コメント下さい、近藤さんも
最後に近藤邦明氏にお返事をいただきたい事をまとめて書かせて頂きます。
2つだけですのでお返事ください、近藤さん。勿論、他の方のコメントも歓迎いたします。
Ⅰ. 近藤氏の『等比級数理論』では、人為的CO2の放出の3.33年分(数年分)未満しか人為的CO2起源ではないとしています。しかしそれは、大気中に放出されてから、海等に一度も放出されることなく大気中に留まり続けたCO2分子のみの量です。一旦、海などに溶けた人為的起源のCO2も海中に残って大気中のCO2の量の増加に影響を及ぼすものが存在します。何故に1度でも海に溶けた人為的放出のCO2は、人為的放出にカウントしなくていいのでしょうか?人間が区別できなければ人為排出でないと言うのであれば、それは「CO2ロンダリング」です。
海に溶けた人為放出のCO2も、大気中のCO2の増加に関与しますので、近藤氏の【等比級数理論】は誤りです。
なお、私が考え得る近藤氏の「等比級数論」が成り立つ場合は、海に溶けたCO2が即座に100%、大気との平衡状態に関与しなくなる場合です。すなわち光合成とかで生体に取り入れられて海底に沈んでいったり、下降流に溶けて、そのまま海洋の中層部・深層部に沈み込んでしまう場合などです。海に放出された人為的CO2(炭酸)が全て即座にそのような状態になると考えるのは非常に無理があります。あり得ないでしょう。
【近藤氏の 等比級数理論】が誤りであれば、近藤氏のCO2温暖化否定論の3本柱の一つ、
『産業革命以降の大気中CO2濃度上昇の主因は人為的に排出されたCO2量の増加とは無関係である。』も誤りとなるでしょう。
詳しくは、[ そりゃないよ、近藤さん] 2021/11/23 で説明しております。
Ⅱ.化石燃料から大気中に放出された人為的CO2が「一旦海などに吸収されて再び大気中に放出された場合、人為的CO2としてカウントしなければならない」と述べたことが、何故に「CO2が以前にどのような履歴を経ているかによって振る舞いが違う」と主張していると言う解釈になるのでしょうか?その理由をご説明願います。
そもそも、CO2放出源によって振る舞いが違う(人為排出のCO2と自然排出のCO2の振る舞いが違う)なんて魔法を信じる幼稚園児みたいな主張をするおバカな人など滅多にいないと思います。寧ろ近藤氏がそのように解釈することこそが「言いがかり」若しくは、「悪意を持った解釈」だと考えます。しかし、近藤氏はそのどちらでもなく、本当にそう思い込んでいるのでしょう?何故ですか?
詳しくは、【近藤氏に物申したら・・】2021/11/19 をご覧ください。

黒の文字は産業革命以前の炭素循環。赤で示したのはその後現在までの変化量
近藤さん、上の2点についてしっかりコメント下さい。反論等あれば是非書いて下さい。
反論でなくても何かしらコメント下さい。
更にこの記事の前の関連する3つの一連の記事にもコメント頂けるのであれば歓迎いたします。
【近藤氏に物申したら・・】2021/11/19
【 そりゃないよ、近藤さん】 2021/11/23
【これが試算です、近藤さん】 2021/11/29
普通一般に、記事にコメントするしないは本人の自由です。しかし近藤邦明さんは、私の指摘を「頓珍漢な言いがかり」としてご自分のHPに載せて、こちらの言い分・反論を載せなかったのですから、ここの記事にコメントする義務・必要がある・・とまでは申しませんが、道義的責任はあるのではないでしょうか?
コメントは、そちらのサイト『環境問題を考える』とは違い、検閲せずに即コメント欄に反映します。ここのコメント欄は、管理者の許可無く直ぐに反映する仕組みにしております。何でもお好きなことをお書きになって下さい。ここのコメント欄に反論しない場合には、ご自分の誤りを認めたものとみなします。
以上、この記事、およびその前の一連の記事を載せた旨は近藤邦明氏にも、この記事がアップされた日にメールし、コメントを催促いたします。
なお、ここ一連の近藤氏の「等比級数理論」に対する指摘・批判の記事は、「近藤氏の等比級数理論」の誤りを指摘するものであって、CO2地球温暖化懐疑論全般、および近藤邦明氏を否定するものではありません。
<追記>です。
近藤邦明氏のHP『環境問題を考える』の記事のうち、今回の記事に関連する部分を保存しておく為にそちらの[HP管理者から]を探していたら、No.1316(2020/06/26) 及び次の No.1317(2020/06/29) に大きく赤文字で
「人為的な影響よりも、地表面環境の温度変化による主に海洋からのCO2放出量の変動が近年の大気中CO2濃度変動の主要な原因だということがわかります。」
と記されていました。それって、「温度変化による影響」よりも、「人為的CO2が海洋に溶けて増えたから、海洋から大気中への放出も増えた」と考えた方が自然でしょう。そこに記述のあるように「CO2が水に溶けるのでその発熱反応で水温が上がりCO2の水への溶解度が減るので、大気中にCO2が多く放出される」という部分も多少はあるかも知れませんが、それだけでは無理があるでしょう。「産業革命以降、海洋に溶けたCO2が増えたから、海洋からのCO2の放出も増えた」と考えるのが普通の考え方でしょう。まさに私の指摘した事、近藤氏以外のごく普通の人がごく自然に考える事が確認されたというべきでしょう。


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