雑草の言葉

CO2温暖化否定派のスタンス

2021/12/05
CO2 17
 10年ほど前までは一部の人々の間の議論であった二酸化炭素地球温暖化説に対する懐疑論も、最近は頻繁に語られるようになって来ました。今回は、二酸化炭素地球温暖化否定派、懐疑派の方々のスタンスについて書かせて頂きます。その正否については論じません。

ロックダウンで二酸化炭素も減少

Ⅰ。先ず、そのメインは当然の事ながら、二酸化炭素が、温室効果があることは確かですが、地球温暖化の主因では無いと言う主張です。CO2による地球温暖化説は、まだ推定の段階です。その証拠は一部の気候モデルのシミュレーションの結果に過ぎませんし、そんなことが証拠になる筈もございません。数あるパラメータをちょいといじるだけで結果は大きく変わります。それによって将来の気候は温暖化になるとも寒冷化になるともシミュレーション出来ます。更に、CO2温暖化説は、二酸化炭素の温室効果だけではなく、間に色々な因果関係が挟まって「風が吹くと桶屋が儲かる」のような一連のダイナミクスが必要のようです。だからCO2にだけ特化して主因とする事には疑問です。
 二酸化炭素が地球温暖化の主因かどうかは、懐疑論・否定論のメインです。まだ「確定事項」で「過去の論争」ではありませんから、もっと議論すべきでしょう・・・と、言いつつ私はあまり議論に参加したくありません(笑)。

Ⅱ。次に地球温暖化対策の手段の欺瞞です。それによって地球環境をますます汚染し、エネルギーの浪費になるという議論です。この事に関しては最も力を入れて批判すべきことだと考えます。
その最たるものは原発でしょう。火力発電をやめて、より危険で廃棄物の処理ができない放射能を排出する原発を温暖化対策とするのは愚の骨頂です。寧ろ高温の排熱を出し、温暖化の原因の一つにもなるでしょう。元々CO2地球温暖化がクローズアップされたのは、原発推進の為でもありましたので、非常に警戒すべきところです。
 二酸化炭素の地下貯留も愚かな逆効果の対策でしょう。数々の危険性だけでなく、莫大な設備を作らなければならないし、稼働にも多くのエネルギーを使うからギャグ効果(ギャグのように愚かな逆効果)で、こんな馬鹿げたことを本気で提案している連中がいる事が驚きです。
 CO2排出削減の為に、石油などの化石燃料の使用をやめて、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーに代替にすること、ガソリン車から電気自動車への代替なども資源の浪費に過ぎないという指摘があります。私もそう考えていた時期もありました。『自然エネルギーはエネルギー密度が低く、拡散したエネルギーを利用するので、EPR(エネルギー産出比)が低くなり、資源の無駄遣いである』と言う論です。しかし、そのエネルギー密度は、エネルギーの取り出しには低すぎると言い切れるのでしょうか?植物は太陽光を光合成でしっかり利用しているし、電卓や時計はソーラーで十分に動き、かなり以前から実用化されています。現段階では太陽光、風力はまだ否定はできないと考えています。つまり個人的には自然エネルギーの開発に対しては、否定的ではなく、懐疑的です。きっと可能なものもあるでしょう。
 ただ、「予防原則」と言うのならば、代替エネルギーを作ることではなく、エネルギー消費を桁違いに減らすことが最も信頼のおける効果的な方法でしょう。

Ⅲ。そもそも地球が温暖化する事は脅威ではなく歓迎することだとする論については、否定はしませんが、あんまり信頼できません。程度問題だと思いますが、気候変動はかなり注意が必要だと考えています。

Ⅳ。そもそも大気中のCO2濃度上昇の主因は人的排出によるCO2の増加とは無関係にあるとする理論は流石に「トンデモ理論」でしょう。近藤邦明氏が発見したという「等比級数理論」が代表です。そのことに関しては前回までに散々議論しました。近藤氏は他にはまともな事を主張している場合が多いのに、こんなお話にならない「トンデモ理論」をかざし続けていると、信頼を失うでしょう。さっさと撤回すべきです。
炭素循環図IPCC2007

他にも色々あるでしょうが、以上の4つの否定論について、論じらせて頂きました。

さて、
よく、二酸化炭素地球温暖化肯定派の方々は「素人のくせに、専門的な議論に口を出すな。」などと懐疑論者を攻撃しますが、誰にもそんなことを言う権利はないでしょう。二酸化炭素温暖化説を専門職として研究していない方でも、しっかり研究されている方は沢山いますし、逆に二酸化炭素温暖化説肯定派の専門家でも、よくわかっていない方も多々います。「シミュレーションで証明された」と主張している方々は研究者とも言えないでしょう。大勢に踊らされているだけかと思います。
 一方「二酸化炭素地球温暖化なんて嘘だ!」と大声で主張する否定派・懐疑派で、まともな根拠を何一つ言えない人も結構います。これらの方々は、逆に陰謀論に踊らされているだけかも知れません。
 
