雑草の言葉

ダムはムダ

2006/10/25
日本 1
件の友人から岩手県一関市周辺でのダム工事に対するメールが届いた。的を突いた分かりやすい内容だった。ダムについてはまだ載せていなかったので、そのままブログに載せていいか確認したところ、ラフな口調の語尾を”ですます調”に変えて、しっかり書き換えて(笑)送ってくれたので、そのままの形で載せさせて戴く。


・・・(ココカラ)・→
この間実家の一関に帰ったら胆沢ダム工事をPRする折込新聞が我が家にも入ってました。上質の紙を使って8ページ、かなりの金が掛かっています。ダムの
総事業費はおよそ2500億円!日本最大級の規模なのだそうです。

正直ダム計画の詳しいことはよく分かりませんが、例によって
意味不明の多目的ダム(別名無目的ダム)
のように感じます。PR紙によれば、目的に河川環境
の保全もあげているし、工事も環境保全に最大限務めるとあり、いいことづくめの自画自賛の内容。このへんにも何か住民感情を反対に向わせない意志がはっきり見えます。
プラスだけではなく、必ずあるはずのマイナスの部分もガラス張りでオープンにして、住民に判断を仰ぐのが正しいあり方だと思うのですが。

胆沢ダムの大きな目的である治水に関しては、下流最大水害地の一関平泉において、つい最近2700億円をかけて大規模遊水地(北上川が増水したときの水の誘導場所)が作られているはずなのですが。

さらに、水道水の供給についてもどうなのでしょう。すでに様々な自治体でダム建設のために「水道料金値上げ」の結果となっている現実があります。つまり、現実乖離の需給予測と供給計画の結果、自治体は実際に水が必要なくてもダムから「計画通り買い続けなければならない」のだそうです。これは先日NHKがレポートしていました。仙台市も七ヶ宿ダムができてから、全国的に見ても高い料金になっていると聞きました。果たして胆沢はどうなのでしょう。(調べたら過去の岩手日報に「年間5億円強の使わない水をダムから買う事になる」との予測がありました。)

推測ですが、農業用水供給も同じような現実があるのではないでしょうか。
 
・・・・←・(ココマデ)


「痛みを伴った改革」と言って、増税して、こんなムダで環境破壊のダム工事に税金を投入してることは許せない。多くの公共工事がこの調子である。作る必要のない、作ってはいけないものを作っているのだから増税の必要は全くない。減税も十分に出来る。
 今だにこんなにお気楽にダム工事をしている国は世界で日本だけである。河川とその周囲の環境破壊は目を覆いたくなるような悲惨さだ
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地下水

To ☘雑草Z☘さん 浚渫船

最近の警戒レベル5 『日本の夏、洪水の夏』
7月10日
鹿児島県薩摩町川内川
熊本県人吉市
7月8日
広島県三原市沼田東地区天井川
島根県松江市八雲町日吉地区、鳥取県吉成南町1丁目、2丁目
7月6日
島根県松江市八雲町日吉地区意宇川氾濫
7月3日
静岡県熱海市伊豆山地区土石流
7月2日
神奈川県平塚市金目川
またこの夏も犠牲者が出て、破壊が広がり、海洋ゴミが増えて、再生に多くのエネルギーが消費されます。
『増やそうダム、水力発電』
今日の歌いにくい歌。(^^;『あめ雨ふれ降れもっと降れ♪』
『地味だけど普段から浚渫船で川床を下げておかないとダメだわ』

2021/07/10 (Sat) 11:01
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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