雑草の言葉

雑魚とり

2006/09/19
一寸日常生活 2
 私が幼い頃、今の町に住んでいた頃、雑魚とり(ざっことり)は、男の子に人気の遊びであった。私は特に大好きで、夏の時期は毎日のようにしていた。竹を半円形に曲げて、それに網を張った半円形の扇形の網を川(用水路兼排水路・・全用途用水路)にしかけ、上流から棒で追ってくる。網を仕掛けてすくう者。棒で追う者。獲った魚を入れたバケツを持つ者・・・

 10年程前この町に戻って来たら、雑魚とりなんて見かけなくなってしまった・・・

 時々母から、ナマズを捕っている子供を見かけたと等言う話を聞いて確かめたいものだと思っていた。

 先週、小学生の娘を友達の家に迎えに行ったら、何と、娘と友達の何人かの女の子たちだけで、[たつの川」(漢字は分からない)で、魚捕りをしていた。幼い私には少しばかり大き過ぎて雑魚とり出来なかった川だ。網は、竹の棒に針金で丸くして網を張った、丁度、釣りの時、最後に水からすくうときに使うような網。それで変わりばんこに魚を救おうとしていた。でもその網じゃあ なかなか捕れない。
 
 嬉しくなった私は、次週、即ち昨日、例の半円扇形の網を持っているという大学生の國分少年と、更に私が中学生くらいに(会津に来た時に)「たつの川」の大物狙いで買った同じ半円形でもずっと大きく目の荒い網を持って娘をつれてたつの川へ行った。
 先週も一緒にとっていた娘の友達3人と合流した。
 昔よりだいぶ魚の数は減っていたが、國分少年の持って来た小さい方の網の威力は素晴らしかった。ボヤッコ(アブラハヤ?)を中心に、ドジョウ、ザリガニ、フナを次々に捕っていった。
おまけにカラス貝や巻き貝、更には自分が子供の頃には見かけた記憶のないシジミ貝まで網ですくえた。
 すくって水から上げた網の中に沢山の魚が入っていると、子供たちは、歓喜の声を叫びあげた。
 小学2年と言う小さな子なんて川(用水路兼排水路)にかけてあるコンクリートで固めてある橋(と言うか何と言うか)の、下が1mの高さもない所の下に何度ももぐってくぐり抜けて魚を追った。

1時間程雑魚取りをして、ザリガニを残してリリースしようと言ったらみんな素直に応じて捕った魚を逃がした。沢山取れたザリガニは、昔のブラックバスだ。食料危機に備えて食べてみるのもいいかなあ?と、ホンの少し思ったけれど、小さな女の子2人が飼いたいとの事で、持たせてあげた。

こう言う身近な里山で遊ぶって楽しいし、大切な事だ!本当に楽しい午後であった。

どんな都会でも、歩いて(自転車で)行ける身近な範囲に里山があるべきだ。

頬笑ましい光景


ばしゃばしゃ


ぼやっこ


魚待ち


ザリガニ2


RELEASE

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Comments 2

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坂番

たつのかわ

「たつのかわ」は辰の川でしたよ!

2006/09/21 (Thu) 08:31

雑草

将来の町長様、有り難う御座います

 画像のアップだけでなく、「たつの川」の漢字まで調べて下さって有難う!よく調べましたね。君の人脈ですか?ついでにその人脈で「変わりぶな」も調べて下さい。この前「ぼやっこ」ばかりで鮒はあまりとれませんでしたがね。そう言えば、今日「アブラハヤ」の画像見たけど、「ぼやっこ」とは少し違うような・・

2006/09/21 (Thu) 20:43
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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