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雑草の言葉

ドーピングを抜いていく

2009/09/17
Sustainability 8
 昔はなかったけれど、現在は日常生活にある人間が作ったものは、ある意味全て人間社会のドーピングと考える事も出来ましょう。また、ある時点に必要なかった物が後の時代に新たに付け加わった物をドーピングと考えてみる事も出来ましょう。
 例えば20世紀以前と20世紀後半を比べれば、テレビ、洗濯機、自家用車、エアコン、合成洗剤・・・などもドーピングと言えるでしょう。20世紀後半から21世紀前半の現在(2009年)までドーピングで付け加わった物は、パソコン、インターネット、TVゲーム、携帯電話・・・・でしょうか?
 石油や地下資源、その他諸々の物質や社会体制によって永続可能なレベル以上に膨張してしまった経済や人口・・・そして、この異常に膨れ上がった人口がそれぞれ「文明的な生活、快適な生活」と言う、ドーピング漬けの生活を望むが故に、様々な不用な市場が開拓されて人類社会はどんどん持続不可能な方向に進んで、ついにエコロジカル・フットプリントは持続可能なレベルを超えてしまいました。つまり、このまま定常安定しようとしても、それは不可能なのです。持続可能なレベルまでドーピングを抜くしかないのです。

 よく便利なものに慣れてしまったら、それがない生活には戻れない・・・などと言いますが、それは詭弁であり、そのものを使える状態にあるから使いたくなるのであって、無ければ無いで結構対応出来るものです。人間は不便さにも十分に慣れる生物です。・・と言うよりも、そもそも『不便』と言う概念が、ドーピングによる洗脳なのかもしれません。(・・・現代人は「これがないと生きていけない」・・と言う物が結構沢山あるようですが、それは現代病・・・それこそ依存症になってしまったのでしょう。・・・でも、それって結構思い込みの部分が多いもので、いざとなったらそれ無しでもやって行ける場合が多いでしょう。)限り無い物質的ドーピングは人間を人工物質無しではやって行けない生命力の乏しい存在にしていく事でしょう。
そして、ドーピング物質によって、人間の体は確実に蝕まれて行くのです。

 何事にも程度問題は大切です。・・・極端なドーピングは許容出来なくても、差し当たってある程度までのドーピングは許容してもいいでしょう。文明の利器の何もない原始時代の生活でもやって行ける・・・と言うのが理想かも知れませんが、それはやはり大部分の人間にとって無理があるでしょう。差し当たって持続可能な社会のレベルでの文明の利器はドーピングと呼ぶ必要はないのかも知れません。

 さて、どこまでが持続可能な文明の利器で、どこからが不必要な害になるドーピングか・・という事が問題ですが、今回はそこまで言及しません。・・・・・検討の余地が多く簡単には境界線を引けないでしょう。・・・ここで言いたい事は、使わなくていい文明の利器は出来るだけ使わず、新しいテクノロジーも便利だからとすぐに飛びついて使う事はやめようという事です。

 ちょっと私の個人レベルで日常生活について言及してみます。
歯磨き粉や歯ブラシは使いたいと思いますが・・歯磨き粉はなければ塩でも大丈夫かと思います。洗剤、石鹸は全て天然石鹸(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)で十分。合成石鹸は要りません。シャンプーも合成洗剤は要りません。・・・ついでにヘアドライアーも使いません。整髪剤も使いません。手動で出来るものはなるべく手動で十分・・・と言うよりも手動を好みます。・・自転車、階段、鉛筆削り・・・(ギターはエレクトリックのほうが断然好きですが・・アンプにはあまりつなぎません・・笑)
 冬の夜寝るときは暖房は要りません。一年中冷房は要りません。自家用車はありますが・・・やはりあれば便利・・で使いますが、近場は徒歩や自転車、遠くは列車・・・を心掛けています。(長距離トラックの運転手のように、何時間も休まず運転するのは平気の平左ですが・・・最近はやめました・・・勤務先がちょっと遠いし公共交通機関が発達していないので通勤にも使いますが、なるべく自転車を使うように心掛けてます。)政府は自家用車は使わなくていいような環境を整えるべきでしょう。(自動車業界等の大反対があるでしょう・・・自動車に関しては、また改めて書きたいと思います。)
洗濯機は二層式でお風呂の水を使います。乾燥機なんて愚の骨頂・・・特別な場合を除いて使う人の気が知れません。
・・・しかし、携帯電話にもネットにも依存しています。やはり現代の文明社会に生きていれば、文明の利器に十分にドーピングされています。

 個人レベルに任せておけば、不用なドーピングは決してなくならないでしょう。
ドーピングしたほうがしないよりも有利な事のほうが多いのですから、個人の自粛レベルでは効力もそれほどないし、ドーピングした者勝ち・・・と言うモラルハザードに陥ってしまいます。・・・・・・やはりドーピングは個人レベルではなくて行政レベルで制御すべきでしょう。・・・麻薬の禁止のように、社会全体で酷いドーピングは抜くように規制して行かなければ持続可能な社会への移行は無理でしょう。これから持続可能な社会へ移行するに当たり、社会的なドーピングの規制が行われなければなりません。
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Comments 8

