雑草の言葉

滅茶苦茶、無茶苦茶

2007/07/09
社会・経済 4
 最近、あまりにもお粗末な年金問題とかが、世間を騒がしています。
 文字どおり「メチャクチャ」な事でしょう。モラルハザードも次々と起こっています。政治家も科学者もTVや新聞、マスコミも、稚拙な似非科学を使ってとんでもない事をプロパガンダいたしております。

 例えばこの年金問題の解決法・・・経済成長も解決法の柱として必ずのようにあげられます。確かに、経済成長させて、年金の金額を経済規模と比べて小さくすれば、インフレ政策のように対処は出来るでしょう。・・・でも、それで済むと考えているのでしょうか?あまりにも付け焼き刃の対症療法で、その後に来るべき大きなつけ、破局を考えていません。地球のキャパシティを超えてしまったことは無視しています。結局途上国など弱いものにつけをまわすのも酷い話ですし、これからはそんな事も無理になりつつあります。

 年金問題から脚光を浴びはじめた少子化問題も、日本の適正人口を議論される前に、食糧自給自足も出来ずに猫もしゃくしも少子化対策・・・補助金がおりて、景気対策になればそれでいいという思考停止状態・・・無茶苦茶な対策です。というより、そもそも少子化対策すること自体が間違っています。

 原爆容認発言に端を発して核拡散防止といいながら、核の平和利用とか、CO2温暖化対策にもなるとか言って、また原発を見直ししたり・・・原発と原爆は紙一重だし、原発ほど最悪なエネルギー政策はありません。(以前何度もかきました・・・)

 CO2と言えば、燃料電池車がクリーンエネルギーでCO2排出ゼロなんてTVのCMも始まりました。燃料の水素をどうやって生成しているのでしょう?太陽エネルギーとかで直接水を分解して水素を低コストで量産出来るのでもなければ、水素を作る段階で天然ガスや石油、バイオエタノールなどを使わなければなりません。そこを解決していないのに、水素のみに言及して、クリーンなエネルギーだとか、・・・・それって、発電所の事はおいておいて、電気エネルギーはクリーンなエネルギーだと言っているのと変わりありません。実際オール電化住宅をクリーンエネルギーとか宣伝していますから、とんでもない話です・・・科学じゃありません

 CO2の濃度増加だけでは、温室効果が少ないからと、コンピュータシミュレーションを使って、色んな因果関係を都合のいいように調整して温暖化の原因をCO2だけのせいにしたり・・・100歩譲ってそれが本当だとしても、海底地層にCO2の貯留だとか、カーボンニュートラルだとか、原発の推進だとか・・・・デタラメ、メチャクチャな方法としか、いいようがありません。CO2の増加以上に恐ろしい方法ではないのでしょうか?これが御用学者の発言で、まかり通っています
 
 大企業が、イメージ戦略などでいらない製品をどんどん作っています。平気で偽科学を使って、環境に優しいとか言う製品を売り込んでいます・・こう言う話を続ければ、キリが御座いません。・・・やはりこれまでのように個別にひとつひとつ書いていかなければならないのでしょうか??併せて偽科学についても次々と書かなければなりません。

 この滅茶苦茶になってしまった消費社会を正す為に、企業ひとつひとつ攻撃していてもキリがないだけでなく、本質の解決になりません。方法としては、社会の仕組みをもっと根本から変えなければなりません経済成長続けなければならない社会なんて理性で考えれば持続する筈が御座いません。ねずみ講と本質は変わらないでしょう。

 人間は動物ですが、理性を持っている、道具をしっかり使いこなす・・・って本当でしょうか?現代科学で途方もなく大きな威力のある道具を持った人間が、ほかの動物は持ち合わせていない限りない欲望を満たす為に、ムチャクチャなことをしています。
 道具を持ち合わせない他の動物や、大した道具を持たない未開の人間が無茶苦茶しても、地球規模での破壊には至りませんが(数が途方もなく多ければ別です)。地下資源を材料やエネルギーに使った大きな威力のある機械を使って無茶苦茶したら、人間の住める環境も破壊してしまいます。文明人の名の下に、自然の摂理に対する感覚を持っていないのか、良心を持っていないのかはかりかねる人間達が、滅茶苦茶して、それを「自由」の名の下にほとんど好き放題して、人類は加速をつけて絶滅に向かっています。

 環境対策が叫ばれる中で、それ以上のムチャクチャな環境破壊がなされています。そもそも現在の環境対策の大半が無茶苦茶です。
 科学とか人権とか随分確立された筈なのに、世界中いたるところで
非常に野蛮な、非科学的な、非人道的な無茶苦茶がなされています。

 テレビや新聞など、マスコミを通して、それら滅茶苦茶を毎日目にしていると、片目を閉じでもしなければ、正常な感覚ではやっていけません。それに慣れて正常な世の中だと感じる自然の摂理の感覚を失った人々が増えているのでしょうか? 
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かんちゃん