 私はと言えば、2006年から数年間は、CO2地球温暖化説について色々調べ、考察し他の方とも議論しました。その結果一応懐疑派です。(否定派ではありません。)今回は、近藤邦明氏の「トンデモ等比級数理論」を思い出し、CO2温暖化論に関する記事を久しぶり(10年ぶり?)に連発しました。しかし、まだよくわからないし、専門家のデータにそんなにアクセス出来ないし、ビッグデータを扱う手段もないし、色々な主張を読むのもめんどくさいので現在は一応CO2地球温暖化議論からは距離を置いています。この議論にこれ以上あまり時間も費やしたくもありません。
 

 CO2地球温暖化説否定派・懐疑派の方々は、CO2が地球温暖化の主因か?・・という議論は大切なので続けて欲しいと思います。しかし、数々の怪しい「トンデモ理論」に踊らされないで欲しいと思います。そして「CO2削減」「脱炭素化」といううわべの目的の元、為され続けている地球温暖化対策の欺瞞、その利権に群がる人々の追求に最も力を注いで行くべきだと考えています。CO2削減というのであれば、代替エネルギーの開発以上に、エネルギー消費の大幅削減に力を注ぐべきです。
にほんブログ村 環境ブログ 地球環境へ
  
関連記事

Comments 17

There are no comments yet.

放射能の暇人

地球温暖化懐疑論者に対する反論として、
https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-250.html
https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-275.html
等を記して見たのですが、いかがでしょうか。
また、もし地球温暖化の原因がCO2や水蒸気でなければ、何が原因なのか教えてもらえないでしょうか。

2021/12/06 (Mon) 15:50
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: タイトルなし

放射能の暇人さん 初のコメント有難うございます。この記事にも述べております通り、私は地球温暖化懐疑論からは暫く遠ざかっておりますので、的確なコメントはできないかも知れませんので悪しからず。
ただ、ご紹介の二つの反論の部分は、かつて(2006年ごろ)読んだり見たりした議論ですので(件の近藤邦明氏の本にも記述があります。)少しだけ述べられると思います。10年以上前から論争の争点はあまり変わっていないのですね!?

 最初のページ 『二酸化炭素と水蒸気と地球温暖化の関係について』についてはほぼ書かれている通りだと思います。
>地球温暖化における水蒸気の役割は本当に大きいという事になりますので、地球温暖化の最大の原因は原発と再処理ですよね
に関しては、是非とも定量化した議論をしてみてください。
特に「最大の原因」が、発電所一基あたりのことか、同じ発電量当たりの事か、世界全体で総計してか、のどれであると考えていらっしゃいますか?
同じ発電量当たりが火力発電を上回るのであれば、それこそ脱原発の切り札になりますね。
これを定量化して示せれば、反原発の大きな力になると思います。この頃は世界中が脱原発の方向に進んでいますが、日本はまだまだ安心できません。

次のページ
>大気の窓と地球放射の窓について
>15μmの赤外線は殆ど二酸化炭素に吸収されてしまう
という記述は何度か読んだ記憶がありますが(【これが試算です、近藤さん】の東京珈琲さんのコメントも同じ内容です。太陽光が当たった地面から再放出された15μmの赤外線は次々に放射されますので、そもそも「飽和」することはないと思います。だから
>この波長領域の赤外線が大気に吸収と再放出を繰り返しながら、成層圏まで伝播して行く
という推測は妥当かと思います。

>もし地球温暖化の原因がCO2や水蒸気でなければ、何が原因なのか教えてもらえないでしょうか。

私はそんな事をお教えする立場にはありませんが、CO2やH2Oのような3原子以上の分子で一直線状に並んでいない分子は温室効果があるでしょう。ご存知のようにそれこそ有名なメタンやフロンガスなど沢山あります。懐疑派の大部分は「CO2が温暖化の原因ではない」と言っているのでは無く、「主因ではない」若しくは「主因の証拠はない」と言っているのだと思います。私もそのスタンスです。温室効果ガスとは違う、原発も温暖化の原因の一つでしょう。

