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雑草の言葉

環境対策は功を奏しているのか?

2010/08/01
Economic Fascism 4
有史以来色々な環境問題はあったようですが、シビアな環境問題が短いスパンで次々に起こるようになったのは産業革命以降でしょう。産業革命以降、人間の産業活動に起因する様々な環境問題が次から次へと起こっています。そして、一つの問題が解決されたら次が起こる・・と言うよりも、それぞれの問題が未解決のままもっと深刻になっているのに、次の問題も起こってくる・・と言う感じです。
そして現在、新聞でもテレビでも毎日のように環境問題が取り上げられ、様々な対策が論じられ講じられています。しかし、次々に起こってくるシビアな環境問題のどれか一つでもしっかり解決したものが有ると言えましょうか?
昔の、日本ではいわゆる「公害」と呼ばれた頃のような局所的な問題が局所的に解決された例は色々ありますが、地球全体としては解決したわけではないでしょう。具体的に言いますと、水俣病の原因となった水俣湾の汚染は収まりましたが、汚染は世界中に拡散してしまいました。世界中で見てみると、海や湾の汚染は当時よりも遥かに深刻です。

グローバルな対策が功を奏した例…と言えば、オゾン層破壊対策が挙げられるでしょう。世界で協力して、オゾン層を破壊するフロンを全廃して、代替フロンに変えた・・・・と言う例です。しかしこれも眉唾です。例えば代替フロン〔ハイドロフルオロカーボン(HFC)など〕は、温室効果ガスとしては一分子当たり二酸化炭素の数百倍以上です・・地球温暖化防止…と言うのなら代替フロンは使うべきでは無いでしょう。(・・・個人的にはオゾン層破壊が本当であれば、地球温暖化よりも深刻な問題だと考えますが・・)。それに代替フロンはフロンガスより遥かに有毒です。代替フロンを使うことは、生態系破壊の有毒ガスを発生させていると言うことになりましょう。・・・どうして、この代替フロンは急速に広まったかと考えると・・・それは世界の人々の環境意識の向上だけでは決してありません。代替フロンを作っていたアメリカやイギリスの会社の戦略とも言われています。いまだにオゾン層破壊の問題も解決していないし(・・そもそもそんな問題は無かった…と言う科学者もいますが・・。)更なる問題を引き起こしたという意味で、代替フロンによるオゾン層破壊対策も逆効果かも知れません。功を奏した素晴らしい例とは言い切れません。本当にオゾン層が破壊されていてかつ、かつて言われていたように(・・現在でも否定されていませんが・・)オゾン層破壊によってかなり深刻な問題が起こるのならば、有毒で、その影響のはっきり分からない代替フロンを使うことよりも、フロンを使っていた産業を止めて然るべきでしょう。人類を含めた地上の生物の生存環境の危機のわけですから・・・生態系に致命的な悪影響を及ぼす放射能や塩素系化合物をどんどん排出して環境対策がしっかりなされている筈が御座いません。

そう、環境問題対策は、掛け声と予算ばかり大きくなったけれどもしっかり対策が効を奏した問題は殆ど無いように感じます。

 何故このように環境対策が功を奏しないばかりか、もっと環境問題をシビアにするのか?その理由は、幾つか考えられます。

先ず間違った科学技術盲信があるでしょう。いつか科学の力で解決出来る・・・とばかり、有害物質を規制せずに、発生した有害物質を処理することに心血を注いだり、開発で自然が破壊されても、その同じ開発で自然をコントロール出来ると言う輩が沢山います。・・・軽率過ぎる発想、若しくはただの詭弁です・・。その最悪の例が原発です。放射能は時間のみの関数で減少する事は物理の厳然たる事実です。物理的に処理して放射能を無くすことは不可能です。だから、対策は放射能を作らないこと・・・原発を行わない事以外に無いのです。それを、原発を見切り発車して、放射性廃棄物が次々に発生してから消去する方法を考える・・・という無茶苦茶な方法論が実行されてきました。科学的に考えても愚かと言うべきでしょう。
原発ほど酷くないにしても、他の環境対策も似たり寄ったりです。工業的に排出してしまった汚染物質を取り除くことは、汚染物質を排出、拡散する事よりも何倍もの労力が必要です。どの段階で汚染物質を取り除けば被害が少ないか・・・まで検討するべきでしょう…そうすれば始めから汚染物質を出さない事が最良の方法である事がわかりますし、その結果を厳粛に受けとめるべきでしょう。それが本当の科学的発想法と言うものでしょう。

次に経済優先策です。環境対策に対する最大の障害は経済成長優先主義でしょう。現代社会で「エコ」と呼ばれているものは、「ecology」の仮面をかぶった「economy」です。本当に環境破壊を防ぐ対策であれば、その環境対策が商売になって、それで儲けても然るべきだと思いますが、残念ながら、現在の環境対策は先ず「economy」ありきです。「環境保護」に名を借りた金儲けばかりが巷に溢れています。そして、環境利権構造が出来上がっています。環境問題の解決を二の次にしか考えていないような人達が「エコ」を売り物にして儲けようとしています。だから大げさ過ぎて中味の酷い逆効果の環境対策が為されて自然は破壊されています。沢の流れにU字溝を入れて、環境整備だなんてのたまっている馬鹿で卑劣な行政の役人が国にも都道府県にも市町村にも沢山溢れています。

