雑草の言葉

CO2温暖化肯定派の権威へ

2007/07/25
原子力 10
 私は、CO2温暖化説は鵜呑みに出来ません。つまり懐疑派です。槌田敦さん達のように否定派と言うほどの確信はありませんが、CO2温暖化説は、まだ仮説の領域を出ていないものだというのが、科学的には正当な評価でしょう。
近藤邦明氏の 
温暖化は憂うべき事だろうか・・CO2地球温暖化脅威説の虚構   
のしっかりした論証を読んで、その後、色々な書物やHPの情報から懐疑派になりました。

 まあ、CO2温暖化説は、カオスな現象の因果関係の長い連鎖ですから確実に正しいとも間違っているとも当分科学的には実証できないでしょう・・・。


 おっとっと・・・今CO2温暖化説の真偽や証拠を議論をするつもりは毛頭ございません。
(CO2温暖化懐疑論については、近藤邦明氏のHPこのリンク集を御覧下さい。)

 私もかつて当ブログで
近藤邦明氏の「温暖化は憂うべき事だろうか」の内容をご紹介しながら地球温暖化懐疑説を論じたことがありますが、(2006年12月25日から、翌1月11日まで10回に渡って論じています。)そのとき、ヒステリックに反論してくる肯定派がいました。当時の私のブログは、懐疑派の立場ではなく、自分自身ニュートラルな立場で書いた積もりですが(まあ、疑う気持ちがあれば懐疑派でしょう・・)それでもヒステリックに狂犬みたいに噛み付いてくる輩もいました。
 私のように懐疑派の入門者ではなく、槌田敦氏や近藤邦明氏のように、年季の入った完全な懐疑派、否定派には、誹謗中傷や脅迫メールまでよこす始末だそうです。


 現在、地球温暖化説肯定派は、大々的なプロパガンダにもより、圧倒的多数派です。『説』の字をとって、科学的事実と決めつける勢いです(「もう既に事実」と言いたい方も沢山いるみたいです。)

 で、その地球温暖化説の権威の方々に訪ねたい事があるのです。・・・マスコミや権威の言う情報を鵜呑みにして信じてしまっている多くの一般大衆ではなく、専門家と自認している方への質問です。懐疑派に噛みついて誹謗中傷する輩も含めてもいいですが・・・

  CO2地球温暖化説肯定派の方々は、その予防原理に基く対策について、どう思われますか?

 植物を伐採したり抜いたりしないで、植物を増やして光合成を増やすとか、石油の消費を控えるとか、そういう基本的な良識的な対策には異論はありません。・・・というより、そういった対策をもっとしっかり押し進めるべきでしょう。

しかし、世間では、もっと遥かに愚かな対策を推進しようとしています。

 風力発電や太陽光発電のような、エネルギー算出比の問題などについても、かなり怪しく議論の対象ですが、今は触れません。

 CO2排出権取り引きや、最近まずいと騒がれ始めたカーボンニュートラルに基づくバイオマスエネルギーについては論じたいところですが、もっと確実に愚かな対策について焦点を絞りたいので、それらも今は触れない事に致しましょう。

 今回は本当に愚かな2つの対策に的を絞ります。

それは・・

 先ず、CO2海底地下貯留計画、どうお考えですか?これは数々の危険性だけでなく、莫大な設備を作らなければならないし、稼働にも多くのエネルギーを使うからギャグ効果(ギャグのように愚かな逆効果・・笑)で、もっとCO2が増えるのではないでしょうか?増えないにしてもこんなことで大気中のCO2が効果的に減らす事が出来ると本気でお考えですか?もし、それで減らす事が出来ても、植物をふやしたり、省エネのほうが、遥かに素晴らしい対策ではありませんか?


 さて、もう一つは、原発です。これが、最も愚かな最悪の対策です。もし、あなたが原発反対派だとしても、CO2温暖化説は、確実に原発推進の口実にされています。酷いものです。ライフサイクル全体として考えると実際は石油を燃やす火力発電よりもCO2を排出して、実質的エネルギーを産み出さない事は原発関係者の常識です。それをおいといても、原発の危険性は別格です。原発を稼働すると必ず出る核廃棄物は、人間の手に負えるものではありません。非常に危険です。いつまでもなくならない最悪の環境汚染物質です。・・・原発の愚かさは論じるまでもないでしょう。
CO2海底地下貯留計画も火力でなく、原発でやるからCO2を排出しないとか言い出すのではないでしょうか?(それが詭弁であることは、これまでに何度も述べています。) 実際政府は企業とつるんでCO2温暖化説を口実に、20世紀の終わり頃には下火になってきた原発をまた盛んにして増設する積もりです。