2021/12/06 (Mon) 19:59

放射能の暇人

ご返答ありがとうございました。
「地球温暖化の最大の原因は原発と再処理ですよね」という意味は、申し訳なかったですが、
https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-93.html
https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-180.html
https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-188.html
を全て読まないと私の真意が伝わらない書き方になってしまっていたと思います。
私は、原発の核燃料の製造から再処理、核廃棄物の保存、それらに伴う自然破壊、原発の稼働による水蒸気の発生等を全て考慮してこのように推測しました。
確かに、出来ればこれらの内容を全て考慮して定量的に論議出来れば良いのですが、原子力に関連する内容については、再処理で超臨界二酸化炭素を使っているのかどうか等、非公開の部分が多いし調べる範囲が広大なので、私には不可能です。
また、原発や火力発電の水蒸気の地球温暖化への寄与等も、専門家でも定量的に論議するのが難しいのではないでしょうか。

>懐疑派の大部分は「CO2が温暖化の原因ではない」と言っているのでは無く、「主因ではない」若しくは「主因の証拠はない」と言っているのだと思います。
については了解しましたが、私は、
https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-250.html
を記して、CO2やCH4等の温室効果ガスの濃度上昇が水蒸気の濃度を上昇させるというようなサイクルで地球が温暖化しているという事で間違いないと思っていますし、これらの事も考慮して、原発や再処理が地球温暖化の最大の原因ではないかと思っています。

2021/12/06 (Mon) 20:53
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

放射能の暇人 さんのおっしゃるように、

>原子力に関連する内容については、・・・非公開の部分が多いし調べる範囲が広大

でしたね。無茶振りでした。確かに定量化は私も含め殆どの人には不可能でしょう。こちらこそ失礼いたしました。貼り付けていただいたページを一通り目を通させていただきましたが、よく調べていらっしゃいますね。
 
 1980年代の発行で、古い本ですが、「原子力の経済学」(新版)室田武著 はその辺りかなりしっかり調べて定量化しています。私は福島第一原発事故の後の2012年頃に手に入れて読みましたが、素晴らしい本でした。かなりの名著だと思いました。

>CO2やCH4等の温室効果ガスの濃度上昇が水蒸気の濃度を上昇させるというようなサイクルで地球が温暖化している

それは確かにあるでしょう。しかし、

>原発や再処理が地球温暖化の最大の原因

に関して、再処理は兎も角、原発は冷却、排熱の処理の為に直接水蒸気を大量に発生させているので、CO2やCH4等の温室効果ガスの濃度上昇との因果関係は考慮しなくても良いのでは無いでしょうか?
CO2温暖化肯定派よりも否定派の方が反原発の方は多いと思います。肯定派の中には今でも原発推進派も多々いますね。
 そんな中、それぞれ独自の見解をお持ちの放射能の暇人 さんのニュートラルの立場での議論は読む価値があります。次いでに余談ですが、自らHNで「放射能」と名乗っているところもいいですね。流石に「放射脳」とは名乗りませんか?(笑)

2021/12/06 (Mon) 22:56

爽風上々

希薄なエネルギー

植物というものの優秀さは人工の技術のはるかに上を行っています。
希薄なエネルギーである太陽光を用い、しかもほとんど炭素・窒素・水素というありふれた元素だけを使って体を作り上げしかも再生産を行なっています。
その真似をして、人工光合成などと称して開発をしていますが、光合成効率だけは高まったと言っているものの、それに費やす貴重資源は数知れず、さらにエネルギーの投入も非常に多いものとなっており、とても実用化に近づくことすら難しいものと思います。

太陽光発電や風力発電は「希薄なエネルギーを捕らえなければならず、しかもEPRが低い」から将来の不安があるのですが、この2つは関係がありそうでそれほどではありません。
「希薄なエネルギー」を使っても植物は立派に生きて子孫を残しています。
それに比べて、とにかく装置が大がかり、その製造に費やすエネルギーが多過ぎ、しかもレアメタルなどもふんだんに使わなければなりません。
そこに最大の問題があり、そのエネルギーに頼ろうとする未来を不確かなものにしているわけです。
洋上風力発電建設という話が盛り上がっていますが、その完成図を見ても非常に大がかりな土台を作りその上では風車が回っているだけ。
それでどれほどの電力が得られるかは簡単に計算できます。
それで経済的にも合うはずがないところを無理やり儲けを出すというのがFITですが、エネルギー的にはもっと合うはずもないということはごまかしようがありません。

なお、二酸化炭素温暖化については私ももう議論に入るつもりはありません。
あまりの不毛ぶりには愛想が尽きました。

2021/12/07 (Tue) 10:20
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 希薄なエネルギー

