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雑草の言葉

貯蓄から投資へ?

2022/06/23
Economic Fascism 6
 20世紀終わりの頃から広がった競争原理重視の「新自由主義」が格差拡大を招いて、「一億総中流」と言われた日本も、いつの間にかアメリカのように、格差社会と言われるようになりました。
 
 
 岸田首相は総裁選で、格差是正の富の再分配のために、富裕層への増税となる金融所得課税の強化をすると言っていた筈ですが、いつの間にか「分配から成長重視」に看板を鞍替えしてしまいました。岸田首相が掲げる「新しい資本主義」の目玉が「貯蓄から投資へ」なのだそうです。脱力です。

 ゼロ金利政策が続いている現在、確かに資産を株式などの投資に回した方が、資産は増えるかも知れません。

 格差社会の現在、いわゆる低所得層の方々の多くは「投資する余裕などない、岸田首相は何を言っているのか?」という方が大勢いる一方、ゼロ金利で物価が高騰しているので、貯蓄は実質、資産が減ることになりますから、借金してでも投資をしようという人々も多く現れています。

 投資はギャンブルです。ギャンブルよりも「高尚なゲーム」と考えている人が沢山いるようですが、企業を巻き込み、不正(に限りなく近いグレイ行為)もいくらでも出来る分だけ、パチンコや競馬よりもタチの悪いギャンブルだと言えましょう。

 法律で禁止されているインサイダー取引は、防ぐことは不可能でしょう。「インサイダー取引」と断定できないまでも、限りなく黒に近いグレイゾーンで取引しているプロは沢山いる事でしょうし、そういう海千山千に、多くの素人は敵わないでしょう。

 成長の限界に達しつつある現在、投資・株取引もゼロサムゲーム的になっています。「貯蓄から投資へ」回った多くの初心者・素人の投資家は、プロの投資家のいいカモでしょう。そう、ゼロサムゲームでは「カモ」が必要なのです。

 19世紀に、ワーテルローの戦いでイギリスが勝利した情報をいち早く得たロスチャイルドは、公衆の前で、わざとイギリス国債を売って、投資家たちにイギリスが負けたと思わせて、英国債を大量に売らせて大暴落させました。その裏でロスチャイルドは、代理人に紙屑同然の英国債を買わせて、巨額の富を築き、イングランド銀行を支配したのです。このようなとんでもない相場師、投資家が財閥にのし上がっていったのです。
 小口の投資家達は、ロスチャイルド家のような財閥の集金のカモにされるのです。

ロスチャイルド 安倍芳裕
    Nathan Mayer Rothschild

 世界大恐慌で、株価の大暴落を予測して、空売りまでして売り抜けたと言われるケネディも、インサイダー取引や風説の流布などでも儲けたと言われています。相場師の世界では賞賛されていますが、全然、立派だとは思えません。

 そもそも「相場師」のどこが偉いのでしょう?

ジョセフ・P・ケネディ
           Joseph P. Kennedy

そんなギャンブラーになることを国民に奨励する政府も、信用できません。岸田首相達もある意味相場師なのでしょう。

 ただ、「貯蓄の方がいいか?」と言われれば、先にも書いたように、ゼロ金利で物価高騰の現在、資産がどんどん減っていくというリスクがあるので困ったものです。
 ウクライナ侵攻以前は、ゼロ金利でも、物価も上がらなかった(寧ろ下がり気味であった)ので、状況はこんなに悪くなかったのですが、現在のように物価高騰になってゼロ金利ですと、今まで投資を行っていなかった人々も、投資に手を出したくなるのもわかります。それが岸田政権、黒田日銀総裁(と、それと結びついた投資業界)の作戦なのかも知れません。
 恐慌はまたいつか(遠くない将来に)やってくることでしょう。そしてプロの相場師たちは、ケネディのように暴落の前に(空売りして)売り抜けようとし、中間層、低所得層の投資家たちをカモにしようとするでしょう。中間層・低所得層は、窮地に立たされ、ますます格差は拡大していく可能性は低くないでしょう。

※余談ですが、岸田総理は黒田日銀総裁を解任し、アベノミクスを否定する度量はあるのでしょうか?それならば、自民党の中では彼を評価するんですが・・。

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Comments 6

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爽風上々

株式はみんなで買えば上がる(しばらくは)

