成長しないと日本は破綻?
巷では、日本は、このまま行けば、膨らんだ借金を支えきれずに財政破綻する。破綻しない為には経済成長しかない・・・と言われています。
経済システムが現行のままなら、その議論はおそらく当たっているのでしょう。先日の選挙も(毎回毎回)「経済成長のためにどうするか」が主要な争点でした。
ただ、「だから何が何でも経済成長を」と言う主張でいいのでしょうか?
そこでは、経済成長の為の、資源とエネルギーの浪費、環境破壊のリスクを全く考えていません。
現在、「地球温暖化防止」も完全に経済戦略に組み込まれています。
持続可能な成長の限界は1980年頃に超えてしまったと言われています。その定量的な試算にはかなり不確実な部分も多く、正確では無いでしょうが、1980年から40年以上も経った現在、成長の限界を超えてしまったと考えられる物事は多々あります。森林破壊、生物の種の絶滅、人口爆発・・深刻な複合破壊が起こっています。
現在の日本では、環境問題と、経済成長はトレードオフ関係があることを主張する人が、極端に減ってしまったようです。
日本が経済破綻したら、最も苦しむのは低所得者層・・と言うのも間違いとは言えないでしょう。・・・しかし、それは、富の再分配をしっかりしないで、裕福な投資家を守っているからでしょう。弱い人たちが一番困る・・と言う事を理由に、投資家が儲ける為の経済成長を「絶対条件」とする考え方は、「おかしい」で済まされる話ではなく、それによって、環境はますます破壊され、エネルギーは枯渇に向かうのです。まさしく文明崩壊への道です。


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