雑草の言葉

シルバー人財の除草作業

2021/06/23
一寸日常生活 11
 近く(家から500mほど)の親しくしている家で、趣味でキウイ棚を鉄パイプで立派に作ってもらったけれど、体力が無くて、面倒になったのか、長い年月放置しているキウイ棚がありました。
 そこを、15年くらい前から私が借りて、引き継いでキウイフルーツを作っています。

シルバー除草 キウイ棚

 5年ほど前に、シルバー人財の方がキウイ棚の下まで除草して、地面から新しく伸びてきたキウイの芽、蔓も切り取ってしまいました。
 それ以来私が除草するからシルバーの人は頼まないでくれとその土地の主に頼んでおいたのですが、私も面倒で、キウイ棚の下しか除草しませんでした。キウイ棚の周りは、雑草と雑木が伸び放題でした。

 その家から先日、シルバー人財にキウイ棚の辺りまで除草して貰うと連絡が入りました。
 また、新しいキウイの蔓や、キウイ棚の周辺に植えている食用鬼灯まで刈り取られるのはまっぴらだと思い、その当日、6月13日の日曜日に私も行って、除草作業も少し手伝いつつ、キウイや食用鬼灯を抜かれないように見守ろうと考えました。
 ちょうどキウイの花が咲き終わって小さな実が付き始めた時期でもあったので、摘花(間引き)も出来ました。

 朝の8時からと言うことでしたので、数分前に行って見たら、もう除草作業は始まっていました。3人のご婦人が小さな鎌で要領よく丁寧に、キウイ棚の横の空き地を除草していました。

 刈り取った雑草は、町指定のビニール製のゴミ袋に入れていていました。ご挨拶してから、
「刈り取った雑草はキウイの堆肥にしますので、ゴミ袋に入れなくていいです。私がキウイ棚の下に敷きます。」
と、言いました。雑草などの草をゴミ袋に入れて出す人の感性を疑っている私ですが、シルバー人財の方々も、雑草をゴミ袋に入れて平気で出そうとしていることには少し残念でした。彼女達が悪いと言うよりも行政の指導が良くないのだと思います。日本人はお上の指導に従順な方が多いのです。
 シルバーの人たちは、キウイ棚とは離れた場所の植え込みなどの除草を数日前にやって、その雑草を入れたゴミ袋は他の場所に沢山置いてありました。それを私が袋から出して、キウイ棚の下に敷きました。「撒く」と言うよりも「敷く」と言う表現が当てはまるくらい除草した草が沢山あって、厚く敷けました。

 昨年までは、堆肥が全然足りなくて、阿賀川の堤防の除草で出た大きな雑草の塊(家畜の餌のように円柱状に巻いたもの・・)を堤防から頂いてきて、敷いていましたが、運ぶ時に車の中に枯草が散乱して大変でした。今年からこの刈り取った沢山の雑草を使えば車で運ぶ必要は無くなると思いました。これだけでも大きな収穫です。本日除草作業に顔を出した甲斐があったと言うものです。
 シルバーの方々から、「草をこぼさないようにしっかり運んで頂戴。溢れると面倒だから、袋に入れる前に運ばないで頂戴な。」と、注意されました。彼女達はお互いに身近な世間話をしながら楽しそうに作業をしていました。
 2時間くらい作業した後の休憩の時には、私までお菓子やジュースを頂いたので、それからまた2時間くらいした作業の終わりの頃には私もアイスクリームを買ってきてみんなで食べました。

シルバー除草2人

 お聞きしたら、シルバー人財に登録出来るのは60歳からで、3人のご婦人の中で取りまとめていたリーダーの方は、この家の除草は20年前からやっているとのことですから、80歳を超えていることになります。
 介護施設に入っている私の母も、以前はよく庭の草取りはしてましたが、80歳の頃は、健康のために散歩に出かけることが主で、もう除草はしていなかった記憶です。
 それに比べてシルバー人財の彼女達は精力的です。私ならば見逃してしまうような小さな雑草も、生えてきた硬い雑木も鎌でしっかり取っていました。・・・小さめで使い易そうな鎌だったので、聞いてみたら「稲刈り鎌」だそうです。稲刈り鎌ってもっと大きくて長いイメージでしたが、意外に小さいモノでした。自前の鎌で、草を刈り過ぎて切れなくなるので、作業した日は家で砥石で研いでいるそうです。プロ意識の高い人たちです。職人だなあ・・と感じました。
 昼前に除草作業を終えました。4時間ほどで、3人で、草は生い茂っていましたが70㎡くらいの、それほど広くは無い土地の草取りをしたのですから、やはり除草作業は大変です。私のやり切れる範囲外です。この方々の除草作業には、大いにプロ意識とその技術を感じました。
 「私の母はもう少し歳が上だと思いますが、もう介護施設に入っています。こんなに元気で働いているのは凄いです。」
 と言ったら
「介護施設に入る為には、もっと働かなければならない。草刈りしている間に死んでしまうかもしれない。」と、半分冗談めかして話されていました。こんなに働いている人たちが介護施設に入れない日本社会の現状、社会福祉制度に疑問を感じた反面、彼女達はこうやって元気に働いて、お孫さんにお小遣いをあげたりしている方が幸せなのだろう・・とも思いました。
シルバー除草作業3人

