雑草の言葉

農村の再生は困難ではない。

2021/01/23
農業 16
日本の農業・農村の衰退が問題になっていますが、農村の再生はそんなに難しいことでは無いと考えます。
先日、元農林水産副大臣の立憲民主党の篠原孝氏の講演をオンラインの講演会で見ました。私は特に立憲民主党支持というわけではありませんが、日本の農業・農村の再生についての講演だったので、申し込んで参加したのです。
 彼の話によると、日本の林業の衰退は農業よりも更に深刻との事ですが、それでもどちらも再生は非常に簡単であるとの事でした。
 山の木と農作物が高く売れるようにすれば良い・・・だけとの事です。1951年に丸太の、1964年に製材の海外からの輸入関税がゼロになって、日本の林業は衰退しました。関税を上げるなり林業に補助金を出すなりして木を売って十分な儲けがあるようにすれば良いとの事です。農業についても同様です。日本の農家は、同時に林業も営んでいることが多く、国内の材木と農業製品を十分な値段にすれば、再生するとの事でした。
 私も日本の農業の衰退は、食料を輸入してでも工業製品を輸出すると言う、軽率な政治的ミスリード、失敗であり、食料優先に考えれば、再生は困難では無いと考えていましたので、共感を覚えました。
 今までの日本は、工業製品の輸出にばかり力を入れてきましたが、それよりも独立国として大切なことは、第一次産業の保護、特に農業の保護でしょう。よく、日本の農業は国に過剰に保護されていると言われていますが、とんでも御座いません。ヨーロッパやアメリカの、国による農業保護の方がよっぽど手厚いのです。アメリカの農作物には多額の補助金が付いて、日本に輸入されてくるのです。私は、これはアメリカの食料戦略だけではなく、日本支配の戦略の一つであると考えています。つまり、日本の食料を抑え、言うことを聞かざるを得ない状況にしているのです。「加工貿易の工業立国日本!」などと踊らされているうちに、日本の食料供給がアメリカに抑えられてしまったのです。
 21世紀になってから(特にここ10年ほど)日本のさまざまな工業製品のアドバンテージも無くなって来ました。工業の復興をするなとは思いませんが、食料自給率の極端に低い日本は、先ずは自国での食料の安定供給が基本でしょう。食料自給率100%を目指して、農業従事者は手厚く保障するべきでしょう。農村で、都市圏並みの収入が得られれば、都会よりも住環境が良い農村を選ぶ人は増える事でしょう。
 アメリカのように大規模農業にする必要はなく、小規模な有機無農薬農業でも十分な収入が得られるようにするべきです。大規模農業は、今やアメリカくらいしか奨励している国はなく、ヨーロッパ各国などでは小規模の有機無農薬農業が奨励されています。機械や農薬、化学肥料を購入する経費を減らして、小農でも楽に生活出来るような保証をするべきでしょう。これで農村は衰退を免れると思います。
 専業農家が多くの国民の食料を供給するのもいいですが、兼業で、半農半○ という形で自給自足的農家もいいと思います。アメリカ型の大規模農業を目指すべきでは無いでしょう。

 昨年は、コロナ禍で、人口の首都圏への流入は収まり、地方への流出が始まりました。これからどんどん農村への人口流入は増えてくると推測します。

 隣町で有機無農薬農業をされている私が親しくしている方は、小さな農業法人を作りました。経営者の彼の下の従業員は、20代の若者二人だけです。地元出身者では無く都会出身です。そこは特に大規模農家ではありませんが、従業員二人雇っても十分にやっていけるようです。彼の家に行く度に実感することが2つあります。
 1つ目は、農業に魅力を感じる若者が増えてきているという事です。経済的にもゆとりのある生活が可能ならば、就農したいと考えている若者はたくさんいる事でしょう。(「農業女子」も増えてきています。)
 2つ目は、有機無農薬農業は十分に成り立つという事です。闇雲にやれば失敗するかも知れませんが、ノウハウを学んで、その土地にあった方法を見つけられればできると言う事です。
 農薬と化学肥料、大型機械を用いた農業ではなく、小規模な有機無農薬農業でも、補助金無しでもやっていけるという事がわかりました。(逆に言えば、日本の農業は農薬・化学肥料・農業機械に経費をかけ過ぎなのです。)