アベノミクスというものにまだ信奉者がいるというのは呆れるのを通り越して怖ろしい思いです。
その本質は株価を吊り上げただけのものであり、それに使われたのがGRIF(年金積立金管理運用独立法人)というところの資金であり、それまでは安定運用が求められるために国債などに投資していたものを危険を無視して株式に振り向けました。
それで上がった株式相場があたかもアベノミクスの成果のように宣伝し自らの権力を強化したというのが本質です。
しかしGRIFの投資力も限界を超え、日銀による株式買い上げも行ない、それでも足らなくなっての「民間資金の吸い上げ」でしょう。
これを「バブル相場」と表わすのが当然であり、いずれは崩壊する運命です。
そうなった場合にはどうなるか、想像するのも怖いようなことになるでしょう。
そしてそれは「投資する資金などあるはずもない」と言う人々も巻き込む(そしてそういう人こそ最も大きな被害を受ける」ことになるでしょう。
そんなことも判らずに「自民党に投票するしかない」と思っている人々。
悲劇というよりは喜劇のようです。

2022/06/25 (Sat) 10:41

guyver1092

期待はしていませんでした

 格差是正の富の再分配のために、富裕層への増税となる金融所得課税の強化をすると言ったのは覚えています。期待などかけらもしませんでしたが、「分配から成長重視」に看板を鞍替えして、『やっぱり』でした。
 貯蓄から投資と言い出した背景は、雑草Zさん、爽風上々さんの言う通りだと考えるので、重ねては言いません。国民が考えるべきことはお二人の言われたこと以外には、「投資は素質がいる」ということです。何で読んだかは覚えていませんが、「投資を始めて三年(だったと思います)ほどで、収支トントンなら素質がある」という投資会社の書いた文書を読んだ記憶があります。つまり、素質があっても三年ほどは損がかさみ、素質がない人はもっと損をするということです。これで投資に走るということは、自滅が望みなのかもしれません。

2022/06/25 (Sat) 20:50
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 株式はみんなで買えば上がる(しばらくは)

確かに、爽風上々さんのおっしゃる通り、株式はみんなで買えば上がりますね。
そして、仕手などのプロの投資家の作った相場にみんなが投資してくれれば、仕掛けたプロは儲けますね。
リスクが高いのは、後から投資した素人=カモです。

確かにアベノミクスは酷いものでした。アベノミクスと言う、旧態依然とした経済成長神話のデフォルメみたいな政策を、何の躊躇いもなく実行した安倍は、アホなのでしょうか?サイコパシなのでしょうか?
なるほど、
>足らなくなっての「民間資金の吸い上げ」
ですね。禁じ手でしょう。問題の先送り、肥大化です。
岸田はアベノミクスを下支えする為に、多くの庶民を犠牲にすることになりますね!?

>想像するのも怖いようなことになるでしょう。

可能性は高いですね。アベノミクスは日本を壊す時限爆弾のようなものですね。
これから日本はどうするんでしょう?

2022/06/26 (Sun) 00:26
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 期待はしていませんでした

guyver1092さん

>「投資を始めて三年(だったと思います)ほどで、収支トントンなら素質がある」

なるほど、ポーカーが上手いように、投資も素質が必要なんですね!?

「投資」の上手さって、社会に役立つかどうかは全く関係ないですね?
社会に必要な企業の応援というわけではなく、ただ、「将来性」と言う名の、投資者が儲かるか儲からないかの株選びですね?
新たに投資の勉強を始める事は、社会的に観れば、文明崩壊を早める効果がありそうです。

2022/06/26 (Sun) 00:55

爽風上々

これからの日本

これからの日本を占う選挙が行われているわけですが、それを見ていればその答えも分かりそうなものです。
まああまり希望が持てる展開にはならないでしょうが。
とにかく、皆がそれを希望し、少なくとも棄権という行動で黙認したということは、自分自身で記憶しておいてもらいたいものです。

2022/06/26 (Sun) 10:48
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: これからの日本

今回は、アフターコロナ禍とウクライナ戦争勃発後の選挙ですが、
殆どの政党が同じような景気対策ばかりで、争点が差別化されていない感じです。
岸田首相の「口先だけ」も、その前の二人の首相のまともに答えない(答えられない)のと比べると、
「マシ」に見えて、こき下ろす人も少ないようです。
与党の「圧勝」は避けたいところですが、野党がパッとしません。
与党が圧勝しても、岸田が安倍に反旗を翻すくらいの正義感と骨があればいいんですが、望みは薄い? 

2022/06/27 (Mon) 06:24
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト、「経済成長信仰」と「科学技術信仰」とによって、飛行船地球号は破裂して墜落を始めるのも時間の問題。
あくせく働いて破局に向かって突き進むくらいなら猫のようにその日暮らしをする方がよっぽどいいではないですか。脱成長によってゆったり暮らすことができる社会の実現を!
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