パンのみの為に生きているのではないけれど
でも
『人間は、パンのみに生きているのではなく、人生の目的がある。』
なんて言葉が常識のように現代の文明人と自ら呼いる人々の間に浸透しています。
『なんとか食っていけるだけが目標』と言う文明人はあまりいないでしょう。「それは人間らしくない」・・などと言うかも知れません。・・・でも、そんな人がいたら逆に非常に達観した人かもしれません。・・・
人間、必要な衣・食・住 しか望まない事は愚かでしょうか? 確かに他の動物のように食べ物などだけ求めている生き方は人間らしくないかも知れません。
しかし、自分達を先進国と呼んでいる不遜な人々は、それ以上の事をあまりに求め過ぎます。
必要な 衣・食・住 以外の+αのためにとんでもない事をしてきました。
こんな言葉で夢とロマンを求め、人間が住める地球環境を破壊してきたのではないでしょうか?
この現在の絶滅の危機がある種の『夢の達成』の結果ではないでしょうか。
「未開の人々を文明化する」と言う名の下に
西洋の人々によって、世界の多くの原住民が西洋化させられ、時には滅ぼされてきました。実は、これは西洋人たちの支配欲だったのではないでしょうか?
パンを食べる事以外の目標を持った自称文明人の『立派な目標』は、実は非常に世俗的な「夢」、
・・「金持ちになる」、「名声を得る」、「権力を得る」・・・
が多いのではないでしょうか?
「パンのみに生きているのでない」
と言って、「崇高な目標」を持った自称先進国の文明人は、
「パンのみに生きている」
と言われている途上国の弱い人々のパンさえ奪って、自分達の「人生の夢」を実現してきた事を直視すべきです。
「パンのみに生きているのでない」
と言うところの、「崇高な目標」とは、個人の欲望を満たす事ではなく、持続可能な社会のために還元されるべきものでしょう。
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