけになって世界は破滅してしまうでしょう。

パレスチナ領土の変遷  
   長周新聞より

 イスラエルは、ヨルダン川から地中海まで、現在のイスラエルの領土にガザ地区とヨルダン川西岸、東エルサレムを合わせたパレスチナ全土をイスラエルの領土としようとしているのです(上図)。
ヨルダン川西域の分離壁 パレスチナ子供

パレスチナ難民保護UNRWAのH Pより 
  パレスチナ難民保護 UNRWAのH Pより


大イスラエル主義[Greater Islael]とは、「旧約聖書に登場する古代ユダヤ、イスラエル王国の最大版図(勢力範囲)を意味する「エレツ・イスラエル」を最重視する非主流派、修正シオニズムの流れ」とあります。
 かつての主流派は穏健な社会主義シオニズムでしたが、非主流派であった極右の大イスラエル主義が,現政権で主流派になっているのは恐ろしい事です。
 シオニストによって、求める土地の範囲も様々なようですが、「大イスラエル計画」は、パレスチナ全土でも済まないのです。シオニズムの創始者セオドア・ヘルツル[Theodore Herzl]や、ラビ・フィシュマンは、「約束の地はエジプトの川からユーフラテス川まで広がり、シリアとレバノンの一部を含む」と主張しています(下図)。
 現在のエジプトナイル川の東北部からシナイ半島を経て、ヨルダン・シリア・そしてイラクの西部のユーフラテス川までです。トルコ南部の土地まで含めるシオニストもいます。

大イスラエル:約束の地
 “THE PROMISED LAND” が彼らの主張する「約束の地」

その面積は、現在のイスラエルの面積の何十倍と言う広さになるのです。どうも極右シオニストたちは将来的にはここまで占領したいと考えているような節があります。
 いくつかのサイトには、この計画はアメリカの帝国主義で、中東におけるアメリカの覇権を維持するためだ・・・等書かれていますが、そのアメリカを操っているのはアメリカにいるユダヤ系のシオニスト達でしょう。何せバイデン大統領もユダヤ人の姻族で、自らシオニストと宣言しています。副大統領のカラマ・ハリスの配偶者もユダヤ人です。その他、バイデン政権の主要人物は、ユダヤ系シオニストに偏っています。ユダヤ系シオニストはアメリカの政財界をかなり牛耳っています。
 大イスラエル計画では、イスラエル(とアメリカ)のアラブ諸国への侵攻まで考えているようです【What is Greater Israel】。アラブ諸国を弱体化させ、分裂させて、領土を奪ってしまおうという、恐ろしい帝国主義のようです。最終的に「大量破壊兵器」が見つからなかったイラク戦争もその一部だったのかも知れません。
 第二次世界大戦時の大日本帝国やナチスドイツを彷彿とします。さらには、アメリカによるベトナム戦争や現在のロシアのウクライナ侵攻等も想起されます。
 ユダヤ教の聖典「タルムード」(【選民思想の極み】2023/10/29)  を信じているような極右シオニストたちが計画しているものとすれば、もっと極端で残忍で一方的な侵略に見えます。ヨーロッパ諸国が先住民の土地を略奪し、先住民を奴隷化し、時にジェノサイドまで行った大航海時代をも彷彿とします。

 イスラエルの極右シオニストたちは、現在アラブ人の複数の国家となっている中東の地の真ん中に、「約束の地」としてユダヤ人国家の「大イスラエル帝国」を築き上げようとしているように見えます。そして、アメリカもイギリスもそれを後押ししているように、軍事支援を行っています。