>植物というものの優秀さは人工の技術のはるかに上を行っています。

私もそう思いますし、光合成崇拝(笑)はここのサイトの主題の一つでもあります。
https://zassou322006.blog.fc2.com/blog-entry-35.html

 光合成や工業技術に精通されている爽風上々さんの主張に反論する積もりはありません。しかし、小さなレンズでも集光すれば、即座に紙も燃やせますし、希薄なエネルギーを集めて捉えるのにそれ程エネルギーの投入が必要かは疑問です。寧ろ不安定である事の方が問題かもしれません。
「希薄なエネルギーを捕らえなければならず、しかもEPRが低い」は、近藤邦明氏の「温暖化は憂うべきことだろうか」にしか書物・論文の記述を見た事はありません。件の件から近藤氏の記述は眉唾が含まれると考えております。ただ、近藤氏の主張でオリジナルはトンデモ「等比級数理論」くらいしか無いようですので、もったいない学会の石井吉徳氏などからの受け売りであるならば、そちらの論文は読んでみたいと思います。
 以前ご紹介したように、産総研のHPでは、太陽光発電や風力発電のEPRが軽く10を超える値が記されています。
https://unit.aist.go.jp/rpd-envene/PV/ja/about_pv/e_source/RE-energypayback.html
 かなり盛っているとしても、この値が1以下とも考え難い気もします。そこまで産総研がいい加減な組織とも思えません。

>二酸化炭素温暖化については私ももう議論に入るつもりはありません。あまりの不毛ぶりには愛想が尽きました。

 私がこの議論に陥りたくない最大の理由は、いちいち主張を読むのが面倒である事です。 例えば近藤邦明氏の「等比級数理論」など、あれだけ数式や図を駆使して長々と記述していますが、それを読み解くと、非常に単純な主張で、実は数行で済む筈の脱力的な内容です。彼の論文はそんなのばかりです。彼に限らず、否定派の論文も肯定派の論文も読むのが難しく疲れて、挙げ句、やっと読み解くと「トンデモ理論」だらけです。仰るように確かに不毛です。
 爽風上々さんのように、「脱炭素化」の欺瞞、風力発電や太陽光発電、電気自動車のEPRの破綻など、CO2対策の酷さ、逆効果を主張されるのに特化されるのがいいと思います。

2021/12/07 (Tue) 12:04

東京珈琲

Yahoo知恵袋

放射能の暇人さんがここへコメントに来るとは。
楽しく読ませてもらっています!

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14249954599

2021/12/09 (Thu) 10:44
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: Yahoo知恵袋

東京珈琲さん、 
 放射能の暇人さんは、その筋でちょっと名の知れた(HNの知れた)方だったのですね!?
彼の文章は、簡潔で読み易くていいですね。

2021/12/10 (Fri) 07:33

放射能の暇人

東京珈琲さん
好意的なコメントありがとうございました。

☘雑草Z☘さん
ご連絡ありがとうございました。

2021/12/10 (Fri) 16:09

guyver1092

EPR

 太陽光、風力等の自然エネルギーのEPRについてですが、論文等の主張を鵜呑みにするのはやめた方が正解と考えます。人は嘘をつくものです。ですから、研究者は嘘をついてはいけない有価証券報告書から原発のコストを計算します。同じく、太陽光、風力発電についても有価証券報告書から計算したものでない限り信用すべきではないと考えます。私は以前太陽光発電につき、販売価格等から計算した結果から、EPRはマイナスと考えています。

2022/02/19 (Sat) 22:07
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: EPR

仰るように、太陽光、風力等の自然エネルギーのEPRの値は、かなり盛っているとは思います。または、かなり理想状態での想定かと思います。(太陽光ならば、快晴の日ばかりの想定、風力ならば、同一方向で、一定の強風のもとでの試算)
しかし、産総研のHPには、かなりいいEPRの値が載っています。
https://unit.aist.go.jp/rpd-envene/PV/ja/about_pv/e_source/RE-energypayback.html
EPRが1以下だとしたら、ここまでいい値を載せるのは詐欺レベルでしょう?どうなんでしょう?

>私は以前太陽光発電につき、販売価格等から計算した結果から、

それは素晴らしいですね!是非ここの記事にしたいので、短くてもいいですので、その内容の記事を書いて頂けませんか?


