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雑草の言葉

首都圏

2008/06/25
都市/文明 6
昔は人込みも嫌いじゃなくて、首都圏にはよく行ったものだ。今でもいろんな用事で年に数回は行っているけど・・・ここ数年はあまり行きたくはなくなってきた・・・・。
 
 週末に久々に首都圏に行って来た。クラブチッタ川崎。私が最も好きなギタリスト(兼ボーカリスト)の一人、Dave Meniketti 率いるバンド Y&T の公演を見るために。・・・クラブチッタは5年5か月振りだ。その前回も、丁度 Dave Meniketti のソロ公演であった。Daveの弾きまくりのブルーズテイストの泣きのギターは遥かに期待以上の鳥肌ものの感動であった。バンドとしても期待以上のライウ゛で間近で見る事が出来て、握手も出来て、未だに余韻に浸っている感じだけれど、その事を書いていると、このサイトの目的とは全く外れてしまうのでこのへんにしておこう。 


 東京駅に限らずどこの駅の周辺もコンクリートで固められた道とビルの中を肩を擦れ合うように行き交う首都圏。大きめの公園や川や林があったって、郊外に多少の田畑があったところでエコロジカル・フットプリントを賄える筈もない。よそからあらゆる資源を持って来て、周りの広い地域に膨大なエントロピーを放出し、環境負荷をかけている首都圏は、持続可能な社会には最も遠い存在であろう。この一見定常状態を維持しながら再開発されてこぎれいにオシャレになっていく首都圏は、冷静に分析すれば、持続可能な筈がない。自然の循環を最大限にしっかり生かした江戸時代の江戸なら兎も角、現在の東京は打ち上げ花火。江戸のように200年以上繁栄する事は出来ないだろう。20世紀は、日本中、世界中から集めた資源を浪費して、回りの広い地域にエントロピーを吐き出しながら、発展してきたけれど、それもそろそろお仕舞いの獅子舞。日本各地、世界の至る所が都市化した現在、東京に集める資源なんてもうあまり残っていないだろうし、廃棄物、エントロピーを排出する他の場所もなくなってきた。もともと、エントロピーは無限に広い宇宙に廃棄すべきであるのに、現代社会は地球上に捨てまくっているのだから当然だ。エントロピー増大の法則なんて多くの人々が無視・・・無視と言うより知らなかったり考えなかったり・・・自然、生態系の循環を完全に無視。禁断の地下資源を一方通行的にふんだんに使って、残飯や人間の排出物でさえ自然の循環に戻さない。循環させないのだから、資源は消費される一方通行。再生されずに混ぜ合わさってエントロピーが増大する一方・・・

 ほとんどの都市で、未だに都市の再開発などと言って、都市化を進めているのだからどうしようもない。人口が減っている地方でも、森林を潰し、コンクリートで固める都市化は行われている。エコロジカル・フットプリントが限界を超えてしまった現在は、人口減少は問題ではなくいいことなんだけど、何故か過疎地でも都市化だけは進んでいるように見える。

 そして完全に持続不可能な首都圏に生まれ育った人ばかりでなく、移り住んで来た人々も、住んでいない人々も、多くがこんな首都圏が持続可能だと思い込んでいる・・・恐ろしいのは大地震だけで、首都圏は昔と比べて年々オシャレにモダンになっていくと・・・いや、思い込んでいると言うよりも、都会の華やかさに惑わされたり、日々の忙しさに悩殺されているだけなのかもかも知れない。
 日本でも世界でも、人口は都市集中で田舎の過疎化が問題になっているけれど、そんな社会が続く筈はない。東京だけが都市で、あとは日本中、世界中田舎や森林、農地ならばいざ知らず、周りの広大な地域に環境負荷をかける都市がこれだけ存在する現在では、都市が滅びるのも時間の問題だろう

 都市化はすぐに解除の方向に進めて、世界各地、田舎に戻るべき。都会の方が好きだとか、いいとかそういう問題ではない。都市は持続可能ではないどころか、周りに環境負荷をかけすぎる・・・首都圏も機能を最小限に留めるべき・・・(『首都機能移転』等と言う無駄な事を奨励しているのではない・・・念のため・・)

・・・それで大好きなギタリストなどが見られなくなったら仕方がない。 
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Comments 6

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団塊おやじの遺言

少し 離れて見ると 都市は 墓場に見えませんか?
空気はどす黒く あの下では 絶対に 生きたく無い!
東京の学生が修学旅行で戻ると 咳き込む人が多いのです
子供達が田舎の空気が好い! 田舎で生活したい これは
本能的なもの・・こんなささやかな贅沢も後 僅かで終わる
日が近いのかも 自然は全ての人間に 平等に恩恵を与えてくれているのに
利益のみを求め続ける心の貧しい人達が世界を動かしている
 もう自給自足しか無いか!

