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雑草の言葉

資本主義社会の企業の最大優先事項

2010/03/13
社会・経済 12
資本主義社会[Capitalist Society]において、一般の企業の目的は利益を上げる事です。そして、企業の最優先事項は、その利益を社員に還元する事ではなく、ましてや社会に還元する事でもありません。あくまでも投資家に利益を還元する事です。従業員の生活安定や豊かな生活は会社の安定の為です。従業員にいい給料を出すのは、企業が大きな利益が得られた報酬、またはこれから大きな利益が得られる見込みがあるからでしょう。企業の社会的貢献、社会還元・・なんて事も言われますが、それはあくまで企業のオプションであって、目的は 資本家=株主 に利益を還元する事です。


経済成長も、何だかんだ言っても資本家が利益を増やすのに都合が良いから導入された概念ではないでしょうか?・・・高度経済成長期をとっくに過ぎてしまった先進国では、バブル経済のような見せかけの経済成長をしてまでも投資家の利益を増やそうとしてきました。
弱肉強食の経済思想である新自由主義に基づく、小さな政府、福祉・公共サービスの縮小・・・などによる市場原理主義、資本主義のなれの果ての姿は、資本主義の総本山アメリカの例を見れば想像がつきます。アメリカの企業は『会社は株主の利益の為に存在する』・・・というような事を公言してはばからず、直接、間接、表明しています。(日本にも真似して同じような事を言うマネーゲーマーが増えて来ましたね。)断末魔のアメリカ型の資本主義は、末期症状を呈して、暴走を始めて荒れ狂っています。いまだにアメリカンドリームを庶民に夢見させて、隙あらば搾り取って、資本家の利益を上積みしようと企てています。資本家の利益を上げる為なら何でもアリのような状態です。モラルハザードの詐欺に等しい、貧困ビジネスや戦争ビジネスでも利益を上げようとしています。サブプライムローンは貧困ビジネスの典型でした。貧困層から搾れるだけ搾りとれ・・とばかりに巧妙に騙して低所得者層に住宅を買わせて無理なローンを組ませて破綻させてきました。アメリカ企業は本音と建前の使い分けが非常に上手い国です。疑うことを知らない善良な市民でなくとも、ころりと騙されてしまいました。
 アメリカでは20世紀半ばには、豊かな中流家庭が沢山存在しましたが、富豪に断然有利な「自由競争」の結果、ほとんどの中流家庭は、貧困層に転落したと言います。

話を元に戻せば、(アメリカ型の)資本主義体制下での企業の目的は、利益を投資家に出来るだけ多く、還元する事です。日本の企業も、無法地帯と化したアメリカの企業を追随しようとしています。人間は平等だ・・・と言いながら、資本家の利益しか考えていないのが、資本主義の実態です。
 このまま新自由主義と言う名の無節操な資本主義が続けば、格差は益々広がり、わずかの大富豪者と、大多数の貧困層と言う図式になり、貧困層は大富豪の資本家に搾取され続けると言う、古代奴隷制度みたいな世の中になってしまうでしょう。

 たとえある程度、自由経済を肯定したとしても、投資家にとってのみ都合が良い不公平なシステムである資本主義は肯定出来ません。崩壊して然るべきでしょう。
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Comments 12

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上々

市場原理

市場原理なんて偉そうなことを言わなくても、結局売り買いする人間が一番有利な取引ができるということはすでに何千年も前からの原則だったのでしょう。

江戸時代にも商業者がすぐに力を得てしまうのを幕府は必死に抑えようとして、身分制で一番低くしたり、あれこれと定期・不定期に運上金として取り立てたりしましたが、結局その勢いは抑え切れなかったと言うことだと思います。

江戸幕府の政策など、現代の政治原則から見れば稚拙なものだと見られるのでしょうが、商業対策から見ればまだ当時の方がましだったと言えます。
野放しにして以降、経済暴走が始まり全く制御の利かなくなった現状を見れば、幕府のやり方の方が理性的だったと考えられるほどです。

2010/03/13 (Sat) 21:25

BEM

おや? 記事変更しましたか?