 そう、確実に功を奏する環境対策は何か・・・と問われれば、それはしっかりあるのです。「中止」です。「開発の中止」「環境汚染物質の製造中止」「経済成長の中止」です。それ以外の確実に有効な方法は思いつきません。・・・それ以外の現在の環境対策の大部分はまやかしと言わせて頂きましょう。まやかしの環境対策・・・実は経済対策を行っているから環境は悪化の一途を辿っているのです。現代は、その確実に「中止」して降りる事を早急に始めるべきときです。いつ生態系の大崩壊、文明の大崩壊が始まってもおかしくない状況なのですから・
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Comments 4

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団塊おやじの遺言

兆し・・

名古屋の帰りに果樹農家に寄って話を聴いてみた処
薬剤農法の限界が見えて来たそうです
農業の元締めによる肥料や農薬・資材の一律支配は
限界の様相です さも安全・安心の食料生産と言いつつ
内情は危険な薬剤を大量使用・・自然環境も狂い始めた
毒を法律で認定し散々、使わせお手上げの状態です
今農家が疑問を持ち始め 此の侭では先行き経営が
成り立たない事態 農薬・殺虫剤はホームセンターで
子供でも買える時代 これらの薬剤を使用すると
次々に新たな病気が発生している事に気付かない

薬で何とか出来ると言う愚かな考えが蔓延し
無農薬でやると村八分に遭う今の状況は一体・・

様々な生き物がいなければ我々も生きて行けない
東京では街中の害虫への薬剤の散布は禁止された
  これを世界に広めるべき
しかしホームセンターの棚に並ぶ毒類は今も大量に有る
環境に良い事への人の考え方はさっぱり進まない 
ゴミの分別やマイ箸・マイ袋の一歩先へ・・
 

2010/08/02 (Mon) 07:05

雑草Z

Re:兆し・・

農家の実際の現場のお話は貴重ですね。

>薬剤農法の限界が見えて来た
>毒を法律で認定し、散々使わせお手上げの状態

農薬など、はじめはその効き方の顕著さに喜ぶのでしょうが、害虫などにも耐性が出来、段々効かなくなり、天敵もいなくなって更に強い農薬・・・となるのでしょうね。

>農業の元締めによる肥料や農薬・資材の一律支配は 限界の様相

いい傾向でしょうね。アメリカなどの農薬会社は元々戦争中の化学兵器会社でしたから、戦争で稼いで大きくなった会社が生き残り、更に大きくなる為に害虫の危機を煽って、国や自治体と癒着して、農薬を沢山使わせた・・・などと言う事があるのでしょうね。

>無農薬でやると村八分に遭う今の状況は一体・・

本当にこれは酷い状態ですね。無農薬でやると虫が増えて、他の農家にも虫が移る・・・と言う事ばかり言われますが、逆に農薬を川や空気中に拡散させる方がよっぽど酷いと思います。
でも、無農薬でやる人はまた増え始めたようです。・・・まだまだ少ないですが・・・

>東京では街中の害虫への薬剤の散布は禁止された これを世界に広めるべき

東京で・・・そうですか!そうですね。先ずは日本国内で早急に浸透させていくべきですね。

>しかしホームセンターの棚に並ぶ毒類は今も大量に有る

そうですね。私も最近ホームセンターの園芸コーナーを見るようになって、殺虫剤、除草剤の類の農薬がお手軽に沢山売られていて吃驚しました。・・・洗脳ですね。

>ゴミの分別やマイ箸・マイ袋の一歩先へ・・

おお、全く以てその通りですね!。マイ箸、マイ袋は当然の事ですが、そんな取り組みだけでは地球環境は取り戻せないくらいシビアな状態ですね。これからは、自然環境に良くない物はしっかり規制していくべきでしょう。

2010/08/02 (Mon) 20:01

guyver1092

破滅の前兆

 次々と環境問題が起こるということは、文明崩壊の前兆と考えますが、いったいどれくらいの人が不安に思っているのでしょうか。
 過去の歴史から欲望に惑わされず現状を認識すれば結論は一つでしょうに。

2010/08/04 (Wed) 00:00

雑草Z

>現状を認識すれば結論は一つ

 そうですね。産業革命以降の環境破壊は、その規模が段々大きくグローバルまで膨らんできましたね。それは、guyver1092 さんのおっしゃるように 文明崩壊の前兆 と捉えるべきでしょうね。
 しっかり理性で考えれば、不安に思っている人も沢山いるでしょう。しかし、社会での自分の役割に捉われたりして(・・実際 職業なんて、社会に役立つわけでもないのですけどね・・)日々の雑事に追われたりしているのでしょう。若しくは、政府がやるべき事だから、自分の利益の事だけ考えよう・・・と。
 しかし、今の政府を見ても、目先の景気回復・・どうやって経済成長させるか・・ばかりに躍起になって破局へ向かってどんどん進んでいます。お話になりません。

>過去の歴史から欲望に惑わされず現状を認識すれば結論は一つ

なんですけどね。そのような考えがどんどん支持されなければなりませんね。 

2010/08/04 (Wed) 09:41
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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