 楽観的と言われるかもしれませんが、これからの日本の農業には希望を持てると考えています。特に小規模有機無農薬農業に期待しております。
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Comments 16

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爽風上々

食の終焉

最近、ポール・ロバーツという人の「食の終焉」という本を読みました。
現在の食糧生産と食品工業、流通はグローバル化により大規模企業の手に落ちているのですが、それを破壊するような現象の兆候はいくつもあり、それが現実化すれば世界的な食料供給の破壊につながるかもしれません。
その時のため?に生産性は落ちても自国内でできるだけの農業生産の方法を維持しておくというのは危機管理のためにも必要なことです。
特に山間地の農業などはほとんど放棄されつつありますが、そういったところでの生産維持のためならば当然採算は度外視して政府からの補助を注ぎ込んででも価値はあるのではないでしょうか。
何も、儲け主義の農業法人などを興すだけが手段ではないと思います。

2021/01/24 (Sun) 07:39
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 食の終焉

爽風上々さん
> 生産性は落ちても自国内でできるだけの農業生産の方法を維持しておくというのは危機管理のためにも必要なことです。

はい、大抵の国、特に先進国と自認している国では、農業はしっかり保護していて、食料自給率も100%以上か、それに近い数字を維持しています。それに対して日本(韓国なども)は、食に対する危機管理意識が薄すぎます。食料を海外に頼るなんて事がどれだけ不安定なことかがわからないのでしょうか?

確認ですが、
ポール・ロバーツという人の「食の終焉」という本の趣旨は、
大規模企業の手に落ちている食の巨大なサプライチェーンは、脆弱なシステムで(勿論、持続可能なシステムの筈もなく)破綻の危機にあり、食糧危機がやってくるであろうといった事でしょうか?
そう言った内容であれば、私も憂えている部分で、共感するものですので、是非読んでみたいと思います。
やっぱりこれからは、有機無農薬採種の小農に希望があると考えています。

2021/01/24 (Sun) 10:52

爽風上々

ポール・ロバーツ

ロバーツ氏の「食の終焉」という本はおおむねそういった主題なのですが、現状の分析と紹介が非常に多く、その状況を知りたいということであれば良いのですが、これからどうすればよいかということを知る(ヒントだけでも得る)ということは少し物足りないかもしれません。

なにしろ相当分厚いハードカバーで、値段も高そうですので、もしもお近くの公立図書館などであるようでしたらおすすめですが。

2021/01/24 (Sun) 11:12
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: ポール・ロバーツ

爽風上々さん
> 現状の分析と紹介が非常に多く、その状況を知りたいということであれば良いのですが、

基本的には現状を詳しく知り、対策は自分で考えればいいので有用な本かと思います。ただ、

> (ヒントだけでも得る)ということは少し物足りないかもしれません。

という事ですので、確かに不足する部分があるやも知れません。
アドバイスに従いまして、先ずは図書館等で確認してみたいと思います。アドバイス有難う御座いました。

2021/01/24 (Sun) 13:25

爽風上々

農業への政府援助

これは「食の終焉」にも書かれていたことですが、アメリカを始め多くの国での農業への政府援助は多額であり、それによって貿易戦争を制している面が強いということです。
そのような農業政策も、その土台となる農業生産力が危機を迎える状況では崩壊しかねないというのがその主張でした。
しかし、この「農業支援策」を考えた場合、貿易戦争対策だけではないものがあります。
もちろん、日本のこれまでの「農家支援策」(農業ではなく農家であるというところが明白にその本質を表しますが)では輸出対策などはまったく関係なし、ただ農家に金を流し込んで票を稼ぐだけだったわけですが、これを逆に使うわけです。