朝の記事と違うような気がしますが・・・勘違いだったらすみません(^^;

日本はいつまでアメリカを追っているのでしょう。
確かに50年、60年代のアメリカの映画を見ると豊かだったな〜と思いますが、今ではおっしゃる通り、わずかの大富豪者と、大多数の貧困層でしょうか。

まだメディアもアメリカの良い面しか伝えていないような気がします。
失業者が2ケタであるとか、健康保険にも入れない社会ってどうなっているのか? すごく気になります。
反面ヨーロッパを始め外国で成功している国(ほとんどないかもしれませんが)の事もほとんど知る機会はないですよね。

アメリカがどうだとか、韓国、中国にも経済で抜かれたとかそんなことより、もっと日本がどういう生き方をするか考えたほうが良いですよね。

もっと言うと、少数でも国や経済成長にまったく影響されないような自然な生き方をしていく方向を考えるべきかとも考えます。

2010/03/13 (Sat) 21:58

雑草Z

資本家

    上々さん

>商業対策から見ればまだ当時の方がましだったと言えます

そうですね。上々さんが色々例示されたように、

>身分制で一番低くしたり、あれこれと定期・不定期に運上金として取り立てたり

と言うのは、現在より遥かに頑張ったと思います。現在は、資本家の傀儡政権みたいですね。民主党政権がどの位資本家を抑えられるでしょうか?

>野放しにして以降、経済暴走が始まり全く制御の利かなくなった現状を見れば、幕府のやり方の方が理性的だったと考えられるほど

その通りだと思いました。格差を拡大して貧困層を大量生産しているこの暴走型市場原理システムを早く止める為にも、財閥や大資本家達の悪行をしっかり知るべきですね。

・・・アメリカなんて日本よりずっと酷い状況ですね。

2010/03/14 (Sun) 16:05

雑草Z

アメリカの追随は止めよう!

    BEMさん

 現在のアメリカの大富豪達は、大多数の国民の犠牲の上に贅沢三昧をして暮らしています。日本がアメリカの後を追い続ければ、現在のアメリカのような大多数の国民が悲惨な状態になってしまうでしょうね。

>まだメディアもアメリカの良い面しか伝えていないような気がします

そうですね。貧困層は、特別・・みたいな扱いですが、実際は貧困層は多数派になりつつありますね。
いまだにマスコミではアメリカの金持ち層の露出が高いですね。
貧困層はオバマに医療保険改革とか福祉政策をかなり期待していた筈です。だからオバマが大統領に当選したのでしょう。それなのに・・

 
 + +++ +++++ +++++++

>朝の記事と違うような気がしますが・・

今回の記事はそのまま13日に日付が変わるとアップしましたが、
この記事の上に、ちょっとの間、もうひとつ記事をアップしてしまいました。実は、次の記事を予約投稿しようとして、間違って公開してしまったのです。数分後に気付いて、予約投稿に戻しました。・・まだ誰もコメント付けていなかったのに、BEMさんに見られてしまいましたね(汗)・・その記事【使い捨て容器】は3月17日にアップしますので、コメント頂けるなら(BEMさんの関心のある内容ですよね?)その後にお願い致します。御免なさい。

2010/03/14 (Sun) 16:27

BEM

良かった(^^

大変興味深い記事だったので、もう読めないかと焦ってしまいましたが、ホッとしました♪
お待ちしております(^^

2010/03/15 (Mon) 01:15

雑草Z

失礼いたしました。

BEMさん

朝のほんの数分間の事でしたが、不信感を持たせてすみません。これからも宜しくお願いします。

2010/03/15 (Mon) 19:03

正雄

>一般の企業の目的は利益を上げる事です。

>投資家にとってのみ都合が良い不公平なシステム
利益を上げる事はあてはまると思いますが、

企業は投資家に還元しようなんて思ってないとないと思いますよ。企業の利益を上げる事だけだと思います。

日本は格差はよその国と比べてそれほど無いけど、
これから、どうなるか。

2010/03/15 (Mon) 19:54

雑草Z

投資家

    正雄さん

>企業は投資家に還元しようなんて思ってないとないと思いますよ。

日本ではまだまだそう言う部分がありますが、本文に書いたようにアメリカでは投資家優先です。大株主と言う事ですね。そうしないと経営陣はすぐに交代させられます。


>日本は格差はよその国と比べてそれほど無いけど、

いつの時代の事を言ってるのでしょうか?格差の定義にもよりますが、日本は数年前にアメリカに次いで世界2番目の格差社会になったと言われます。世界2番目の実感があるかどうかは兎も角、一億総中流の意識のあった時代はとっくに過ぎました。