 午後には農家の畑の除草作業に行くと言ってた方もいたので驚きです。私は1日2、3時間以上草取りをした事なんてありません。若い人でも終日除草作業なんて、なかなか出来るものでは無いでしょう。彼女達は一週間に5日前後働いているそうです。大抵、午前も午後もやってるとの事ですから終日草取りをしているのです。働き盛りの人たちの労働時間と変わりありません。寧ろ肉体の労働量は彼女達の方が平均よりも遥かに上でしょう。 
 キウイの蔓や作物の苗を傷められないように見張りに行った除草作業でしたが、エネルギッシュなシルバー人財の方々と交流でき、色々学べた有意義なひと時でした。
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Comments 11

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まーまま

ほのぼのしました

シルバー人材さんとのふれあい、ほのぼのして良かったです。彼女たちの元気にあやかりたいものです。
そして除草した雑草のパワーがキウィの栄養となるのですね。いいサイクルですね。

2021/06/25 (Fri) 19:36
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: ほのぼのしました

まーままさん

シルバー人材の方々は素晴らしいと思いました。個人差もあるんでしょうけれど、いらっしゃった方はみんな熱心で請け負った仕事に対する責任感と熱心さに脱帽です。
 午前中、休憩時間を除いても正味3時間は除草したのだから元気です。そして大抵午後も正味3時間くらいはやるようです。体力も凄いなと思いました。

>そして除草した雑草のパワーがキウィの栄養となるのですね。

 はい、それはそうですが、土地から収奪するので(・・キウイフルーツを採って、食べてしまうので・・)キウイ棚の下の土地だけの刈り草だけでは間に合わず、その何倍かの土地の雑草が必要です。雑草には炭水化物やタンパク質のC,H,O,N はもちろんの事、金属元素、P,K,Ca,Mg なども入っているので他の肥料の投入は必要無いのが素晴らしいところです。・・・と、言いつつ、土地の酸性度を下げる為と、不足元素のK、Cαを補うために炭(K)とチョークの粉(Cα)、それから完全栄養の米糠と有機無農薬農家が作ったおすすめの堆肥を頂いいてきて敷いています。・・・刈り草以外は必要無いかも知れません。経験で知ったのですが、刈り草は作物にとって完全栄養になると思います。やり過ぎに注意する必要もないようです。・・と、言うかキウイは堆肥を沢山やると甘く美味しくなります。土がフカフカで山の土の匂いになります。
 以前は鶏糞やバーク堆肥も入れていましたが、必要ないとの結論に達しました。間引きしても小さめなキウイですが、何百個って採れて何軒かにお裾分けします。昨年はこの土地の主を含めて7件くらいにお裾分けしました。

2021/06/26 (Sat) 07:54

地下水

To ☘雑草Z☘さん Re:Re:ほのぼのしました

 雑草マルチングが一番良いですね。近年人工農法で土壌崩壊が叫ばれていますが、土壌再生が起きる雑草マルチングと、不耕起草刈り農法に一部転換が始まっているそうです。
 夏は大変ですね。太陽は特大の水爆ですから、放射光が大変です。夏は夜月の頃は更なりという様に、平安時代に考え方を戻すと、役所のシルバーの人材も日の出前にシフトできるとましになるでしょうけど、カントの正確な時間を強調し過ぎた現代社会ではダメでしょうね。
 日の出の頃に水田を散歩すると比較的涼しく、カモがスイスイ泳いで水面の草取りをしています。ツバメもヒュンヒュン飛んで蚊や虫取りをしています。ギンヤンマも、カエルも元気ですね。

2021/06/26 (Sat) 11:09
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re:Re:Re:ほのぼのしました

地下水 さん

> 雑草マルチングが一番良いですね。

その通りです。前の記事【マルチ】2021/05/17  https://zassou322006.blog.fc2.com/blog-entry-913.html
でも書いたように使い捨てのプラスチック製(ポリエチレン)のマルチは使うべきではないと思います。私の家庭菜園は、有機マルチ(草、落ち葉、藁、米の籾殻・・)しか使いません・・と言うか、ほとんど雑草マルチです。
雑草マルチは堆肥にもなり(と言うよりもそもそもそれが一番の目的です。)敷きっぱなしでいいのが最高です。