 議論するならいざ知らず、マイナーなCO2温暖化懐疑派潰ししている暇があるなら、CO2温暖化説を原発促進に利用されるのを全力で阻止するべきでしょう。たとえ原発を推進する積もりがなくても、結果として、CO2温暖化説は、原発推進のプロパガンダに大きく利用されているのですから・・・それが科学者の良心というものでしょう。
 そんな運動をする積もりは毛頭なく、ただ、CO2温暖化懐疑派を潰そうとし、CO2海底地下貯留や原発を推進するなら、あなたはやはり御用学者で、政府や企業の犬です。科学者の仮面を被った最低な人間です。
 科学者だから、対策は政治に任せると言うのは、おかしな事です。対策こそ科学者の使命ですし、少なくとも対策の間違いは指摘するべきでしょう。その指摘も出来ないようなら、予防原理などと言う事を言う資格はありません。その予防原理によってCO2の増加よりも、遥かに危険で逆効果の対策を推進することになるのですから・・・

 CO2温暖化説を信じている多くの一般大衆に言いたい事はCO2温暖化説を信じて善意の心から森林伐採に反対したり、石油の消費を控える運動をする分には賛成ですが、CO2温暖化説肯定派の権威に踊らせられて、そのシミュレーションによる脅威だけ騒いでいると、CO2海底地下貯留計画のような愚かとしか言いようのない対策や、原発推進のような恐ろく危険な事に利用されるかも知れません。  
関連記事

Comments 10

There are no comments yet.

翠雨

海底

あんまり大量に書き込みすぎて、ご迷惑をおかけします。
でも興味があったので・・・。

>先ず、CO2海底地下貯留計画、どうお考えですか?

私は大反対です。
どの程度の深さまでCO2を沈めるのかは知りませんが、
まず浅いところだったとしても、
海底からCO2が漏れ出した時の
海底内(生態系)とその周辺の環境影響が計り知れません。
また、深層水まで大量のCO2を沈めて、出てこなくしても、
結局深層水のコンベアベルトに乗って、500年~2000年後
(日本の位置的にはもっと時期が早いかもしれません)
には北太平洋にて大量のCO2を出すことになるでしょう。
ちなみにですが、確か・・・
海は森林と同じかそれ以上のCO2を取り込んでいたような・・・。


>植物を伐採したり抜いたりしないで、植物を増やして光合成を増やすとか

実は、人工林は管理しないと二酸化炭素の吸収量が弱まります。
自然林だとそんなことはないはずですが、
人工林は植物がうっそうとし始めると、山自体が弱ってしまいます。
すると光が山に入らなくなって下草が生えなくなり、
結果保水力が落ちたりCO2吸収量が落ちたり・・・etcと、かえって悪化してしまいます。
ですから、皆伐はまだしも、間伐や択伐などである程度木を切ることは大事です。

ちなみに、日本に自然林と言える自然林はほとんど残っていません。

2007/07/26 (Thu) 21:38

雑草Z

大量の書き込みありがとう御座います。

 この記事にコメント下さったと言うことは、
CO2温暖化肯定派の権威でしょうか?!
それともCO2温暖化懐疑派バスターズですか?!(笑)

人工林は、天然林よりCO2吸収量はかなり少ないでしょうが、そういう植物の働きを補助する研究のほうが、植物を使わない人工的な、CO2削減より、ずっと効果的でしょう。

CO2海底地下貯留計画は、
翠雨氏の賛同を得られたように、愚の骨頂ですが、

 最悪のCO2対策は、本文にも書いたように原発と考えますが、翠雨氏はどうお考えですか?!
 若しかして、CO2温暖化肯定派で、原発推進派ですか!?(笑) 

2007/07/26 (Thu) 23:23

翠雨

森林について、CO2対策について

>CO2温暖化肯定派の権威でしょうか?!それともCO2温暖化懐疑派バスターズですか?!(笑)

潰したいとも肯定したいとも特に思ったことはないですねぇ。
ただ、それぞれ年別に分けられたグラフを見た時に、
空気中のCO2濃度の上昇に伴って気温が上昇しているということを表したグラフを見ると、
あながち間違っていないのではという考えが今の私の考えです。
とにかく、様子見です。

>人工林は、天然林よりCO2吸収量はかなり少ないでしょうが、そういう植物の働きを補助する研究のほうが、植物を使わない人工的な、CO2削減より、ずっと効果的でしょう。