2010/03/15 (Mon) 20:58

正雄

そうですね、本文はアメリカことですね。
僕が言ったのは日本のことです。
言葉が不足してました。すいません。

>いつの時代の事を言ってるのでしょうか?格差の定義にもよりますが、

現在です。基準とか定義は収入とかではなくて、
低所得だからといって
みんな餓死とかしないし、
よその国と比べて
生活に差が少ないと思ってます。
中国とかものすごい差があるし。

>不公平なシステム

これからどう変えたら公平みたいになるのか、
雑草さんの
意見があれば聞きたいですね。

2010/03/15 (Mon) 21:33

guyver1092

ろうそくの燃え尽きる寸前

 「暴走する文明」によると、滅びたは文明崩壊の寸前、例外なくけばけばしく飾り立てた後、矛盾が一気に噴出して、崩壊したとか。
 今の資本主義(中国が共産主義を名乗る以上、拡大再生産主義と言ったほうがよいのかもしれませんが)の華々しい部分は、過去の文明と同じく、矛盾を糊塗するために精一杯の努力で演出しているのでしょう。
 末路は、過去の文明と同じく、文明の基盤の崩壊、それに続く虐げられたものによる反乱で全てが灰燼に帰すでしょう。

2010/03/15 (Mon) 22:09

雑草Z

    正雄さん

 素早いお返事ですね。こんばんは、はじめまして・・先ずは御挨拶から・・


>中国とかものすごい差があるし。

そうですね。日本より格差があるように感じますね。共産主義国家がこれでは駄目ですね。・・・って中国の共産主義は土地の所有を認めない事くらいで、形骸化してますね。とても共産主義とは言えませんね。
 でも日本も2~30年前から比べるとかなり格差がつきましたよ。非正規社員が増えた一方、累進課税も甘くなり資産家に有利な社会になってきました。現在のヨーロッパの多くの国よりも格差は開いてきました。


>これからどう変えたら公平みたいになるのか、

本文にも書いたとおり

>不公平なシステム

を変えると言う事ですね。
資本家にとって都合のいいシステム、アメリカ追随のシステムを止める事です。例えば、累進課税ももっときつく戻すべきです。証券取引の税は重くする。ネオリベラリズムによる小さな政府政策の見直しも必要です。・・。グローバリズムもしっかり再考し、脱グローバル経済の方向も必要です。
 最終的には資本主義の廃止ですね・・・廃止にしなくても矛盾が噴出している資本主義は早晩崩壊するでしょう。

2010/03/15 (Mon) 22:20

雑草Z

Re:ろうそくの燃え尽きる寸前

    guyver1092さん

 またまたシアトリカルですが的確な表現ですね。

>滅びた文明は崩壊の寸前、例外なくけばけばしく飾り立てた後、矛盾が一気に噴出して、崩壊したとか。

今のアメリカそのままですね。アメリカの資本家達の非情な暴走振りには目をそむけたくなるくらい酷いものがありますね。貧困ビジネス、借金ビジネス、医療ビジネス、刑務所ビジネス・・・マネーの為なら何でもアリ・・ですね。

共産主義なのに中国もアメリカ型資本主義を追随していますね。

>末路は、過去の文明と同じく、文明の基盤の崩壊、それに続く虐げられたものによる反乱

過去の崩壊した文明との違いは、グローバルになり過ぎて No Way Out・・逃げ場無し・・ですね。

+  +++    +++++      +++++++

>「暴走する文明」

結構活用されていますね。表現の妙は、guyver1092さんと通ずるものがありますね。

2010/03/15 (Mon) 22:40
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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