科学の軌道修正
現在も錬金術よりも愚かな似非科学が蔓延っています。現在起こっている環境問題の多くは、間違った、または軽率な不適切な似非科学によるもの・・と言えましょう。
例えば、河川工事、護岸工事など、セメントやアスファルトで固める工事・・・・これは、生態系を無視しているものだらけですから、まともな科学技術と言うものではないでしょう。地表わずか数メートルを覆っている貴重な生態系豊かな自然の土をコンクリートで覆って固めると言う実に安直で野蛮な方法・・・・とても科学ではありません。ただの生態系無視の愚かな土建技術です。
同様に、安易な農薬・・化学物質の使用・・・・一時的な土地の生産性を上げる為に生態系を破壊し、次第に生産性を落とし、土地を殺す・・・持続可能でない農業を発展させ、仕舞には砂漠化・・・・軽率な科学です。
原子力はいわずもがな・・・でしょう。
そう、それらは単に科学の名を借りた愚行・・・似非科学技術・・です。自然の摂理をしっかり調べないで、利権の為に自然をいじって、結果、自然を破壊して負の遺産をどんどん拡大しているのです。
真の科学とは、むやみに自然を破壊する事ではなく、しっかり自然を観察し、自然の摂理を理解する事でしょう。
科学技術には限界があります。その限界をしっかり認識するのも大切な科学です。自然、生態系の循環を調べてそれに沿った方法を提示するのが本当の科学です。【限界は敗北のしるしではない】
・・その結果わかる事は、自然は一つの完璧な形をしているからむやみにいじるものではない・・と言う事でしょう。人間が自然を人工的なものに置き換えようとして、失敗した例は枚挙に暇がありません。これまで起こされてきた環境問題は、全て、自然を征服してやろうと言う西欧文明的価値観、自然に対する間違った洞察、間違った科学によるものでしょう。
白衣を着て研究室で実験する事ばかりが科学ではありません。完璧な自然の仕組みをいじらず、破壊せずに、自然の循環を上手く利用して、自然の本質を洞察する事が科学というものです。自然の摂理に合わせた方法こそ真の科学でしょう。
その意味では、昔の先住民族のほうが遥かに科学的だったと言えるでしょう。
むやみに自然を開拓しない、再生可能な範囲でしかいじらない、自然の恵みに感謝して、大切にする・・・。これらは迷信でも何でもなく、自然をしっかり観察し、洞察した結果の行為なのです。・・・真の科学と言えましょう。・・少なくとも現在の自然の循環無視の単なる大規模自然破壊行為と比べれば、よっぽどまともな科学です。雲泥の差です。
産業革命からの無節操な自然破壊の科学技術・・・似非科学・・が環境問題の諸悪の根源です。現在行われている大規模に自然をいじる環境対策はほとんど失敗するでしょう。・・・何故なら自然のほうが完璧ですから・・・ある意味、工業技術の大部分は、自然の循環を無視していると言う意味において、似非科学と言えるでしょう。
今こそ、現代主流の軽率な工業技術から、科学の基本に帰り、慎重な自然観察により自然を深く理解し、自然の摂理に合わせた科学に軌道修正すべき時でしょう。それが人間を含めた生物の生存環境破壊を修正し持続可能な社会を作る真の科学と言うものでしょう。
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