環境省への抗議文
http://zassou322006.blog74.fc2.com/blog-entry-75.html
最近、HN”ラグナログ”さんという方から、このことについて、環境省に抗議して欲しいとの旨のコメントを戴きました。(2007/1/7付け記事【IPCCの報告が本当ならば】へのコメント)彼自身も、しっかりした抗議メールを送っていらっしゃるようなので、私も環境省の意見募集に以下の抗議文を送らせて戴きます。
記
二酸化炭素海底下地層貯蔵計画そのものに反対いたします。
先ず、二酸化炭素を火力発電所などの煙の中から分離するのは大変です。フィルターもすぐに詰まって使い物にならなくなるでしょう。これだけでもかなりのエネルギーを要します。さらに地下貯蔵する為には、分離した二酸化炭素を加圧して、地下まで送らなければなりません。この為にはさらに莫大なエネルギーを要します。この二酸化炭素分離装置は、火力発電所など二酸化炭素の大規模排出源1つ1つに設置し、そこから海底までパイプラインを作り、さらに海上施設から海底に二酸化炭素貯蔵場を確保するという、一大コンビナートのような巨大な施設を建設しなければなりません。その為に使うエネルギーは途方もなく、資源も膨大に浪費致します。
このプロジェクトによって更なる膨大な二酸化炭素を出すという結果をもたらします。大変馬鹿げたお話です。これは、二酸化炭素削減という本来の目的に逆行するものです。(だからと言って原子力にしたらもっと大変です。)
さらに地中からの漏れや地中の微生物への生態系の影響は十分に考えられますし、それ以外にどんな問題点が起こるか、しっかり予測も出来ません。
この施設建設で、財源はパンクするでしょう。日本の財政破綻の危機もさらに加速致します。原発行政のように当初の見込みの何倍(何十倍)かの出費がされる事になるでしょう。(政府はそこまで見込んで景気対策と考えているのでしょうか?)
気候学者の間では、二酸化炭素が地球温暖化の主たる要因という事は、確実な説ではなく、まだ仮説の域であります。仮に、それが本当だとしても、二酸化炭素削減の対策はもっとシンプルに普通に考え付く方法がベストです。
つまり、化石燃料の節約と、植物の光合成です。
化石燃料の節約に関しては、しっかり行えば50%削減なんて簡単です。例えば暖房の設定温度をもっと低くするとか(20℃以下)レジ袋を廃止するとか・・・個別にしっかりやれば実現は簡単です。
光合成に関しては、大規模な植樹や草取りの禁止等によってかなり効果をあげられます。
CO2過剰というなら、炭素原子CはCO2の状態ではなく炭水化物やタンパク質等の有機化合物の状態に出来るならその方がいいに決まっています。それは現代の科学ではまだまだ困難な事ですが、植物は光合成で完璧に成し遂げられます。海底にCO2の状態で固定するより、木の中に炭素原子Cを閉じ込めて、大木として生やしておくか、木の家や家具など木材の中に炭水化物の一部として炭素原子Cを閉じ込めた方がかなり有意義です。光合成による炭素の固定は利用価値は非常に高いのです。それに対し、海底に埋められた二酸化炭素は利用価値がないどころか、大変危険です。
まとめますと、地球温暖化対策としての二酸化炭素海底下地層貯留は、エネルギーの浪費による更なる二酸化炭素の増加をもたらし、血税をどぶに捨て、日本の財政破綻を加速する、偽の環境対策であるので反対いたします。若し実行したら、許されざる国民に対する背信行為です。
環境省の技術畑の方々は、二酸化炭素を海底に埋めるなどと言う愚かな事が有効であるとを本気で考えていないでしょう。公僕としての良心を捨てないでほし
いと願います。
以上
みなさんも抗議文を送ってみませんか?↓締め切りは1月27日(土)です。
http://www.env.go.jp/info/iken.html#460
↑私の拙文を大体そのまま使って戴いても結構です。
最近、政府で流行っていた「やらせ」の賛成意見が多いと嫌ですね。私は、自分の抗議文が書き換えられないようにここに記しました。
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