私の考えている方策、これは現存の農家だけを相手にはしません。
都会からの農業志望者を大量に送り込む「現代の屯田兵」です。
もちろん「農業」としての成功ははるか彼方でしょうが、国の安全を守る意味では考える価値はあるような気がします。

2021/01/26 (Tue) 08:32
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 農業への政府援助

爽風上々さん
>「農業支援策」を考えた場合、貿易戦争対策だけではない
私は食の貿易戦争自体はあまり重要視しておりません。それによって日本の農業自体が衰退しなければそれでいいと考えています。確かに輸入農作物が安くて、日本の離農者が多いこれまでの状況は改善すべきだと思います。しかし、日本の農業製品を海外輸出する必要は無く、国内の需要を満たせればそれで十分と考えています。本文にも書きましたが、食料自給率を高め、輸入に頼らずとも国内生産だけで食料が足りる・・・食料自給率が100%に近ければ問題ないと考えています。だからこそ、自分の食べる分くらいしか生産しない半農半○の兼業の小農も増えるべきだと考えています。

>都会からの農業志望者を大量に送り込む「現代の屯田兵」です。
就農者は増えるべきだと思います。そして、本文に書いたように、経済的に満たされるならば、就農希望者は沢山いると思います。
「現代の屯田兵」とは、どのようなイメージなのでしょう?極端ですが、農村へ「屯田兵」を「送り込む」と言う表現は、中国の文化大革命とか、カンボジアのポルポト政権とか強制労働を想起してしまいました(笑)。勿論、爽風上々さんも強制労働は意味していないでしょうけれど(笑)
>「農業」としての成功ははるか彼方でしょうが、
何故遥か彼方でしょうか?私は農政がまともで、就農者が適切な指導を受ければ、しっかり農業生産が出来るようになるまでそんなに長く掛からないと思います。今回の記事の主題のように、農村・農業の再生は難しくはなく、かつそれほど時間を要しないと考えます。

2021/01/26 (Tue) 19:49

guyver1092

植物の生産力

 とある本で、中世の初穂料等の利率について書かれていたのを思い出しました。利率はなんと、3割以上だったそうです。当時の植物の生産力からすると、当然の感覚だったそうです。現代は当時より知識が増えており、農業機械、農薬等で搾取されない限りは、当時より生産力は多いと思われるので、この余剰を農村の再生に回すことができれば、簡単に再生できそうですね。
 ただし、現在の政府は、農業を搾取して工業につぎ込むことを国家の方針としているので、これを何とかしない限りは再生は遠いですね。

2021/01/26 (Tue) 21:14
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 植物の生産力

guyver1092さん
知識不足で
> 初穂料等
のシステムがよく分からないので、その利率が3割以上という意味と合わせて簡単に教えていただけますか?

> 現在の政府は、農業を搾取して工業につぎ込むことを国家の方針としているので、これを何とかしない限りは再生は遠いですね。

ここはおっしゃる通りです。本文にも書きましたとおり、「工業立国日本!」などと謳って、農業を二の次に扱う日本は、かなり危機管理能力のないマズイ国だと思います。農業人口が減れば減るほど、危機意識が高まるはずなのに、有権者が減って、農家の票が重く無くなった政治家たちは、更に農家を蔑ろにしています。政治家の劣化はかなり酷いものです。農業再生には、先ず政治家をなんとかしなくてはなりませんね。

2021/01/26 (Tue) 22:48

爽風上々

言葉足らずですみません

思いつくまま書き込みますので説明不足の言葉足らずが続出ですみません。

貿易戦争とは、日本の農産物を輸出することを競うという意味ではなく、海外からの安価な農産物輸入との競争にさらされるという意味です。
したがって、日本の市場での価格競争で敗けて敗退ということは避けたいということです。

屯田兵というものイメージがちょっと悪かったでしょうか。
もちろん明治初期の北海道開拓の先兵ですが、現代では過疎化が進み人もいなくなって放棄農地ばかりの地域に入る人を募集してさらに補助金をつけてでも推進すべきと考えます。