ごぶさたしてます

雑草さまお久しぶりです。この記事を拝見してあなたのままならない現実の前にした焦燥を感じましたので、コメントしました。
実は私も同じ気持ちを抱いています。地域で小さな変革をといろんなことに手を出していますが、今だ手ごたえをつかむことができません。日々追われる生活のための雑用を言い訳に自分の徹底できない性格、能力のなさと根気のなさを恨む日々です。
でも、前向きに々と言い聞かせてやっていこうと思います。

PS 今年の稲作は失敗気味です。特に無農薬栽培。

2007/07/09 (Mon) 22:28

雑草Z

折のいいご訪問有難う御座います。

 お久し振りです。今回の内容に最も的確なコメントを戴ける方からのご訪問かも知れません。

 今回の記事は以前よりずーっと感じていた事ですが、直接書こうとしたきっかけは、最近の安倍総理の発言を聞いてのものです。もう少しはまともかとも思いましたが、こんな洞察力のないお馬鹿な人間が日本の指導者と言うのは、酷いものです。こういう愚かな指導者は日本だけではありません。こういう自然の摂理に対する感性のない、財界人のような指導者が世界を牛耳っているうちに地球は人間が住めない環境になっていくのでしょう。本文に書いた
>自然の摂理に対する感覚を持っていないのか、良心を持っていないのかはかりかねる人間達
が世界の指導者の大半と言うのも酷い話です。 
 
 日々の雑事と言うのもしょうもないですよね。世の中豊かになったと言いながら、仕事や雑事に追われ、世の中の事を考えて行動したり、選挙以外で政治活動に参加する機会がなかなかとれません。
 
 地域からの変革も大切です。かんちゃんさま、応援致します。かんちゃん様のコメントを受けて、私も久々に、大規模林道問題ネットワークに参加しようと決めました。


PS
 かんちゃん様は、色々作物を作られている事は、以前コメント下さいましたが、稲作までされているのですね!!素晴らしいです。どちらで作物を作っていらっしゃるのですか?

 稲作、特に無農薬栽培の失敗気味と言うのが、非常に気にかかりますね。原因はどのようにお考えですか?この後の経過も気にかかります。
  

2007/07/10 (Tue) 19:57

かんちゃん

グータラ百姓です

広島県の北部あたりに生息(?)しています。ご先祖様からの農地で長男だからという理不尽且つ消極的な理由で農業もしています。も、というのはとてもそれだけでは生活できないので、普段は営業の仕事をしています。畑作はほとんど七十を過ぎた母親にまかせっきりで、1hばかりの稲作が私の担当です。どうせ作るのならとここ10年ほどは減農薬や無農薬栽培に取り組んでいます。
無農薬でといっても元来横着者のですから農業雑誌などから仕入れた情報を頼りに自分の都合(体力、気力)まかせです。苦労は除草とイネミズゾウムシ対策につきます。除草は米糠を撒いたり除草機を押し、イネミズゾウムシには廃食用油を流し込んでいますが、今年は油の量が多かったのか稲の株が増えないのです。ひどいところは植えたままの状態で背ばかりが伸びている有様です。今年の出来は半分作だと覚悟しています。

PS 雑草様は岩手の方と思われますが、実は今年の1月に木質バイオマスの調査で行きました。3泊4日で盛岡、釜石、住田、葛巻などをまわりました。
PS

2007/07/14 (Sat) 06:42

雑草Z

小農がゆったり暮らしていける社会が理想です

 環境問題と社会を考えてきて私の出した結論のひとつです。それ以外にはっきり出した結論は、タイトルのような、無茶苦茶の滅茶苦茶な世の中って事くらいでしょうか?(笑)
 人類が狩猟、採取生活をしていた頃は、平均して、1日2,3時間くらいしか働かなくてよかったと言われています。家族と過ごせた時間も現代とは比べ物にならないほど多かったでしょう。(ほとんどの時間でしょう)食物を得る狩猟や採取のとき以外は働かないグータラは、平和で環境破壊もしなくていいことだと思います。(かんちゃん氏は、実際は自分のお仕事以外にNGOの活動もされているから、実際はお忙しく、理想のグータラは出来ないでしょう!?・・)

 現代のように、起きている時間の半分以上働いて、使い切れない物を手に入れ、レジャーの為や子供を預かってくれる場所に払う為のお金を手に入れ、挙句に人間が生活しやすい環境を破壊している社会を狂っていると感じない人間は、経済ファシズムに心酔し、洗脳されていると思います。

 グータラがゆったり生きられる社会がいいですね。

 岩手県は私が少年の小・中・高時代を過ごした場所です。
生まれたときと、現在住んでいるのは、福島県の会津地方です。

 これからも宜しくお願いいたします。

2007/07/14 (Sat) 14:27
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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