>近年人工農法で土壌崩壊が叫ばれていますが、土壌再生が起きる雑草マルチングと、不耕起草刈り農法に一部転換が始まっているそうです。

科学技術はメリット・デメリットを確認する前にどんどん使って失敗ばかりしていますね。結局、ある程度昔の農業に戻ることになるんでしょう。

> 役所のシルバーの人材も日の出前にシフトできるとましになるでしょうけど、

当方のシルバー人材センターは公益社団法人で、独立した組織のようです。作業するメンバーが同意すれば、朝の6時前からはじめて、早く終わることも出来るようです。

2021/06/26 (Sat) 21:22

地下水

To ☘雑草Z☘さん Re:Re:Re:Re:ほのぼのしました

 少し違うのですよ。大型の農業機械を使って、高速で表面の雑草のみを刈って、そのまま撒いて雑草マルチングにして行くのです。表面の土の中にミミズや雑草が作ってくれたスポンジ構造があるので、その表土構造を壊すと土壌崩壊の原因になるのでそれは避けて、やはり大規模機械で表面の雑草だけ刈って、そのままマルチングに使うのです。日中の草刈労働は酷いですから、農作業者には冷房の効いた遮光のある安全な大規模機械を運転してもらい、効率的に農作業を行うのです。そして八郎潟のコンバインの様にGPSと結んで自動運転になるのです。

2021/06/27 (Sun) 02:14
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: To ☘雑草Z☘さん Re:Re:Re:Re:ほのぼのしました

地下水 さんのおっしゃる事にも一理あります。
マルチに関してはその方向に向かうことは、現状よりは遥かに良いでしょう。

ただ、ここの記事、特にまーままさんのコメントとはあまり関係ない内容なので
>Re:Re:ほのぼのしました
のようなタイトルの付け方は止めて頂けますか。

2021/06/27 (Sun) 09:13

まーまま

地下水さんの風景

地下水さんの“日の出の頃に...”の風景いいですね。
小さい頃住んでいた家の周りは当時水田が多くてカエルの鳴き声がうるさかったのに気付くと農薬や減反→住宅でシーンとなっちゃったので、なんか懐かしい感じがしました。

2021/06/28 (Mon) 19:43

guyver1092

雑草

 以前何かで読んだ、家庭菜園の工夫のことを思い出しました。その人は、夏の盛りに敢えて雑草を引かずに生やしたままにしたこともあったそうです。理由は、雑草がある方が乾燥しないからだそうです。
 直射日光が地面に当たらないようにすれば乾燥を防げるようです。

2021/06/28 (Mon) 21:23
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 地下水さんの風景

まーまま さん

 私は東北育ちで、東北は人口密度も低く、手付かずに近い自然も多く、以前は西日本よりも自然に恵まれていると思っていましたが、そういう訳でもなかったですね。
 百万都市京都などは都市部にしっかり自然が残されて大事にされていて川も山もきれいです。鴨川沿いなど生態系も豊かです。街中の自然を大切にしているのが伺えます。
 琵琶湖近くの川ではきれいな湧水で川端の利用なども盛んです。近畿地方の川の方が水が澄んでるかもしれません。
 東北の人ももっと街中の自然を大切にするべきだと思います。

2021/06/28 (Mon) 22:45
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 雑草

guyver1092さん

その家庭菜園されている方の仰ることは、身に染みてよくわかります。その通りです。同じように感じている人がいるんですね。
夏場に作物の周りの雑草を抜くと、地面が乾燥し、その作物も萎れます。それだけでなく、雑草と作物はお互いに体を支え合っているので(種類によっては蔓を巻きつけます。)雑草を抜くと作物が倒れる場合もあります。支柱に縛るよりも有効な場合もあります。
雑草マルチはかなり有効ですが、一部の雑草を抜かない事も非常に有効です。
だから「雑草との共生の作物栽培」をしています。

2021/06/28 (Mon) 23:07

地下水

To まーままさん Re:地下水さんの風景

 私の子供の頃には、ガマの穂があり数珠玉がありホタルが居ました。自噴井戸の流れにはメダカがお遊戯していて藻がキレイで夏にはスイカが冷やしてありました。レンゲの花びらをとり蜜線をしがんだり野イチゴを食べたり。杜にはワラビがあり堤防にはツクシがあり裏にはヨモギがありました。竹林には野ウサギがおり、水晶谷には沢蟹がおり、畠には桐が咲き柿と水蜜桃とグミがありました。林にはカブトとゲンジがおり、軒先にはツバメのヒナが、縁の下には猫の家族がいました。一休寺にはモグラの子が顔をだし、道には松が並んでいて、石垣のアリの行列を見ていました。登校の時には道草をつんで飼育小屋のニワトリとウサギにやりました。
 井上陽水の少年時代の様な感じでした。

2021/06/29 (Tue) 01:03
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
無理に経済成長させようとするから無理に沢山働かなければなりません。あくせく働いて不要なものを生産して破局に向かっているのです。不要な経済や生産を縮小して、少ない労働時間で質素にゆったり暮らしましょうよ!「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト。
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