「農業の成功」というのは、ここでは営利産業としての成功という意味で使いました。
したがって、利益を上げる以外の多くの利点を考えれば成功と言えても、金を稼ぐことはできないかもという感覚です。
そこを追求してしまうとここでの本来の目的、すなわち人口分散でリスクを下げ、食糧供給も増やすということがおろそかになる危険性があります。

2021/01/27 (Wed) 11:21
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 言葉足らずですみません

爽風上々さん
こちらこそ、上々さんの意図するところは大体分かったのに、バイアスの掛かった書き方になってしまってすみませんでした。

> 日本の市場での価格競争で敗けて敗退ということは避けたいということです。
国内の価格競争で負けても、農業が残れば大丈夫と言う意味で書きましたが、市場で負ければ農業は衰退しますね。

> 現代では過疎化が進み人もいなくなって放棄農地ばかりの地域に入る人を募集してさらに補助金をつけてでも推進すべきと考えます。
その通りだと思います。海外から入る農作物をしっかり規制すれば、自ずと農業従事者は増えるでしょうね。

> そこを追求してしまうとここでの本来の目的、すなわち人口分散でリスクを下げ、食糧供給も増やすということがおろそかになる危険性があります。
確かにここは難しいところかも知れません。やはり食に関しては、市場に任せるのではなく、ある程度国でコントロールして、農業従事者が安心して農業を続けられるようにしなければなりませんね。

2021/01/27 (Wed) 20:07

guyver1092

中世の初穂料

 わかりにくい書き方をしてすみません。中世に寺院等に寄進された籾の運用として、農民に貸し出され、神へのお礼として借りた種籾に利息分をつけて倉に返されたものを初穂料等として書かれていたそのままを書いてしまいました。現在の初穂料の起源は、当時の借りた種籾に対する利息分の籾だったそうです。
 検索して、本の記述と同様のページを見つけたので張り付けておきます。

http://xn--hdks6944arw3b.com/10.html

2021/01/27 (Wed) 21:31
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 中世の初穂料

guyver1092 さん

 ご紹介のページ読ませていただきました。このページにもありますように、お米の種籾は100倍以上になります。借りた種籾は種籾で返すのでしょうから、3割の初穂料等は全く高利とは考えられませんね。
>当時の植物の生産力からすると、当然の感覚だった
と思います。
 現代のサラ金の利息よりは少し多めですが、ヤミ金融と比べれば、全然暴利でもないですしね。
>現代は当時より知識が増えており、農業機械、農薬等で搾取されない限りは、当時より生産力は多いと思われるので、
 現在、この、農業機械、農薬等で搾取される部分はかなり大きいと思います。下手すれば赤字になるでしょう。
しかし、
>余剰を農村の再生に回すことができれば、簡単に再生できそう
拡大再生産は、定常社会とすれば好ましくないですが、現在の日本の農村再生の為には必要なことだと思います。