2022/02/20 (Sun) 23:16

guyver1092

投稿

 すみません。以前投稿した「太陽光発電が有意義である為の条件」の事です。
 太陽光パネルだけのシステムで、パネル価格が十分の一にならないと火力発電と同等のエネルギー算出比にならず、バッテリーシステムまで考えると、火力発電を超えることは不可能というのが当時の結論でした。

2022/02/21 (Mon) 20:53
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 投稿

guyver1092さん こちらこそ、10年前の記事とは言え、寄稿して頂いたこの「力作」を忘れていてすみませんでした。このような試算は中々できるものではありません。読み直して、なるほどと、納得し直しました。素晴らしい試算です。
【太陽光発電が有意義である為の条件】 2012/03/23   https://zassou322006.blog.fc2.com/blog-entry-624.html

一応確認ですが、最初にある
>発電量3900kWシステムで電力料金は22円
年間の発電量が、3900 kWhと言うことになるのでしょうが、そうすると1日あたり発電量約10kWhの太陽光パネルという事になりますね?個人宅の屋根の上でこのくらいのコンスタントな発電は可能なのでしょうかね?

2022/02/21 (Mon) 23:53

guyver1092

コンスタント

 私個人が太陽光パネルを設置しているわけではないので、一応信じるしかないのですが、ニュースで太陽光パネルが故障して発電していないというのも読んだことがありますので、すべての太陽光パネルの寿命内の平均と考えれば、していないというのが正解だと思います。

2022/02/23 (Wed) 20:51

爽風上々

EPR計算

EPRの値の算出について、guyver1092さんのおっしゃる「論文等の主張を鵜呑みにするのはやめた方が正解と考えます。」ということには全く同意します。
その理由は、「彼らがそんなことを知るはずも無いから」です。
太陽光発電でそういった論文を書くと言えば、「太陽光発電装置開発研究者」でしょうか。
そういった人々は「太陽光発電パネルの製造」についてはある程度の情報が得られるのでしょうが(それは私たちには触れることのできない情報なのですが)しかしそれ以上のデータが得られるはずもありません。
日本だけではないでしょうが、こういった研究開発分野の縦割りは激しいもので、研究者はごく近い分野の情報すらまったく得られないようになっています。
ましてや、太陽光発電装置開発に携わる人たちがたとえば「鉄鉱石採掘に要するエネルギー」や「鉱石運搬エネルギー」を正確に判断できるとはとても思えません。
それでも一応、かれらはEPR算出にあたり「ライフライクルアセスメント」などと言って装置製造の上流から維持・廃棄に至るまで計算すると称していますが、それもどこまで自分で検証しているか怪しいものです。
その意味でも、私の所で論じたように、「総合エネルギー学」といった分野を確立することが急務だと思うのですが、さすがにそのような膨大な範囲についての検証をするような学問に取り組む人は居るとは思えません。
しかし、こういったことすら考えない人々が出しているEPR値が過大に算出されていることはまずなく、たいていは過少に見積もられているでしょうから、今出ているEPR値は大きすぎると見るのが妥当かと思います。

2022/02/23 (Wed) 21:27
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: コンスタント

私もそんな事は無理だろうと思っていました。
しかし、このお返事を書く直前に、ちょっと大きめの、定格出力8.2kwの太陽光発電を取り付けている岩手県の友人に確認したところ、本日も20kwh強発電したと言ってました。夏場は1日50kwh以上を裕に発電出来ると言ってました。最近は太陽光発電の性能がアップしたのかも知れません。しかし、やはりバッテリーが必需品だと言ってました。
 彼が太陽光発電を設置した時、私はエネルギーはペイバック出来ないだろうと言ったのですが、既にエネルギーペイは出来ている、すなわちEPTは過ぎたと言っていました。まだ取り付けて数年だから寿命がどのくらいか分かりませんが、このペースならばバッテリーの分のペイももう直ぐにできるのかも知れません。

2022/02/24 (Thu) 19:00
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: EPR計算

爽風上々さん のコメントを読んで、

>「彼らがそんなことを知るはずも無いから」

と言うことは納得しました。
しかし、産総研でさえ、EPRの計算がかなり盛っているとしても、10倍に見積もるのは詐欺レベルでしょう。

 上のguyver1092さんへのお返事でも書きましたように、先ほど、太陽光発電を設置している友人に確認した所、まだ設置して五年くらいかと思いますが、費用は既に名バック出来ていると言っていました。FIT,再エネ賦課金の為なのだろうと彼も言ってましたが、この発電能率は、謳い文句に嘘はなく、EPRもかなり良く、既にEPTは過ぎているかも知れないと言ってました。設置に際して、私は「やめて置いた方がいいのでは?」と言ったのですけどね。彼は発電に関してはプロではありませんが、光学関係のエンジニアですので、ある程度の計算は出来ている様にも思います。なお、そのうちに詳しい数値を確認しようと考えています。

2022/02/24 (Thu) 19:30
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
にほんブログ村 環境ブログへ
CO2