崖を背にした三階建ての社
会津三十三観音の存在は、以前から知っていましたが、特に興味はありませんでした。
どちらかと言うと、日本古来の神を祀った、神社のほうが仏閣よりも好きでした。
昨年、会津三十三観音のパンフレットをお蕎麦屋さんで頂き、会津三十三観音巡りもやってみたいな・・と思うようになりましたが、そのパンフレットに、ひと際目を惹く魅力的な観音堂の写真がありました。第二十一番札所 左下り観音堂です。他の典型的な観音堂とはかなり違った雰囲気です。崖を背にして建ててあり、かなりな高床式に見えます。田舎の名もないような観音堂は小さい小屋くらいのものが沢山ありますが、この観音堂は結構大きいかも知れません。少なくとも高さはありそうです。その一方、この高床式の建物も、実は意外と小さいかも知れない・・とも感じました。・・写真からだけではわかりません。兎も角、会津三十三観音の中で一番行ってみたいところでした。
今年はまだ清水汲みも鎮守の森巡りもしていませんでしたが、雪解けの季節に原発震災が起こり、それ以来清水汲みにも神社等にも行く気になれないでいました。しかし、もうそろそろお参りと気分転換に行ってみようと思っていました。清水のほうは、ガイガーカウンターを購入してからと言う事で、平日の午後に休暇を取って左下り観音堂に行ってみました。

この立て看板が立っている場所から、1kmくらい山道を登った場所にあるようです。

現れた建物は、想像以上に高い建物で、三層(三階建て)になっていました。
登ってきた東側から観た観音堂 ↓ 高さ13mとの事

一階の床の下も十分に立って歩けそうです。

逆に西側から観たお堂↓

東側に戻って、三階部分に上る道を登ってきたところ。↓

三階建てであると良く分かります。↓

↓ この中に首無し観音像?

回廊の崖に面した暗い側(南側)から、東側を写す↓

回廊の崖に面した暗い側(南側)から、更に西側に進むと洞穴が!・・↓
建物と背中の崖で挟まれた部分の洞穴

この洞穴には、石に頭巾をかぶせたお地蔵さんが沢山!
この不思議魍魎感覚が堪らない!。

一番奥の首無し地蔵 ↓

その奥は断崖絶壁 ↓

北側に戻ると、京都、清水の舞台のような感じ



清水の舞台から、遠くの会津盆地を臨む。
このくらいまばらな家並みが、きっと適正な人口密度・・
これ以上の大都市は、持続不可能でしょう。

三階部分から、下へ降りる階段 ↓

降りて行くと、続けて一階に下りていける構造 ↓

一階部分から、更に床下(地階?)に降りて行ける↓

一階床下の地階部分 ↓
胎内くぐり・・・床下も十分に立って歩ける高さ!(3mくらいありそう。)

山の北側の県道から、左下り観音堂を臨む。3階部分のみ、見える。
・・上から16番目の、三階の清水の舞台から撮った写真
の真ん中あたりに見える下の建物付近の県道から撮影・・↓

期待を遥かに上回る素晴らしい観音堂でした。
三階の舞台で、遅い昼ごはんを食べたりして、小一時間以上はいましたが、
我々以外は誰も訪れて来ませんでした。
2011年6月30日 木曜日 午後 撮影
左下り観音の色々な側面を上手く撮影した写真を沢山載せているHPを見つけましたので、リンクしておきます。
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