その補助する役割をするのが、間伐と択伐です。
一般的に「木を伐る→植物量が減る→CO2吸収量が減る」という考えは、
間違ってはいませんが正解でもありません。
なぜかといいますと、詳しくいうと長くなるので簡潔に述べますが、
うっそうとした山は森林内部に光が差し込まなくなって下草が生えなくなり、
様々な害(土壌流出、保水力低下、CO2吸収量低下、他)を引き起こし始めます。
これら害によって、さらに山が不健康な状態になっていきます。
すると挙句山の木々や草が弱って枯れ始め、
CO2吸収の話どころの問題ではなくなってきます。
よって人工林は管理する(適度に木を伐って山に日が入るようにするなど)、
つまり山を健康的な状態に保つことが最も効果的です。
特に山に日が入るようになると、光合成が行われやすくなるわけですから。

ちなみに今の日本は森と緑が溢れていますが(江戸時代並だったような・・)、
今は山があまり管理されていないという状況を受けると、
うっそうとした山が増えて、あんまり良くない傾向なんじゃないのかという気持ちになります。


>最悪のCO2対策は、本文にも書いたように原発と考えますが、翠雨氏はどうお考えですか?!若しかして、CO2温暖化肯定派で、原発推進派ですか!?(笑) 

私としては、原発よりCO2海底地下貯留計画を懸念しています。
CO2海底地下貯留をCO2削減量として認めようという動きもあるほどですから。
それに海底に貯蔵したとしても結局いずれ自分の身に帰ってくるんですから、
その場しのぎのようなことをせず、(というか生態系に影響がある)
もっと具体的に効果的な対策を練るべきではと考えています。
原発推進については、推進したくありません。
例の広告を初めて見た時から、
そんな広告して大丈夫かという気持ちが最初からありましたから。
でもだからと言って反対を主張したいという気持ちも
それほど大きくないというのが正直なところですが。

2007/07/27 (Fri) 23:19

雑草Z

放射性廃棄物の恐ろしさを確認してください

 本文を読見直して戴ければわかりますが、

>植物を伐採したり抜いたりしないで、植物を増やして光合成を増やすとか、石油の消費を控えるとか、そういう基本的な良識的な対策には異論はありません

の趣旨は、他の愚かな対策に比べて、植物の光合成の利用と石油の消費を控える事が基本で大切だと言う事です。
その細かい内容として、間伐とか択伐とか、その是非を論じてはおりません。そういうことを全て考慮した、「植物の光合成」です。

CO2海底地下貯留計画は、非常に愚かな計画ですが、
原発は別格です。何故、そんなに原発を軽く見るのか分かりません。有害性も別格だし、人間の手に負えない代物です。


>私としては、原発よりCO2海底地下貯留計画を懸念しています。

 の根拠が理解できません。放射能、放射性核廃棄物などについて、しっかり調べてみて下さい。

2007/07/28 (Sat) 01:06

翠雨

しかしながら

揚げ足を取るようで何か微妙なのですが。

>その細かい内容として、間伐とか択伐とか、その是非を論じてはおりません。そういうことを全て考慮した、「植物の光合成」です。

とありますが、本文中の
植物を伐採したり抜いたりしないで、植物を増やして光合成を増やすとか~・・・~対策をもっとしっかり押し進めるべきでしょう。 」
「善意の心から森林伐採に反対したり~・・・~賛成です」
とありますように、かなり盲目的な言葉が見られませんか。
これを受けると、そういうことを全て考慮したと感じられる文ではありません。
私はこの文章を見て、趣旨がどうかではなく、本文中に述べられている内容に対して「本当にそれは正しいのかどうか」ということを論じたのです。仮説とか不確定なものだったなら論じることもありませんが。

>何故、そんなに原発を軽く見るのか

軽く見るつもりはありませんが。



さらに
>何故、そんなに原発を軽く見るのか
>>私としては、原発よりCO2海底地下貯留計画を懸念しています。
>の根拠が理解できません。放射能、放射性核廃棄物などについて、しっかり調べてみて下さい。

とありますが、そうおっしゃると言うことは、私の価値観を捻じ曲げようとしていらっしゃいませんか。
これはちょっと変な話ではないでしょうか。
そもそも「最悪のCO2対策は、本文にも書いたように原発と考えますが、翠雨氏はどうお考えですか?!」を受けて答えています。
雑草Zさんの価値観からすれば、原発が最も重大なのでしょうが、
しかし私の価値観としては、確かに原発も重大ですが、
私はそれより地下貯留という対策の環境影響の方が今は興味深いと言うことで、その意思表示をしたまでです。


