CO2温暖化肯定派の権威へ
近藤邦明氏の
温暖化は憂うべき事だろうか・・CO2地球温暖化脅威説の虚構
のしっかりした論証を読んで、その後、色々な書物やHPの情報から懐疑派になりました。
まあ、CO2温暖化説は、カオスな現象の因果関係の長い連鎖ですから確実に正しいとも間違っているとも当分科学的には実証できないでしょう・・・。
おっとっと・・・今CO2温暖化説の真偽や証拠を議論をするつもりは毛頭ございません。
(CO2温暖化懐疑論については、近藤邦明氏のHPやこのリンク集を御覧下さい。)
私もかつて当ブログで
近藤邦明氏の「温暖化は憂うべき事だろうか」の内容をご紹介しながら地球温暖化懐疑説を論じたことがありますが、(2006年12月25日から、翌1月11日まで10回に渡って論じています。)そのとき、ヒステリックに反論してくる肯定派がいました。当時の私のブログは、懐疑派の立場ではなく、自分自身ニュートラルな立場で書いた積もりですが(まあ、疑う気持ちがあれば懐疑派でしょう・・)それでもヒステリックに狂犬みたいに噛み付いてくる輩もいました。
私のように懐疑派の入門者ではなく、槌田敦氏や近藤邦明氏のように、年季の入った完全な懐疑派、否定派には、誹謗中傷や脅迫メールまでよこす始末だそうです。
現在、地球温暖化説肯定派は、大々的なプロパガンダにもより、圧倒的多数派です。『説』の字をとって、科学的事実と決めつける勢いです(「もう既に事実」と言いたい方も沢山いるみたいです。)
で、その地球温暖化説の権威の方々に訪ねたい事があるのです。・・・マスコミや権威の言う情報を鵜呑みにして信じてしまっている多くの一般大衆ではなく、専門家と自認している方への質問です。懐疑派に噛みついて誹謗中傷する輩も含めてもいいですが・・・
CO2地球温暖化説肯定派の方々は、その予防原理に基く対策について、どう思われますか?
植物を伐採したり抜いたりしないで、植物を増やして光合成を増やすとか、石油の消費を控えるとか、そういう基本的な良識的な対策には異論はありません。・・・というより、そういった対策をもっとしっかり押し進めるべきでしょう。
しかし、世間では、もっと遥かに愚かな対策を推進しようとしています。
風力発電や太陽光発電のような、エネルギー算出比の問題などについても、かなり怪しく議論の対象ですが、今は触れません。
CO2排出権取り引きや、最近まずいと騒がれ始めたカーボンニュートラルに基づくバイオマスエネルギーについては論じたいところですが、もっと確実に愚かな対策について焦点を絞りたいので、それらも今は触れない事に致しましょう。
今回は本当に愚かな2つの対策に的を絞ります。
それは・・
先ず、CO2海底地下貯留計画、どうお考えですか?これは数々の危険性だけでなく、莫大な設備を作らなければならないし、稼働にも多くのエネルギーを使うからギャグ効果(ギャグのように愚かな逆効果・・笑)で、もっとCO2が増えるのではないでしょうか?増えないにしてもこんなことで大気中のCO2が効果的に減らす事が出来ると本気でお考えですか?もし、それで減らす事が出来ても、植物をふやしたり、省エネのほうが、遥かに素晴らしい対策ではありませんか?
さて、もう一つは、原発です。これが、最も愚かな最悪の対策です。もし、あなたが原発反対派だとしても、CO2温暖化説は、確実に原発推進の口実にされています。酷いものです。ライフサイクル全体として考えると実際は石油を燃やす火力発電よりもCO2を排出して、実質的エネルギーを産み出さない事は原発関係者の常識です。それをおいといても、原発の危険性は別格です。原発を稼働すると必ず出る核廃棄物は、人間の手に負えるものではありません。非常に危険です。いつまでもなくならない最悪の環境汚染物質です。・・・原発の愚かさは論じるまでもないでしょう。
CO2海底地下貯留計画も火力でなく、原発でやるからCO2を排出しないとか言い出すのではないでしょうか?(それが詭弁であることは、これまでに何度も述べています。) 実際政府は企業とつるんでCO2温暖化説を口実に、20世紀の終わり頃には下火になってきた原発をまた盛んにして増設する積もりです。
議論するならいざ知らず、マイナーなCO2温暖化懐疑派潰ししている暇があるなら、CO2温暖化説を原発促進に利用されるのを全力で阻止するべきでしょう。たとえ原発を推進する積もりがなくても、結果として、CO2温暖化説は、原発推進のプロパガンダに大きく利用されているのですから・・・それが科学者の良心というものでしょう。
そんな運動をする積もりは毛頭なく、ただ、CO2温暖化懐疑派を潰そうとし、CO2海底地下貯留や原発を推進するなら、あなたはやはり御用学者で、政府や企業の犬です。科学者の仮面を被った最低な人間です。
科学者だから、対策は政治に任せると言うのは、おかしな事です。対策こそ科学者の使命ですし、少なくとも対策の間違いは指摘するべきでしょう。その指摘も出来ないようなら、予防原理などと言う事を言う資格はありません。その予防原理によってCO2の増加よりも、遥かに危険で逆効果の対策を推進することになるのですから・・・
CO2温暖化説を信じている多くの一般大衆に言いたい事は、CO2温暖化説を信じて、善意の心から森林伐採に反対したり、石油の消費を控える運動をする分には賛成ですが、CO2温暖化説肯定派の権威に踊らせられて、そのシミュレーションによる脅威だけ騒いでいると、CO2海底地下貯留計画のような愚かとしか言いようのない対策や、原発推進のような恐ろく危険な事に利用されるかも知れません。
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