 1月末にアメリカ軍の拠点が無人機の攻撃によって兵士3人が死亡したとして、アメリカ軍は報復措置として、イラクとシリアの領内にあるイランの軍事関連施設などを空爆し、何倍もの死者を出しました。そして、さらに報復しようとしています。
 実はこれも極右シオニスト達の「大イスラエル計画」の一端なのかも知れません。
 こんなことをしていたら、中東紛争は大戦争まで発展し、大惨事(第三次)世界大戦に発展しそうです。そうなれば世界もお終いでしょう。ユダヤ教のシオニストの中には、ハルマゲドン(聖書の予言である「最終戦争」)を心待ちにしている人もいると言われています。まるでカルトです。イスラエルは何百という核兵器を持っていると言われています。シオニストの極右勢力の暴走を止めなければ、世界は破滅に導かれるでしょう。シオニストたちに認識して欲しい事は、ハルマゲドンで勝ったとしても、世界の環境はもう人が住めなくなってしまい、共倒れの全滅だという事です。決してハルマゲドンの後に、地上は彼らの楽園にはならないのです。「ハルマゲドン」は絶対にあってはならない事です。


 最後は陰謀論というか、SF的破局物語で締めましたが、こんなとんでもない事がフィクションと言い切れないのが恐ろしいところです。兎も角、極右シオニスト達の暴走は止めなければなりません。

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Comments 4

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fukuchan

先日、ウクライナがロシアの一部だというなら、
モンゴルの先の大統領がロシアは元モンゴルの領域だと言ってました。
韓国は北朝鮮も同じだと思いますが、満州は朝鮮の領土だと言ってます。
領土問題は至る所でくすぶっています。

2024/02/19 (Mon) 14:59
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: タイトルなし

領土問題は世界中のあちこちで燻っていますが、
イスラエルのように、1000年以上前に住んでいたと言う理由で、現在そこに住んでいたパレスチナ人を武力で脅して強制的に立ち退かせて、そこを国にするなんて事を許したら現代社会は無茶苦茶になってしまいます。
主張して武力のある強い者勝ち・・の世界に逆戻りです。
イスラエルのシオニストの主張が通るのなら、そしてそれをアメリカも支持するなら、アメリカはその前にNAに全ての土地を返すべきでしょう。そうでなければダブルスタンダードです。

2024/02/19 (Mon) 20:28

guyver1092

既視感

 以前、中国の国恥地図という話題を紹介したごとがありますが、非常に似ているという気がしました。中国は、欧米の侵略で国がぼろぼろの時に国家のアイデンティを維持するために作られたと書かれていましたが、イスラエルの背景はどうなのでしょうね。
 ともあれ、双方とも侵略を肯定するものであり、これを許してしまえば、逆もまた許されるということになり、力の支配の時代を招くことになるのでしょう。
 人類文明の維持を考えれば、このような侵略肯定論は否定されなければなりませんね。

2024/02/22 (Thu) 20:18
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 既視感

確かに中国の国恥地図は大イスラエル計画と似ていますね。中華思想はユダヤ教徒のように選民思想の表れでしょうね。
しかし2つを比べれば中国の方がまだマシかなと思いました。
イスラエルの背景は一応表向きは、国家がなくて虐げられて来たから・・・などでしょうけれど、本文に書いたように、中東の覇権国家になる為のように思えます。
>双方とも侵略を肯定するものであり、これを許してしまえば、逆もまた許されるということになり、力の支配の時代を招くことになるのでしょう。

そうですね。イスラエルの質の悪いところは、宗教を利用して非常にエゴイスティックな事を正当化しようとしている点です。
既にイギリスやアメリカの政財界もかなり牛耳っています。結構本気で大イスラエル計画を実行したいと考えているような行動も見受けられます。一部極右のシオニスト達は、パレスチナに限らず、他宗教の民族を奴隷化しようとしているように見えます。
文明崩壊を食い止めるためにも、極右シオニストの横暴は止めるべきだと思います。
中国は既に現在大国で、アメリカのように横暴な振る舞いをしようとしているのであれば大変危険です。それに比べ、イスラエルはまだ小国ですが、ユダヤ人の極右シオニスト達は、多くの国の中枢に入り込んで、大国並の横暴を働こうとしている様に見えます。大国にさせたらアメリカ以上に危険な国だと思います。

2024/02/23 (Fri) 18:31
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
無理に経済成長させようとするから無理に沢山働かなければなりません。あくせく働いて不要なものを生産して破局に向かっているのです。不要な経済や生産を縮小して、少ない労働時間で質素にゆったり暮らしましょうよ!「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト。
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