2021/01/27 (Wed) 23:43

団塊親爺の遺言

種と苗つくりは半作

 今の各個人農家の知識と実力は・・

それ等を指導統括する組織の無知・無能さ 

そして消費者の私たちは 羊の群れなのか・・

実は 苗つくりで 健苗と云う苗を造れる者は余り居ない

温室で暖かくして水を適量やれば 種は発芽します

心配の余り 過剰な栄養や病気の心配に薬剤投入

温室育ちの 甘やかされた子苗たちは自然界に放り出され

元気に生きて往けるのかと云う事です この様なひ弱な

苗たちは 抵抗力や免疫も少なく 殆んどが病害虫や

ウィルスたちに遣られます 此れは自然界では弱いものは

残さない自然の摂理で 今の農家は知る者は少ないのです

農業の出発点で在る 元気で健全な苗つくりが出来なければ

専門農家とは云えないのです 御用学者の指導者もしかり

種子もその地域や風土に合うものを無理なく栽培する

今の農業経営の経費は昔と比べ膨大です 一度でも病害虫が

発生すれば農家は惜しみなく農薬散布です 利潤は僅かか

こんな経営に先は無いのです

昔からの農業の言い伝え 苗つくりは半作 これ等の

自然界で生き残れる 苗つくりの技術を持たなければ

農家とは云えません これからは食糧争奪の時代が来るかも

しれません 縄文からの日本の文化や技術を継承し日本独自

の研究こそ必要ではと想う者です

17年間 自分で試し 様々な病害虫に打ち克つ無農薬を確信

病害虫なんかこの世界には居ないと言う人も居ましたね

病害虫は弱い不健全なものたちの掃除屋ですね

ネットやデジタルに弱い爺ですが 今後とも宜しくお願い致します。  

2021/02/15 (Mon) 10:43
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 種と苗つくりは半作

団塊親爺の遺言

長いコメント有難う御座います。
農家でもしっかり研究して頑張っている人もいるんですが、農協の指導の元、農薬ばかり撒いている農家は危ないですね。
年間のうちいつどの農薬をどのくらい撒くなんて書かれた「防除暦」なるものを配っている農協や農薬会社もありますね。

>それ等を指導統括する組織の無知・無能さ

しっかり研究している農業試験場とかもあるのですが、農薬会社や農機具会社の利権が絡みますからね。

>種子もその地域や風土に合うものを無理なく栽培する

F1では無く、昔のように固定在来種に戻れば良いですね。自分で種取り出来るし、食糧危機に強いはずです。

>今の農業経営の経費は昔と比べ膨大です

農家に寄生している人が多過ぎますね。農家を指導しているようで、農家から搾取している方が沢山います。

>これからは食糧争奪の時代が来るかもしれません

今の日本は、争奪戦に負ける可能性が高いと思います。だからこそ、自給自足出来るようになるべきでしょう。
日本の農業行政は酷過ぎます。
 

2021/02/15 (Mon) 21:32

地下水

☘雑草Z☘さんへ 道路や宅地

 私の故郷はもう帰って来ません。道路ができて宅地が増えたからです。隣町にかけては水田が工業地帯になりつつあります。私の店の前は交通量が多く、騒音と排気ガスが気になります。元の家に引っ込んで静かに暮らしたいのですが、家業があり仕事がありますので、仕事の無い暮らしも出来ないと思います。
 山地や農地を潰して、道路ができたらもうダメです。更に、山地や農地を潰す、宅地政策や工業地帯の政策が進みます。
 もう騒音と排ガスの中で生活し、余生も過ごすしかないのかなと思います。
 内の御墓の横に、『うさぎ追いし彼の山 ・・・ 忘れ難き故郷』と彫った御墓ができました。皆んな死ぬまで思う事は同じなのに、生活の為と思って、町を市にして行くのです、待ちを死にして逝くのです。

2021/06/03 (Thu) 19:01
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 道路や宅地

地下水さん

 確かに道路や宅地になれば、農業の再生は難しいですね。(道路のコンクリートを剥がしたり、宅地を整備して畑にした例はありますが・・)
 日本の道路はもう十分に有り過ぎです。田舎では、1日あたり殆ど車が通らない広い舗装した道路(林道や農道)が沢山あります。それでも、自治体はゼネコンに忖度して(癒着?)新たな道路を作っています。
 宅地開発に関しては記事【新たな宅地造成は禁止にすべし!】のコメント欄で、意見が一致したところです。(宅地拡大禁止法)

この記事は、耕作放棄地や農家の所得の低さに関して 【農村の再生は困難ではない。】 と書いたのですが、農地が無くなれば元も子も無いですね。だから『農地保護法』も必要ですね。似た法律はあるようですが、「抜け道」で農地の転用も沢山行われています。

>町を市にして行くのです、待ちを死にして逝くのです。

とっても上手い!・・・って言ってる場合じゃないですね。辛いです。(でも上手いです。)

2021/06/03 (Thu) 19:46
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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