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でなしNo.146

まさに麻薬。

>麻薬の禁止のように、社会全体で酷いドーピングは抜くように規制

私もそう思います。

便利という快楽に味をしめて、不便には戻れないというのは、依存症だと思います。

おっしゃるとおり、行政主導で不要なものを生産停止、もしくは使用停止にしなければなくならないと思います。

地球が壊れることに比べれば、不便になることなんて問題外です。

2009/09/20 (Sun) 23:59

雑草Z

>地球が壊れることに比べれば、不便になることなんて問題外

    でなしNo.146さん

>便利という快楽に味をしめて、不便には戻れないというのは、依存症

そうなんですよね。それがなかった頃の昔の人間に出来て、今出来ない・・・なんて事はないでしょう・・・単なる甘えからくる依存症ですね。・・・それが持続不可能なら、その依存症から抜けるしかないですよね。文明の利器への依存症に甘える人間の為に、他の人間もとばっちりを喰うのは理不尽です。

>行政主導で不要なものを生産停止、もしくは使用停止

 自家用車、飛行機、合成洗剤・・・この辺は法律で禁止すべきでしょう・・・・そのうち望む、望まざるにかかわらず、そうせざるを得ないでしょう・・・この辺の事はまた改めて書きたいと思います。  


 いつも、ナイスなタイミングでの的確なコメント有難う御座います。

2009/09/21 (Mon) 00:21

guyver1092

21世紀は警告する

 昔、NHKの特集番組で「21世紀は警告する」というのがありましたが、それを思い出しました。

 番組上では自動車のみでしたが、自動車大量生産開始寸前の時代では、生活に必要なものはほぼ大量生産されており、儲けるために作りたくても作るものがない状態で、資本主義の危機だったとか。
 この危機を救ったのが絶対的には不要な自動車だったという内容です。(うろおぼえですが)


 この見方が(資本主義を救った)正しいなら、これ以後に開発された新分野の商品はすべて麻薬ないしドーピングと考えてよいでしょうね。


 抜き方について、個人の努力でするのは無理というのには賛成です。ただ直接製品を規制というのは効果なしだと思います。理由はそれ以外(規制対象外)の新製品を開発すれば経済成長を続けられるからです。実際、節税商品では規制する→対象外商品を開発→規制する→・・・という状況だそうですよ。
 私としては炭素税等の根本から掛かる税金で金銭的に規制するしかないように思います。

2009/09/23 (Wed) 22:36

雑草Z

ドーピングし続ける資本主義

    guyver1092さん

 またまた面白い情報有難う御座います。

>儲けるために作りたくても作るものがない状態で、資本主義の危機だったとか。

これこそ、資本主義の愚かな本質ですね。
社会に物が十分にあって人々が満足していれば、資本主義の危機・・・要するに人々を物質的に欲求不満にして大量に売り付けれは資本家が儲ける・・・という理不尽な仕組みですね。

おっしゃるように

>これ以後に開発された新分野の商品はすべて麻薬ないしドーピング

と考える事が出来ますね。

>直接製品を規制というのは効果なしだと思います。理由はそれ以外(規制対象外)の新製品を開発すれば経済成長を続けられるから

 一つ一つの既製品に対して規制していけば、おっしゃるようないたちごっこの繰り返しだと思いますが、
新製品を世の中に送り出す段階で規制すれば、大丈夫だと思います。つまり、新薬の使用のように、新たな製品は認可制にするのです。・・・不正が起こらないように、ネット等で一般の人にも審査して貰って、ある程度以上の支持されなければ売り出せない・・・等の制度。・・・まあ、そんな事をすれば自由競争は制約されますが、自由経済自体が持続不可能ですから、いずれ自由競争と言う名の幻想は無くなるでしょう。

おっしゃるような

>根本から掛かる税金で金銭的に規制

も別な側面からの一つの方法ですね。

2009/09/24 (Thu) 22:29

Anthony

ボロボロな自転車に乗ってます。もう、限界です。

自転車にこそエコポイントを導入してくれたらいいのになぁ~~~


2009/09/24 (Thu) 23:52

雑草Z

エコ支援と云うばら撒き・・

    Anthonyさん

エコポイントや減税対象商品、補助金の付くものに限って必要のないドーピングの最たるものばかりですね。

 確かにエコカーに補助金付けるなら、自転車や公共交通機関の定期券とかに付けるべきですね。

2009/09/25 (Fri) 00:36

Anthony

大阪では、老人は市営地下鉄・バスが無料なので、車と免許を放棄する老人が、少しずつ増えているらしいです。

交通手段が発達している都会で、その料金が無料なら、車は要りませんからね。

2009/09/26 (Sat) 20:08

雑草Z

それは効果的ですね

    Anthonyさん

>大阪では、老人は市営地下鉄・バスが無料

そうなんですか?・・いい事ですね。
そうやって公共交通機関の利用に支援するのはエコと云う意味でも効果的ですね。
 高速道路無料化より遥かにいい政策ですね。
・・高速道路そのものが車社会助長のドーピングですね。

2009/09/26 (Sat) 21:02
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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