無から有は生まれない
新たなエネルギー資源の開発・・・などと言いますが、地球がほぼ閉じた系である事を考えれば、唯一地球外から地球に大量に降り注ぐエネルギー、太陽エネルギーの利用以外に考えられません。宇宙に資源を求める・・と言うのは【宇宙開発を語るほどの馬鹿で無し】に書いたように愚の骨頂です。だから、地球上で資源の開発・・と言うのは、エネルギーもマテリアルも太陽起源のもの以外は、地球にストックされた貯蓄を使っているだけと言えましょう。勿論、今まで使えずに捨てていた部分を使うとか、変換効率を良くするとか言う事は科学技術の発達によってある程度のレベルまでは出来るでしょうが、資源の開発とは、ないところから資源を出現させるのではなくて、あるものを見つけて使う・・・それだけの事でしょう。無から有は生まれないのです。「資源の開発」とは結局のところ、使っていなかった資源を使うだけの事で、エコである筈もなく、それによって新たな環境汚染をもたらす技術と言えましょう。使えない廃棄物は増えていく一方通行なのです。
だから、資源の開発・・・と言うのは、降り注ぐ太陽エネルギー利用以外は、貯金を切り崩しているだけでしょう。廃棄物問題を深刻にし、地球の環境破壊をしているるだけです。
・・・そして。太陽光の利用は、太古の昔より自然が完璧な形で既に行っています。・・大気の循環であったり、光合成であったり・・・【光合成・神業!】そこに人間の科学技術を入り込ませる意味がありましょうか?・・新たに人間が軽率不完全な科学技術で別な事をしようとしても、それは自然には敵いません。・・・歴史が証明しています。・・・じゃあ人間はどうすればいいのか?・・・自然を征服しようと言うのではなく、完璧な自然の循環を上手く利用する・自然の働きを援助する事に徹する事でしょう。【科学の軌道修正】【科学技術の行き着く先】、【結局自然に帰る】
- 関連記事
-
-
空飛ぶ車でまた大きな一歩・・ 2023/03/23
-
どちらの効率を優先すべきか? 2022/12/19
-
エネルギーの将来需要の見込みの欺瞞 2021/10/11
-
ただの資源の食い潰し 2010/07/25
-
石油ピーク説と現代社会について (2) 2010/06/17
-
石油ピーク説と現代社会について (1) 2010/06/13
-
地下資源を使うという事 2010/01/13
-
無から有は生まれない 2009/07/13
-
閉じた系 2009/03/09
-