2008/06/27 (Fri) 22:17

雑草Z

自然の摂理を忘れるドーピング

    団塊おやじの遺言 さま

 東京圏は、たまに行くのはいいかも知れませんが、人間の住むところではないと最近よくよく感じます。
 都会に永く住んでいると、都会だけでも世の中が成り立つと錯覚してしまうのではないでしょうか?実際には、都市は、周りの広い地域に環境負荷をかけ放題のドーピング状態で、持続不可能な形態であるのですが・・・
 一方、田舎ばかりならば、世界はやっていけるのですがね。
 おっしゃるように、やっぱり自給自足が生活の基本でしょうね。・・と言いつつ私も自給自足はしていませんが・・
 ・・・いつもコメント有難う御座います。・・・

2008/06/27 (Fri) 23:54

空のマンタ

「都会には住みたくない」という言葉をよく耳にします。ただ、思ってはいてもマテリアリズムはドラッグのように中毒にかかりやすいのでしょうね。日本が、水で動く自動車の実現化に大きく貢献しています。そして、先日は、諫早灌漑における、良識ある判決に政府がおろおろと動揺しました。グローバリゼーションという巨大な怪物に、蚊がぷちりと針を刺したような影響しかないかもしれないけれど、このような出来事をメディアがしっかりと報道し、メディアがすでにプロバガンダにやられているのなら、インターネットでの個人交流が、多くの人々の意識を高めるツールになれば、と少々楽観的ですが、希望を持ちたいと藁にもすがる思いです。
最後になりましたが、はじめまして。
興味深い記事、たびたび拝読させていただきますね。

2008/06/29 (Sun) 09:41

雑草Z

>メディアがすでにプロバガンダにやられているのなら、インターネットで

    空のマンタ さん

 現代の都会って、一見こぎれいになってきてますが、その実、生態系はずたずたに破壊されて、どう考えても持続不可能ですね。

>諫早灌漑における、良識ある判決

嬉しいですね。少しずつ良心のある裁判が行われるようになったと言う事ですが、まだまだ

>巨大な怪物に、蚊がぷちりと針を刺したような影響しかないかもしれない

ですね。

>少々楽観的ですが、希望を持ちたいと藁にもすがる思い

共感致します。1つ前の記事【オプティミズム&ペシミズム】はそんな思いを描いています。

>マテリアリズムはドラッグのように中毒にかかりやすい

全くその通りだと思います。現代人が嵌った麻薬ですね。社会はこれを乗り越えないと、破滅の滝壺に流され落ちますね。関連的な事を次の次の記事で触れる予定です。

  +++++++   +++++++   +++++++++

はじめまして、
<空のマンタ>ってロマンの溢れるHNですね。マンタの泳ぐ姿は絵になります。マンタに魅せられたのですか?
 簡潔な中に、的確な現状分析&方向性のコメントで、感心して繰り返し読んでしまいました。
これからも宜しくお願い致します。

2008/06/29 (Sun) 12:14

空のマンタ

 早速のお返事ありがとうございます。
 物質文明の麻薬から乗り越えるには、私たちは、本来の人間の資質というものを再認識する必要があるように思います。そして、空間と時間の概念を取り戻すこと。簡単に言っちゃえば、人間というものは、結構「怠け者」なんだということをあっさり自分たちが認めてしまうことや、人間の感情は不完全なものだと知ることです。そして、それを良しとすることです。文明が発達して、選択肢が広がり(あるいはそうだと錯覚して)、便利なものを、他人の持っているものを手に入れれば、世の中のスピード化に乗り遅れないと思うかもしれないけれど、それで到達点があるとしてそれはどこなんだろう、と考えてしまうのです。地球上に生きとし生けるものが共有する空間と時間の概念を私たちは忘れてしまっているように思います。自分たちの存在をクソ真面目に尊大に捉えすぎている。そんな風に時々思います。
長々と、脈絡もなく書いてしまいましたが、筋通ってます??
 マンタは憧れの生き物です。あの巨大な姿に、限りない優しさと逞しさを感じてしまうのです。空にマンタが泳いでいたら、日々の生活のなかで、彼らに会うことができるのになあ、という願いを込めてつけました。

2008/06/30 (Mon) 06:04

雑草Z

素敵な鋭いエッセイです。

    空のマンタ さん

 こちらこそ、御返事有難う御座います。

>脈絡もなく書いてしまいましたが、筋通ってます??

しっかり脈絡がある、筋の通った文章ですよ。魅力あるコメントです。

>本来の人間の資質

と言う事に関して鋭い的を得たご指摘だと思います。賛同いたします。本来の「怠け者」「不完全」な本質を、物質文明という「夢」、「麻薬」で人生がいかにも素晴らしいもので、努力すればその素晴らしいものを無限に手に入れられるかのごとき妄想を駆り立てるのですね。

>それで到達点があるとしてそれはどこなんだろう

これは、成長、発展の罠ですね。即ち、社会構造的に、経済成長、発展しなければ支えられないというとんでもない破局へ向かう社会構造を築き上げてしまったのですね。到達点のない、「成長、発展」自体が目標という、本質は空虚で愚かな事に素晴らしい価値があるかのように錯覚してしまっているのでしょう。これが環境破壊の根源でもあるのに・・。こんな事で人間は破局へ突き進んでいるのです。

>自分たちの存在をクソ真面目に尊大に捉えすぎている。

そうですね。人間の動物的側面・・睡眠欲、食欲、性欲・・それが日々の生活の大きな部分なのに、物質欲、名誉欲に踊らされ過ぎ、そんなものに価値を求めすぎです。

>空間と時間の概念を取り戻すこと

 これは現代の悟り・・かも知れません。

空のマンタさんは、魅力的な深いエッセイを描きますね。読み応え十分です。

2008/07/01 (Tue) 07:00
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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