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雑草の言葉

100年に1度の経済危機というまやかし

2020/06/17
Economic Fascism 4

 この度のコロナ禍による経済危機でも『百年に一度の経済危機』という言葉が使われ始めました。IMFとか各国首相も頻繁に使っています。(この言葉を使う連中は信用できません。)前回この言葉が使われたのが、2008年のアメリカ発のリーマンショックの頃からですから、それから十数年しか経っていません。


 当時私は、『百年に一度の経済危機』と言う表現には大きな違和感を覚えました。違和感と言うよりももっとはっきり『根拠のないもので間違った認識』と書かせて頂きました。 更に定量的な「予言」は信じないし自分でもする積もりのない私ですが、『百年に一度』と言う言葉を否定する為に『次にもっと大きな恐慌が、100年よりずっとずっと短いスパンで・・・数年以内・・・長くても20年も経つ前ににやってくるでしょう。』と書きました。【100年に一度の経済危機と言うナンセンス2009-02-09  そしてその通りになりました。これは経済理論から考えた結論ではなく(私にそんなことは出来ません。)現在の成長を前提とした経済システムが狂っているから簡単に予測出来たことです。


 「いや、今回はコロナ禍があったから特別だ、それでたまたま当たったからっていい気になるな!」って批判も来るでしょうが、その批判は、2011年の3.11の原発震災の時の『1000年に一度の大地震、大津波』だから、特別、対策をする必要がないと言った東電も安倍晋三も責任がない・・と言うのと似たような詭弁でしょう。そう言う諸々のリスクまで考慮しなければ本当のリスク管理とはいえません。それに、コロナ禍はきっかけであってそれが起こらなくても、リーマンショックを超える経済危機は起こった筈です。そう言えばまた、「いや、コロナ禍がなければこんな経済危機は起こらなかった」と言う方は沢山いると思いますので、再び私の大嫌いな予言(予想)をさせて戴きます。


 今回のコロナ禍が収束して、何年か後に経済が再び順調に成長を始めたとしても、更に大きな経済危機がやって来るでしょう。それも今世紀中に・・・といえば世紀末まで80年近くもありますから、2050年までにと言うことにして置きましょう。


 根拠は単純明快です。現代の成長(という名の膨張)を前提に構築された経済は、壊れてリセット(経済恐慌)されない限りは持続不可能で、壊れても環境負荷は元に戻らないので、どんどん限界が下がって行きます。そして、現在の経済危機は全く周期的な現象ではなく、成長の限界を超えた為に起こっている現象で崩れ落ちて行く途中だからです。これは、経済というバベルの塔が、高くなり過ぎてその高さを維持出来ない状態になったからの当然の結果です。大恐慌が起こらないようにする為の真の対策は、現代の成長を前提とした経済システムを止めて、成長しなくてもやっていける定常系のシステムを構築することです。【100年に一度?の経済危機・・】2008-11-15   でも述べています。



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Comments 4

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guyver1092

常識は疑わなければいけませんね

 有限の地球上で行う、経済成長が必須の経済システムは、地球の有限性により制限を受け、成長の余地が少なくなった現在、スクラップアンドビルドをしないことには、必要とする成長量が見込めないということなのでしょうね。そういえば、水野和夫氏も同様の趣旨の主張をされていましたね。
 一刻も早い方針転換をしないと、ハードランディングの衝撃がより大きくなってしまうのでしょうね。
 ハードランディングしないためには、今までの常識と考えていることをすべて疑ってかからなければいけませんね。

2020/06/19 (Fri) 23:45
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 常識は疑わなければいけませんね

成長の限界に達した世界で更に成長する為には、
>スクラップアンドビルド
って言葉が相応しいですね。成長が目的化されてしまった現代社会で、
その目的達成のためにスクラップしなければならないって本末転倒です。狂ってます。
現在、敢えてスクラップしなくても、成長させようとすれば自ら崩れ落ちてスクラップになってしまう状況です。
本文にも書いた通り、高くなり過ぎたバベルの塔はグランドゼロになるまで崩れ落ちてしまうのではないかと思います。
「経済成長が常識」って事が、狂気の現代の非常識だと考えます。
これもかなり以前にここの記事に書きましたが、私はソフトランディングはもう無理な状態まで達していると思います。
出来るだけハードランディングのレベルを下げる努力をすべきだと思います。
ハードランディングは、経済恐慌だけで無く、環境問題やエネルギー源の枯渇など、複合的崩壊としてやってくると予想してます。
恐ろしいとこです。21世紀中に起こると確信に近い予測をしています。
guyver1092さんは如何予測されますか?

ところで、
水野和夫氏の書物は私も持っていて、既に読んでいました。
一旦、このブログを休止する以前、数年前にguyver1092さんに教えて頂き、購入して読んだものと思われます。

2020/06/20 (Sat) 07:57

guyver1092

Re: Re: 常識は疑わなければいけませんね

 不愉快な予測になるので、あまり考えたくなかった予測ですが、考えなければ起こらないなどという、ばかげたことはあり得ませんので、文明崩壊の時期、発生確率は予測すべきですよね。
 ローマクラブ、NASAの研究等では、21世紀の半ばまでに起こるとの予想でした。私は、人類社会の必須資源の最も脆弱な資源の枯渇によりハードランディングは始まると考えています。私は最も脆弱な資源は水と考えています。水は一般的に更新性資源と言われていますが、現代の農業水の40%が化石水だそうです。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/122700501/
 このページの予測が本当であれば、2030年から相次いで化石水が枯渇するので、このころから人口を維持する農業生産は急減するのではないでしょうか。さらに言えば、シリア内戦の真の理由は、この国の地下水が枯渇したため、農民が大量に失職して都市に人口が流入したことによる社会不安だそうですので、すでに最初のドミノは倒れているのかもしれません。
 以上が私の予測です。

2020/06/21 (Sun) 22:21
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

>あまり考えたくなかった予測

文明崩壊の予測は、確かにあまり考えたく無い話題であり、
>考えなければ起こらないなどという、ばかげたこと
に逃避したくもなりますね。
人類は後のことを考えずに禁断の事項に手を出し過ぎました。強欲で愚か過ぎです。

さて、
>人類社会の必須資源の最も脆弱な資源の枯渇によりハードランディングは始まると考えています。
は、理性的な妥当な予測です。そして、

>最も脆弱な資源は水と考えています。
は、意外でしたが、なるほどと納得させられました。
これまでは私は水は汚染によってとんでも無い状況に追い込まれていると危惧していましたが、
仰るように、水は更新性資源と考えていましたので、枯渇はあまり考えて居ませんでした。
しかし確かに地下水の枯渇による食糧生産不足は非常に深刻ですね。
guyver1092 さんの予測は当たる確率が高そうです。
何にも優先させてハードランディングの衝撃を軽減する対策を一刻も早くすべきですね。
「水」に関して guyver1092 さんのご見解を広める必要性を痛感いたします。

2020/06/22 (Mon) 06:38
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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