2007/07/28 (Sat) 01:23

雑草Z

価値観の問題ではありません。

 どちらが人類にとって有害であるかです。
CO2温暖化対策の根拠が価値観であってははたまりません。
「翠雨氏はどうお考えですか?!」
と尋ねて、答えが返ってきたのに対して
「認識不足ではないですか」
と言ったら、ちょっと失礼ですが、特にマナー違反ではないでしょう。

原発に対する認識不足の方が多いと感じます。
そのプロパガンダをこのHPですべきだと感じました。


>盲目的な言葉

は不適切な表現だと思いますが、そうであったとしても、光合成についてです。「全て考慮した」と言うのは私が有効と判断したと言う意味ではなくてそういう細かな吟味は「植物の光合成による有効な方法」に含むという事です。それこそ、「間伐や択伐の有効性」を妄信はしていませんので、程度問題になろうかと思いますが、ここで論ずる気はないと言うことです。まあ、さっと流しただけですので舌足らずだったかも知れません。もう少し厳密に述べるべきでしたね。基本はしっかり述べるべきですね。それにしても

>実は、人工林は管理しないと二酸化炭素の吸収量が弱まります。

と、議論外の話を持ち出されても、他でやってくれということです。

脈絡が違うと思います。・・それ以上は水掛け論になりますので、判断は読んだ方にお任と言うことで、兎も角、ご訪問有難う御座いました。
  

2007/07/28 (Sat) 02:21

翠雨

おっしゃることは理解しました。

>「認識不足ではないですか」
と言ったら、ちょっと失礼ですが、特にマナー違反ではないでしょう。

私が地下貯留という対策について興味を持っているのは、
問題の中で不確定なことが多く、環境影響がどうなるのか目に見えていないのに、
地下貯留を推進しようとしていることに危機感を持っているからです。
その根底にある「環境影響が大きい(かもしれない)」のに「何らかの形で推進されている」ということは、
原発なり地下貯留なり共通していることではないでしょうか。
しかし価値観と申し上げたのには語弊があったかもしれません。
申し訳ございません。


>>盲目的な言葉
>は不適切な表現だと思いますが、

確かに、表現方法がまずかったです。申し訳ございません。
原発の議論に森林の話を持ち出すのは筋違いでしたね。

2007/07/28 (Sat) 09:25

雑草Z

しっかりまとめて戴きましたね。

>その根底にある「環境影響が大きい(かもしれない)」のに「何らかの形で推進されている」ということは、
原発なり地下貯留なり共通していることではないでしょうか。

 おっしゃる通りです。どちらも酷く愚かな政策です。
こちらで、そのことを主題に書いておいて、
「その2つを比べてください」
と言うのも、この記事の趣旨に反しますね。・・書いた本人が逸脱してはしょうもないですね。失礼致しました。

 これからも宜しくお願いします。

2007/07/28 (Sat) 09:50

たま

2010年まであっという間

こんにちは、お久しぶりです。

経済産業省の報告では、京都議定書で掲げた目標とは逆に、このままだと2010年では4.6%排出量が増加するそうです。すでにご存知かと思いますが…

車の排ガスは大分削減されるらしいですが、医療機関、家庭内では20%を超える増加が見込まれるそうです。


CO2削減のために推進している原子力発電も、人間活動を広げ、逆にCO2を排出させる手助けをしているように感じるのは私だけでしょうか…

2007/08/09 (Thu) 21:48

雑草Z

あなただけでは、ありませんよ・・

 お久しぶりです。元気してますか?
君の事だから、活発に活動していることでしょう!!
本文にも書きましたが、原子力発電は、
>人間活動を広げ
る事ばかりでなく、同じ発電量の火力発電より、CO2を排出しています。
CO2を排出しないのは、まさに実際の発電段階での話の事で、原料のウランの濃縮にも、膨大な石油を使います。
そればかりか、原子力発電所を建設するときも膨大な石油を使うし、最も石油を使うのは、その原発が廃炉になってからでしょう。何せ、放射性廃棄物の安全な処理方法はありませんし、放射能は、数万年以上経たないと安全になりませんから、半永久的に管理するのに石油を使ってCO2を排出いたします。詳しくは、
【原発に代替案は必要か?】に
http://zassou322006.blog74.fc2.com/blog-entry-191.html
ここにも是非君のコメント欲しいですね!!

因みに原発関係は今まで何度も触れていますが、最近は、
7/19~8/3まで、7回にわたって書いています。

君も、CO2温暖化説懐疑派みたいですね!?
CO2温暖化説懐疑論については、この、12月末から、1月上旬にかけてかいています。
検証もせず鵜呑みにCO2温暖化説を肯定するのは、危険だと思いますから、君のスタンスは、いいと思います。

2007/08/09 (Thu) 22:46
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
にほんブログ村 環境ブログへ
原子力